第1話「消えたおとぎ前線」①
◎こちらはノベル形式ではなく台本形式になっています。第2期になります!第1期をご覧いただいた上でお楽しみください。また、作者の作品の世界観は全て繋がっていますので、クロスオーバー作品、トリプルオーバー作品…なので、伏線回収が他の作品で解けたりします。
また、第1期全12話(各話ごとに10節構成)の台本は全て掲載し完結しています。第1期は只今、1年がかりでボイスドラマ化中です。この作品は「小説家になろう」「カクヨム」、「アルファポリス」「pixiv」にも掲載しております。また、R15は作品内に1部戦闘シーンなどがある為、運営様のボーダー分からないので、念のため、R15にしていますが、ほぼ、残酷シーンなどはありません。
関連するボイスドラマは各作品の公式サイトとYoutubeチャンネルでも公開しています。また、両作品はボイスドラマ公開ごとに当サイトにて台本の公開も随時アップいたします。
※場所は佐賀県鹿島市祐徳稲荷神社門前商店街"前線カフェ"内にて。2022年3月11日午前9時頃。第1期「おとぎ前線」第1話より約3年後の世界…。(※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。★は出来ればお願い項目。
<ドオオオオオオオオオンと"おとぎ前線"へと通じる扉から爆発音が聞こえる>
祈里:「(※驚き声で)えっ!どうしたの?」
神那:「(※驚き声で)今までこじ開けられたままの"おとぎ前線"が消えようとしている…」
<ガタガタガタガタ…"前線カフェ"の建物全体が激しく揺れ始める…>
沙希:「(※悲鳴)きゃあああああ…」
亜都:「(※困惑しながら)さ、"沙希"様!」
美琴:「(※困惑しながら)"前線カフェ"の"おとぎ前線"が消滅しようとしている…。このお店も衝撃に耐えられない。みんな、逃げて!」
蒼羽:「(※驚き声で)し…しょ…消滅。"おとぎ前線"が消滅したらどうなるんですか?」
神那:「(※困惑しながら)……私達はこの場所にいられなくなる…わ…。"前線"が消滅してしまうと、"神気"がある"美琴"さん以外の私達は、"編みぐるみ"の姿になってしまう。そして、このまま、お店もつぶれてしまうと…"編みぐるみ"になるだけでは済まされない…」
稲穂:「(※悲しそうな声で)"奥の院"の郷に帰るの?」
美琴:「郷に帰れば、"ウカノミタマ"様の加護のもとに入るから、みんな大丈夫。ただ…(※しばらく間を空ける)もう2度とこの場所に戻れない…。店長や亀さん、商店街のみんなにも会えなくなるわ…。」
祈里:「(※悲しそうな声で)それって…突然、さよならってこと?」
<"美琴"、"祈里"や他の5人に対して無言で頷く>
蒼羽:「(※悲しそうな声で)みんな、すまない。本当にすまなかった…。こんな急に…お別れが来るのが分かっていれば…もう、俺はみんなに何を言えばいいのか分からないよ…。」
美琴:「(※悲しそうな声で)て、店長…」
神那:「(※困惑しながら)こ、こじ開けられた"前線"が凄い勢いで閉じていってる…。お店も…"おとぎ前線"も消えてしまう…どうしたら…」
蒼羽:「みんな、はやく"おとぎ前線"を通ってくれ!さ、最初は"狐"か"狸"に騙されたと思ってたし、まあ、実際、みんなは、そうではあるけど…。(※悲しそうな声で)ただ、俺にとって…3年間という短い時間だったけど、俺は君たちに出会えて本当に良かったと心の底から思う…。アイドル活動もありがとうね。みんなには感謝してるよ。この"おとぎ前線"が消える前にみんな"奥の院"の郷へ…」
祈里:「(※悲しそうな声で)こ、これから、店長はどうされるんですか?」
蒼羽:「(※困惑しながら)分からない…んだ…。何でこうなったのか…。そして、このまま続くかと思っていた、この暇だけど楽しかった平穏な日常が…。(※悲しそうな声で)"祈里"ちゃん、"神那"ちゃん、"美琴"さん、"沙希"ちゃん、"稲穂"ちゃんと"亜都"ちゃん…、今まで本当にありがとう。また、会えたらいいな…。」
神那:「(※悲しみながら怒気をこめて)そんな寂しいこと、言わないでよ!」
稲穂:「(※悲しみながら怒気をこめて)ちょ…ちょっと…スマホゲームも終わってないよ…責任…責任をと、取りなさいよ…」
亜都:「(※悲しそうな声で)て、店長…。これは夢ですよね?そうですよね?"沙希"様…。」
沙希:「(※泣き声)うえええええええええええん…。」
