03話 魔物一夜襲来
「うおおおおおおおお」
俺は猪突猛進に魔物に向かって行った。魔物は7メートル近くはあるだろうか。しかも空中戦だ。
「にいちゃん!!!!!」
ギルド勇者は声を大きくして俺に向かって叫んでいるのがかろうじで分かった。俺はさっきといい、人に心配されがちなんだな。てかこの魔物デカすぎね?予想以上なんだが。
ユウキは初の魔物狩りだ。その理由かチートを持ったユウキでもじっくり観察し恐る恐る行動に出ている。
魔物のステータスを見たユウキは青ざめた顔でビブリエットのところへ行き魔物の情報を伝えた。
「おい、、、、、やばいぞあの魔物。防御力300000ごえだぞ!」
「防御力300000、、、、ってまさか、、、、、、、」
ビブリエットはうつむいて小声で語りだした。語るビブリエットの顔はとてくもなく引きつっていた。
「あの魔物はいまからおよそ200年前に初期の王都を滅ぼしたと伝わり継がられている一味の防御力が300000ごえで『TEN』の一味の一夜よ!」
「一夜、、、そんなに強いのか?」
俺はチーターだからはっきり言って自分より強いはずがない。でもしょっぱなからTENの一味と戦えるなんて俺はなんてついてるんだろう。
「ふふふふふふふふ、、、、、ははははははははは!」
ユウキはあまりの嬉しさに声を出して大笑いしてしまった。それを見たビブリエットは呆れた顔でユウキに忠告した。
「確かにあなたは強いわ。でも相手は初期とはいえ王都を滅ぼしたTENの一味よ、、、さすがにあなたじゃ勝て、、、な、、、い、、って話聞いてるの!?」
「いや、ワリい楽しみすぎて今はとちょっと話聞けそうにねーわ!」
ビブリエットはまたあきれた口調でユウキに怒鳴った。しかし、ユウキは何で怒鳴られたのか理解できていないようだった。
「じゃー俺はそろそろ行くとする。ビブリエットはもし門が壊されたらほかのギルドメンバーをまっもてやってくれ。」
「あちょっともう、、、、、!あのバカユウキ、、、、、!」
ビブリエットに行くと伝えユウキは飛翔スキルを使い、魔物の近くまで行った。
それに魔物も気づき、今までおとなしかったが、急に炎を吐いたり魔法を使い始め、ユウキを殺そうとしていた。思った以上に魔物の攻撃力も高く、次々と王都の壁を破壊しようと試みていた。
「おい、あのにいちゃん何やってんだ、、、、?な、、なんで、、素手なんかで戦ってるんだ、、?」
ユウキが素手で攻撃するもやはり効くわけなかったし同じギルドのひとにもそのことはすぐにばれ
ギルドの人たちはクスクス笑っていた。
「ありゃりゃ素手で戦ってたのバレたか。もうお遊びはここまでにしとくか」
「おい、お前なんて名前だ」
急に魔物がしゃべりだした。ユウキはとても驚いた。
「お前、、、、しゃべれるんだな!」
ユウキは目を輝かせていた。
「な、なんなんだお前、、、!つーか早く名前を言え!さもなくば、、、、」
「ん?ユウキだけど。言わなかったらなんだってー?」
俺は少し魔物をあおってみた。日本の今じゃ煽ったら警察沙汰だから煽るのも初めてだ。
おれはなんだか心に余裕が出てきた。
一方、魔物はなんだかいらだてているようだった。
「もうお前許さない、、、、、、、殺してやる、、、、!」
ついにしびれを切らせた魔物はユウキに殺害予告を言ってきた。
「おう、そうか、、、、それはまずいな、、、、。」
「ふふ!さすがのお前でも驚いただろ!」
魔物はドヤ顔でユウキに満足げに言った。
「ああ、、、、、、これは驚いた、、、、もうお別れなんてな。決着つけてやるぜ!」
「ユウキ?だったか?その勇気だけは認めてやるよ。ユウキだけに!」
「。。。。。。。。。。。。」
さむすぎるダジャレで一瞬で暖かかった王都も寒くなった。
「うう、、、、さみい、、、、どうしてくれんだ!」
「ご、ごめん、、、、、、ってなに魔物の私があやっまているんだ!」
魔物はのだじゃれセンスはないが、ノリ突っ込みのセンスはあるようだ。」
「ええい!もう私はおこったゾ!もうまた前のようにこの王都を滅ぼしてやる!覚悟しろよ」
「それはこまる!もう楽しい団らんは終わりとしようか」
「楽しかねえよ!、、、、ってだからっ突っ込まんな!」
「油断したな、、!一夜!終わりだ、、、、、、!」
「なぬ!?」
「炎の神よここに舞い降りし我に力を貸してくれ、、
ファイヤースネーク!」
「うわあああああああああああああああ!」
「ふふふ。所詮は魔物だったな、、。」
ユウキは得意の炎魔法で魔物を倒した、、、、つもりだった、、、、。しかしそう甘くはなかった。
まだ魔物は生きていたのだ。それを知りユウキは唖然としていた。
「ふはは、そんな魔法でTENのわたしを倒せるの思ったのか?甘すぎる!ミルクより甘い!」
「いや、ミルクそんなに甘くないだいだろ」
「いやそれはたとえだ!なんでもいいわい!」
やはりこいつは突っ込みがうまいと思った。まあそんなことは置いておこう。ちょっと茶番が多い気がするから、、、。
「なるほど、、、これではやられないと、、、、ならばこちらも少し本気を出させてもらうしかないな」
