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30過ぎてロリータ着てますが、世界をオシャレに出来ますか?  作者: 大牧ぽるん


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第二十八話 変わることは怖いですか?

早朝の朝日。それはキラキラ私達を照らしている照明。

王都アニスに集まった、30人に服を着てもらって集合していた。



その光景は圧巻であった。



【SAKURA】の村の人々、王都の方々も合わせて大人数のロリータを着た人が集まっているんだ。

こんな光景、見たことがない。というかそうそう見れるものでもない!

あまりにも、あまりにも……



「綺麗、ですね。」

輝いた目でリーリは言葉にしてくれた。



「当たり前です。僕達が仕立てたんですから。」

スティーブンさんは誇らしげに、でも少し動揺したように答えた。



「ナナミ、これはとても素敵な光景ですわね!」

フィーは驚きで胸の前で手をぎゅっと握って興奮気味に問いかけた。



「これだけの人数のロリータを一度に見たことが無かったので、私も凄く興奮しています。

凄い、みなさんのおかげです!ありがとう、【SAKURA】のみんな!フィー!」



そこにはみんなの誇らしげな笑顔。

成し遂げたからこその自信もあり、全員の結束感を強く感じる。



私達はこの自信を持ってついに、王都アニスの王のいる城へと赴くのだ。

絶対、気に入っていただける。絶対大丈夫。

だってこんなにも素敵なロリータが並んでる、そして頑張ってきたんだ。



そんな気持ちでいっぱいだった。



ついに、城前に到着すると門番が驚いた表情をみせた。

「これが、ろりーたなのか」

「えっと、」

言葉に詰まっていたので私は先頭に立った。



「おはようございます。9時より王様と謁見させていただく、ナナミとフィー、その仲間達です。

女王、ハート様より、許可をいただき参上致しました。」

「ああ、聞いている。すぐに開門する。」



城を見上げる。ファンタジーな白い城。

自分よりも数倍大きな門に、きらびやかな装飾。

こんな所に私が入るのか、と思いながら私はロリータでこんな映える場所に行けるなんて!と少し浮かれてしまう。

絶対全員映えるじゃん!あー写真が撮れたらどれだけ良かっただろう!!

そんな事を考えていると、大きな音を立て開門していく。



全員が息を飲んだ。城の中は美しい花園だったのだ。

バラが咲き誇り、アーチも花で埋め尽くされている。緑は太陽に向かって綺麗に伸びている。

これは、しっかりと整備されているものだ。そう、王に相応しい庭。

こんな所に私達が!?とさっきまでの浮かれ気分が少し怖気づいた。



「ナナミ、フィー。」



瞬間、門番と国民が頭を下げる。

私達は遅れてしまい、普通に振り返ってしまった。

そこには女王様、ハートの姿があった。



「も、申し訳……」

「もう、ナナミ、フィーも。みなさんも頭を上げてください。

皆さんは今回国を代表していらした方々なのですから。

それに、私は皆さんと対等でいたいのです。どうか、わかってください。」



その場が優しさにまた包まれる。やっぱりこの方凄い。

全員がゆっくりと頭をあげる。

そこにはハート様が美しくも優しい微笑みで立っておられた。

私はこの国を好きになる理由にこの方の優しさがある事を再認識する。

ああ、素敵な方だな。



「ナナミ、フィー。しっかりと皆さんの分も用意してくれたんのですね。

やっぱり素晴らしい方々だわ。まずは感謝させてください。ありがとう。」

「はい、皆さんのお力あってこその完成でした。感謝みんなで受け取らせていただきます。」

「うふふ。全て綺麗なろりいただわ。早く皆に見せなきゃね。さあこちらへ!

