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30過ぎてロリータ着てますが、世界をオシャレに出来ますか?  作者: 大牧ぽるん


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第二十六話 チャンスですか?

こんな事になるのは予想していなかった。



大団円。



誰も傷つかない、完璧なハッピーエンド。

でもこれは、私が運がいいだけではない。

この世界の人々が優しさで溢れているからだ。

見渡してもみんながみんな笑顔で、喜びで、優しさで包まれている。

そうだ、ここに来てから私はこの世界に包まれている。

そんな世界をまとめる女王様が、彼女。

納得できる、こんなにも穏やかな微笑み。見たことがない。



「うふふ。貴方方は素晴らしいわ。お会いできたことを光栄に思います。

みなさん、お二人に祝福の拍手を!」



国民の同意の拍手。あたたかい。

物語の主人公になった気分だ。



「さて、貴方方はどうしてこんな戦いをしていたのかしら?仲が悪いようには見えないけど。」

「あの、私がお話したのですわ。どちらが優れたロリータが作れるか勝負しようと。」

「まあ、なぜ?」

「……私に自信がなかったのです。だから力を、試したかった。」



フィーは俯いて言葉を絞り出すようにだした。



「でも、違いましたの!皆さんには皆さんの好きがあって、どちらも素敵なものだと!

その証がこの結果だと、思っていますわ!」



女王様は、すっとフィーに目線を合わせてみせた。

ビクッと反応するが、女王様の笑顔が直ぐに安心させたようだ。



「貴方はすばらしい事にお気づきになりました。だから強い。

よき出会いをさせてのですね。」

「……はい!!」

「ナナミさん、貴方がフィーさんの恩師というわけですね。私からも感謝をさせてください。

ろりいたを広めていただけたのは貴方のおかげです。」



私は思わず言葉が詰まった。

女王様が私にそんな事を。

リーリがすっと私の手を握ってくれた。そしていつもと変わらぬ笑顔で合図した。

そうだ、返事をしなくては。



「ここにいる皆さんのおかげです。全ては、私だけの力ではありません。

ロリータを受け入れ、勉強し、こうして形にしてくださった仲間たちのおかげです。

是非ここにいる皆さん、自分たちに拍手をしてください。」



皆、照れ合いながら自分たちに拍手をしている。

私はそれが嬉しくて、たまらなく嬉しくて。

女王様が、私の目の前にやってきた。



「貴方は才能があります。それはろりいたを作ることだけではないわ。

人の気持ちに立つことのできる。素敵な気持ちにさせる言葉を使い、行動をしている。

人を導くことに長けた方。だから国民が集ったのですね。」

「勿体ないお言葉です。」

「どうでしょう、ナナミ、フィー。そして皆さん。我が城へ招待させていたけないかしら?」



城……?

……城!?



「あ、えっと。」

「ナナミ、フィー。王都アニスの女王、ハートが命じます。

私の家族へろりいたを献上しなさい。

是非、大切な人へ、ろりいたを着せたいのです。お願い出来ますか?」

「家族というのは……?」

「王のクラブと、娘のダイヤに。ということです。」



国王様と女王様、姫様のロリータを作る!?私達が!?



スティーブンさんが私の肩をぐいっと掴んだ。

「ナナミさん!これは受けなければなりません!絶対です!」

「いや、それはわかってますけど!」

「勝負が引き分けだったことは許してあげますから!受けてください!」

さり気なく勝負の事根に持ってたー!!!



「その話、七海、お受けいたします。」

「右に同じく、フィー、お受けさせていただきますわ!」

「良かった!では、今日は夜も遅いので日を改めましょう。

そうですね、7日後に皆さん、ろりいたを着ていただけますか?」

「承知しました。」

「ここに何名か着ていない方もいらっしゃいますが、ご準備できるかしら?」



ざっと見て30人。帰ってしまった人には申し訳ないなあと心が痛む。

出来るかを確認するように、フィーと目を合わせてこくりと頷いたのを見て。

「はい、ご用意します。」

そう答えた。



「では、7日後に城で。お待ちしておりますわ。」



女王様が帰ってから、私達はざっとその場にいる人の発注を受ける。

マロン村の皆がいて良かった。スムーズに出来たから。

フィーは女性のものを、私達は男性ものをと分担した。



「私、いいのでしょうか?ナナミさんと同じ立場でこのような事をして。」



フィーがぽつりとつぶやく。



「どうしてそう思うの?」

「この勝負、ナナミさんたちが諦めなかったから女王様がいらっしゃった時間まで私は居ましたわ。

でなければ、私は逃げ出していました。私は、負けていたんです!」



はぁとため息混じりにスティーブンさんが来て、フィーの頭をぽんと撫でた。



「何言ってるんですか、貴方は。こんな才能があるのに。

いいですか?確かにナナミさんは貴方に負けていない。

でも、フィー、貴方も負けなかった。だからこの展開なんです。

自分を卑下せず、受け入れてもらえます?」

「な」

「折角出来た、ライバルなんですから。」



スティーブンさんは顔を真っ赤にしてる。

勇気を出して言ってくれたんだな。その様子に村の皆がニヤニヤしていた。



「ありがとうございます、えっと。スティーブンさん。」

「そうだ、フィーさん。良かったらうちの村でロリータを作りませんか?

時間もそうないし、私達でよろしければ細かい所のお手伝いが出来ます。

ナナミさん、いかがでしょうか?」

「リーリ、素敵な考えです。フィー、どうですか?」



フィーはグリスの方を見ると、「お好きになさってください。ついて参ります。」と言われ、

照れくさそうに言った。

「では、お邪魔しようかしら。マロン村のみなさん、お願いします。」



こうして私達は、共同でロリータを作る7日間を過ごすことになった。


次回予告!

30着を7日間で作る事になった私達!

城へ向かうためにどうしていこうか会議中です!


第二十七話 30着作れますか?

お楽しみに!

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