「ほお、さっきのはお遊びだと、、、、。面白い!ならばこの私を倒してみるがよい」
「最初からそのつもりだ!」
ゆうきは茶番をやめついに本気で魔物を倒すことにした。少し取り掛かるのも遅い気がするが。
俺はこの魔物の弱点を探ることにした。どうやらさっきの魔法ではダメージがほとんど入っていないようだった。俺の考察は、奴を倒すには2つしか方法がないと読んだ。一つ目は、さっきも言ったが弱点を探り、見つけ次第そこを集中的に攻撃する。2つ目は倒せるかわからないが、本気で魔法を打ってもう灰にして消滅させるかの2つしかないと考えた。
結局俺は弱点を見つけるのが面倒くさいと思ったから、本気で魔法をぶっぱなつことにした。それがおれの最善の考えで手っ取り早いと思ったから試してみることにした。
「そろそろ本気を出すぜ!かくごしろ!魔物め!」
「ふむ、そういうことなら私も本気を出さざるおえないな。奥義『進化』!!!」
魔物は見る見るうちに大きくなっていき初めの7メートルより三倍ほどでかい21メートル級になりさらに防御力が700000にアップした。
それを見たユウキやほかのギルドたちも驚いた。
「ふはは、これが私の本当の力だ!思い知ったか!」
「これは驚いた、、勝ち目はあるのか?」
だんだんユウキはチートを持っていながら自信をなくしかけていた。しかしその時、さっき話したギルドおじさんがユウキに向かって大声で叫んだ。
「にいちゃーーーーんあきらめんなよ!にいちゃんなら勝てる!」
それを見た他のギルドの人たちが次々にユウキに大声で叫んだ。その声のおかげでユウキは自信を取り戻し、いつもよりも力がみなぎっているように思えた。
「もうお前は許しはしない!もう同じことはおこさせはしない!」
「ほう、ならば私の攻撃お受けてみるが良い!」
魔物は無詠唱で魔法をため始めた。
「うおおおおおおおおおおおおおお」
数十秒もしないうちに魔物は準備が整ったようだ。
「喰らえ、魔王様直伝ダーク・ホール・ボーーーーーーール」
「う、くうううううううううううううううぐはああ」
この魔法はとても威力が強く空中じゃなければ王都半分は消滅していただろうし死者も少なくなかったほどの魔法だった。
ギルドの人たちはユウキがやられたことに気がつき唖然として誰も動けなかった。
しかしビブリエットはまだユウキは死んでいないと願っていた。
その祈りが通じたのか分からないが再び空中にユウキが姿を現した。
「うおおおおおおおお!にいちゃんがあんな技を食らってもなお生きている!!!」
感動のあまり思わず叫んでしまったギルドのおじさんの姿があった。ユウキはそれを見て心が
安定しているように思えた。
「利かねえなあ。それがお前のほんきか?失望したぜ、、、魔物さんよでももうお前と話すことはねェ。終わりだ。雷の神よわれに力を与えよ、、、、、、イナズマ・ナイト・カレッヂ!!くたばれ!!!
魔物おおおおおおおおおお!!!」
ユウキは本気で放った。その魔法は特定の相手に超強力なイナズマを落とせるものだった。
魔法はしっかりと魔物に命中した。
「うおあおあおあおあおおあおあおあおあおおあおあおあおあおあおあおおあおあおあおお」
魔物は声をあげ、気づいた頃にはもう魔物は灰となって消滅しいた。この時ユウキのレベルはばくだいに上がった。そして魔物は消滅したことをギルドの人たちは歓喜を上げた。
「うう、、もうだめだ、、、、疲れた、、、」
ユウキは限界まで魔力を使ってしまった。倒れかけたその時駆け付けてくれたのはやはりビブリエットトだった。ビブリエットは泣いていた。
「もう、、、、ユウキのバカ、、、!心配、、したんだからね!」
ユウキは顔を赤くしてとても照れていた。とても嬉しかったようだ。
「心配かけてごめんな。俺って心配かけすぎたよな?」
ユウキの素朴な質問にビブリエットは泣いていたが泣き止み可愛らしい笑顔を見せた。
俺はどうやらビブリエットのことが気になり始めた。なんだか気まずい、、、。でも今はまだ離れてほしくはない。
するとそこにギルドのおじさんが来た。
「にいちゃん!よくやった!てかにいちゃん強すぎんだろ!あの戦いぶり感動したぜ、、、!」
「ありがとう!でも今は疲れてあんまり話せる気力がないんだ。すまん。」
ギルドのおじさんは優しくすぐに理解してくれた。
そのあとはいろんな人にありがたいコメントを貰いおれはめっちゃ照れくさかった。
回復もしてきてそろそろ帰ろうとしたとき国王から話があると言われた。
「ユウキ殿とおっしゃいましたな?今回のユウキ殿は王都の仇討ちやTEN一人の一夜を倒したという大健闘でしたぞ。そこでユウキ殿には一度わたしの家に来てはくれまいか。そこでお礼がしたいのだ。」
「はい!」
俺は迷いなく即答した。楽しみすぎる、、、、、!
「よかったですね!ユウキ」
ーーーーーー 一夜がやられただと!?
「いったい誰が倒したんだ」
「ハイ魔王様。それはユウキという名の勇者です」
「なるほど、、、、、面白い男だ、、、、、、」
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