ダンスルームをご用意させてもらったの。皆さんの素敵なろりいたに似合うと思って!」

「ありがとうございます。」



緊張の足取りだが、なんとなく大丈夫だという気持ちでハート様の後をついて行く。

間に剣を持った方々が護衛についている。騎士なのだろう。

ロリータを見て少し放心状態だ。この方々にも素敵なロリータを作ってあげたいな。

城の方々が野次馬のように私達を窓越しや柱越しに見ている。

みな少し、心を奪われたような表情で嬉しくなる。

きっと大丈夫。



「どうぞ、お入りになって。」



そこには天井高くにシャンデリアがあり、窓から太陽の光が美しくはいるダンスルームがあった。

上の方には絵画も複数飾られている。足元はきれいな模様が入った仕様で美しい。

それにとてつもなく広い部屋で、私達約70人が入ってもまだまだ余白がある状態だ。

これがダンスするだけの部屋!?上流階級!ファンタジーでしか見たことない!!!

ハート様はその真ん中に立ち、私達を端からゆっくり見ていった。



「本日は王都アニスの城、シャイニー城へようこそ!

改めて、私はこの国の女王、ハートと申します。

太陽にも恵まれ、素晴らしいこの日を皆さんと過ごせる日が来てとても光栄に思います。」

「私も、光栄です。」

「私もですわ。」

「はい。本日、皆様に来ていただいたのは他でもありません。

私の家族にろりいたを披露し、制作していただくためです。

様々なろりいたを用意してもらったのは、

私共はろりいたに詳しくなく、見本がほしいと思ったからです。

しっかりと用意していただいたので嬉しく、そして助かりました。」



確かに、これだけのサンプルがあれば選びやすい。考えあってのことだったんだ。

さすが未来を見据えた方だ。



「家族にろりいたの事を話したら、興味をもってくれました。

だから、是非たくさんみせてあげてくださいね。」

「かしこまりました。皆さんよろしくお願いします。」

【SAKURA】のみんなも、国民の方々も「はい。」と答えてくれた。



「では、紹介させてください。私の家族です。」



奥の金色の扉が開く。

そこには若々しく、そして優しい表情の男性。

ハート様と同じ美しい瞳の美少女。

この方々が、この国の王と姫!!

絵画から出てきたのかと思う程の」ビジュアルに圧巻されてしまった。



「紹介しますね。王のクラブと、娘のダイヤです。」



王、クラブ様が一歩前に来て、両手を広げ我々に歓迎の意を表した。

「国民よ、今日は来てくれて感謝する。

ナナミ殿、フィー殿はどちらにいらっしゃるかな?」

「「ここです。」」

私達は慌てて前に出て膝魔づいた。あまりに勢いが良かったのでクラブ様がふふと笑った。



「かしこまらなくていいとハートから聞いてるだろう?大丈夫だ。

貴殿たちがろりいたを作り、広めてくれていると聞いている。」

「はい。」

「本当に素晴らしい。ありがとう。今見ただけでも美しい布使いだ。

こんなものは私達は知らなかった。新たな価値観をもらい嬉しく思う。」

「勿体ないお言葉ですわ。」

「いいや、そんな卑下しないでくれ。ろりいたが可哀想ではないか。

自信を持って今日は私達にろりいたを見せてくれたまえ。」

「はい。よろしくお願いします!」



やった……!!!

好意的!だ!!!!

私達はついに国のトップに認められたんだ!!!

本当にここまで来たんだ。

言われた通り、卑下しないで、堂々とおすすめしていこう。



「ダイヤ、貴方も何か言いなさいな。」



ハート様が姫、ダイヤ様にそう言った。

だが、その表情は暗く、涙ぐんでいた。

着ている布を握りしめ、キッっと私達を睨んだ。

私は、はっとした。



「私は着ないから!!!こんなの!!!!」



私は、忘れていた。

拒否する人だって、存在することを。

思い出した。


次回予告!

ロリータを拒否する姫、ダイヤ。

しっかり話を聞いてナナミたちはどうするのか!?


第二十九話 このままじゃだめですか?

お楽しみに!

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