蒼羽:「(※まくしたてながら)さあ、早く"おとぎ前線"を通るんだ!早く!みんなが”編みぐるみ”になってしまう!み、"美琴"さん、お願い。」
美琴:「(※まくしたてながら)みんな、はやく!"おとぎ前線"を通って!わ、私には"神気"があるから…心配しないで。…みんなが前線を通って、"奥の院"の郷"にたどり着けたのを確認してから、何故、こうなったのかをみんなに伝えます…。」
蒼羽:「(※悲しそうな声で)みんな…ありがとう…。みんなに会えて本当に良かったよ…さようなら」
<美琴に押し込まれるように、"おとぎ前線"へ飛び込む5名…。そして、一瞬で消滅する"おとぎ前線">
蒼羽:「(※困惑しながら)み、"美琴"さんは?」
美琴:「私の事は大丈夫です。はやく、お店から…"前線カフェ"から出ましょう!」
<全力で走って、"前線カフェ"より飛び出す2人…。それに合わせるようにガラガラと大きな音を立てて瓦礫の山となり崩れ去る"前線カフェ"…>
蒼羽:「(※困惑しながら)な、なんで…こんな事に…」
亀さん:(※困惑しながら)「あ、"蒼羽"さん…お、お店が…(※しばらく間をあける)何があったんですか?」
蒼羽:「(※困惑しながら)わ、わ…分からない…。と、突然、お店が…。」
亀さん:「(※困惑しながら)み、"美琴"さん…ほかのみんなは?」
美琴:「(※話をはぐらかすように)み、みんなは大丈夫…。もう、家に帰ったから…」
亀さん:「(※困惑しながら)そ、それなら…早く警察と消防を…(※しばらく間をあける)人が集まってきた…。俺がお店のほうから、電話かけますから…待っててください。」
蒼羽:「ありがとう"亀"さん」
<"亀"、駆け足で"鶴亀商店"へ走り出す。その後ろ姿を確認した"蒼羽">
蒼羽:「(※まくしたてながら)み、"美琴"さん…。"美琴"さんも早く"奥の院"の郷に、みんなの所に行かれてください。こんな状況です。事情聴取でもされたら…」
美琴:「(※悲しそうな声で)みて、店長…す、すいません…」
蒼羽:「(※悲しそうな声で)こんな別れ方になるなんて…(※涙をこらえ感情を抑え込みながら)お元気で。みんなにもそう伝えてください。」
美琴:「(※悲しそうな声で)わ、分かりました…。再び、みんなで会えることを…。」
蒼羽:「さあ、行ってください!ここは俺がどうにかします。」
<遠くから聞こえてくるサイレンの音…。集まる野次馬の間をすり抜けて姿を消す"美琴">
沢山の方に作品を知っていただきたく、こちらに投稿しています。私は佐賀県でアニメや漫画などのキャラクターで佐賀の良い所や特産品を紹介する小さな企業の代表をしています。佐賀は田舎です。昔の風潮も濃い場所です。新しい物を、まず理解もせずに拒絶したりする人も多いです。特にキャラクターやアニメを忌避する人は多いです。そのような理由から、佐賀から都会へ出て今、夢を叶えようとしている人が多く、出生率に反比例して若者の数は少ないです。私の独りよがりかも知れませんが、超高齢化による過疎化や、優秀な若い才能が故郷から流出を少しでも防ぐための受け皿になるべく、多くの方へ自社のキャラクター達を知ってもらいその方達の働く場所を作りたい。そして、人生1度きり、若い時に1度は断念したファンタジー作家の夢を、真似事でも良いから再開して、自分の書きたい作品を書き綴けて、自分の生きた証明を残そうと書くことを再開することにしました。ただ、会社は令和元年、令和3年と全国ニュースになった豪雨による度重なる被災とコロナ禍に見舞われ、尚且つ、この事業を故郷で理解していただく事さえも困難な状況です。佐賀からでて夢に向かって今も頑張ってる方、ただ、意外と面白いと感じてくれた方、どなたでも構いません。ただ、1人でも楽しんでくださる方がいてくださったら幸いです。
感想などは基本、本業と台本書き、本作品の以外の作品の出筆と更新やボイスドラマの制作等で多忙の為、受け付けておりませんが、少しでも見て下さる方がいらっしゃれば嬉しく思います。
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あと、心優しい方がいらっしゃいましたら、当作品は評価もほぼ0状態…。でPV数も0の時も多々あり、非常に自分でも悲しいので、良かったら『ブックマーク』、『評価』をいただけると嬉しいです。勿論、強制ではないです。ただ、投稿してもPV0と評価0だと、自分でも何で書いているのか分からくなりそうですので…(涙)