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第17話

授業が終わると澪は全速力で家に帰った。

ただいまー、とだけ言い残しドタドタ2階に登っていく。

母から注意されるが知らんぷりする。

まあ、当然後で烈火のごとく怒られるだろう。


澪は着替えもちゃちゃっと済ませ【Defity to Destiny】をつけるのだった。


■ーーーーーーーー■

ヤオはログインするとすぐに咲希との待ち合わせ場所に急いだ。

広場で辺りを見渡し咲希から教えてもらったネームプレートを探す。

すると突然後ろから声をかけられヤオは飛び上がった。


「にゃ゛にゃ゛!?にゃに!?」


後頭部が柔らかい何かに包まれた感触で咲希、いやサーシャだと確信する。


「…サーシャでしょ」


ヤオは自分に無いものを自慢されたような気がして不機嫌になった。


「はーい、アタシでーっす!もーみっ…ヤオったらそんな驚かないでよー。こっちがびっくりしちゃうよ~」

「急に声を掛けられたら驚くにきまってるじゃん。それにこれもいつもやめてって言ってるでしょ」


抱きついてきていたサーシャの胸を押しのけつつヤオは言った。


「まあまあ。その怒りはモンスターにぶつけちゃお?」

「サーシャのせいで怒ってるんだからねっ。それにボク以外にはやらないでよ、コレ。ホントにサーシャのおっぱい大きいから窒息死しそう」

「あなた以外とはこんなことしないわよ~。ほらほらダンジョンどこにしたい?」


頬を膨らませ答える。


「誤魔化したね…。まあいいや、ダンジョンはそこまで詳しくないからそっちで決めちゃって」

「りょーかい!」


こうしてヤオとサーシャはダンジョンに行くことを決めた。

百合百合しいこんなやり取りを見ていた二人組が同じ広場に居たが気に当てられてしまい話しかけることはかなわなかった。

お読みいただきありがとうございます!

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