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半透明の守護者 硝子と少女  作者: 宙色紅葉
4/22

不穏

とある夜、少女は悪夢に苛まれていた。

 目の前には、黒が広がっている。

どうしようもなく、恐ろしい。

 足元にガラスの破片が転がっている。

 逃げなくちゃ。

 少女は走り出すが、何かにぶつかってこれ以上先に進めない。

 足元に硝子の破片が転がっている。

 怖い。

 怖い。

 悲しい。

目が覚めると辺りは真っ暗だった。

月明かりで照らされる髪も黒くて、何もかもが闇に呑まれてしまうような錯覚に襲われる。

何かが恐ろしいが、何が恐ろしいのかが分からない。

今しがた見た夢の内容も覚えてはいなかった。

とにかく怖いのが嫌で、電気を点ける。

今日も母親の帰りは遅いのだろうか、と、少女は涙を流した。

すると「何か」がそっと少女を包み込む。

少女に「何か」は見えないが、それでも何故か急に安心すると、頬に涙の跡を残したまま、眠りについた。

「何か」は祈るように窓の外を見つめてから、戸締りを確認しに行った。

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