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夢と希望の世界

気まぐれ更新なので進歩遅いと思いますがのんびり読んでいってくださいね

 目の前に広がるのは草木に彩られた平原。

 歩くものは動物であっても私の知っている動物ではなくモンスター。

 空を見上げれば巨大な月みたいな星&ワイバーンや鳥っぽいモンスター。


 小高い丘の上、私は1人で大きく息を吸って…吐いて……


「ファンタジー世界キタ━!」



 ※※※※※※※※※※※※※※※


 すべては1通のメールから始まった。


『異世界へ行きませんか?』


 ……今思うと何でこんな胡散臭いものに、と思わなくもないけど、厨二病で異世界転生モノが大好物な私である。まぁ食いつかないはずがないよねぇ。


 本文ははURLのみ。


 詐欺じゃないよね、詐欺ならもっとマシな内容書くよね。と勝手に納得してポチッと押してみた。あの時の私グッジョブ!


 そしたら、出てきたのはキャラメイク画面。


 しかもキャラメイクの自由度がすごい!目の形や大きさはもちろん、髪質、体脂肪率などなどとにかく項目が多い!


 で、悩み続けて丸2日。やっと出来たのが青みがかった銀髪キツネ耳&尻尾のロリっ子ですよ、何この子超かわいい。


 制作完了のボタンにカーソルを合わせ、クリックした途端、めのまえがまっしろになった!


 気がつくとそこは不思議な空間で、私の体はさっきまで作っていたキツネっ子。


 いきなりの事にテンパってると空中に文字が現れた。


『貴方はその体で異世界へと行きます。

 その体で確定しても宜しいですか?_』


「…ヤダ」


 そう言うとまたキャラメイク画面が現れた。


 いや〜、そこからも長かった。

 このかわいこちゃんの外見を崩さず、かつ私に合うように調整を繰り返し、無事完成。もちろんケモ耳と尻尾ははずせませんよ。


「いいよ、これで行く」


 また文字。


『では、貴女の特徴を教えて下さい。_』


 ……は?


 今度はステータス画面が現れた。


 すぐに理解した私はちゃちゃっとステ振り、スキルツリー解放を……できませんでしたー。


「あのスキルも欲しいけど、そうするとこっちが……うぅぅ」


 と、何度もポイント振っては戻しを繰り返して、結局光と雷、あとライター代わりにちょっとだけの火にした。向こうの世界も分かんないし、回復&攻撃でバランスよくね。

 ステはintとagiでチキン仕様に。それと少しvitにも振って体力をつけておく。バテたら死ぬだろうし体力大事。


 で、そのまま飛ばされて現在にいたる。とゆーわけ。


「さーて、これからどうしよっかな?」


 手持ちなし。知識なし。なにが食べれるかもわからないときたら……やっぱ村だよねぇ。


 周りを見渡すと、小さいけど村っぽい所を発見!

 いきなり追い出されたりとかしないといいけど。



 なんとなく下を見てみる。


 後ろは普通に下り、前は4mくらいの崖。村は前方。

 そして今の私の敏捷は高い。すっごい高い……つまり。


「ジャーンプッ!……………着地っ!」


 うわぁ、すっごい余裕なんだけど、ちょっとした段差降りてみた、みたいなレベルだよこれw


「グルルル……」

「へ?」


 後ろから物騒な声がするので振り返る。するとそこにはオオカミ風のモンスター。


「グルァッ!」

「ちょっ、まっ……ってうわぁ!?」


 思わず後ろに跳ぶと、一気に数mも後ろまで行っちゃった。さすがagiぶっぱ、恐るべし。


 これなら……。

 ニヤリと口元を歪めた私は右手を前に出し、ノリと勢いで魔力を練り雷を放つ。


「サンダーボルト!」


 イメージ通りに手から放たれた電撃は空気を灼き、オオカミを焼き、地面を燃やす。イメージ以上に。


 周りに気がなかったから燃え広がることはなかったけど、魔力の制御もちゃんとしなきゃダメっぽい。


「さ、さーて。村に行こっか」


 そして私は村へを走る。しっかり中まで焦げてるっぽいし、大丈夫だよね?






 結論。大丈夫だった、イェイ!


 村へと着いた私は冒険者ってことで納得されたみたい。 

 親切なおばちゃんにさり気な〜く聞いてみたら問題ないとのこと。ゾンビ化とか無いようでよかった。

 他にも異世界とか聞いてみたら、数十年に1度くらい現れるんだそうで、新しい発明や凶悪なモンスター討伐などなど、英雄っぽい扱いみたい。こりゃバレたら大変そうだ。


 あと、近くの街とかこの世界のこととかいろいろ教えてもらった上に干し肉(味はいいけど固い)までもらっちゃった。


 今から出れば人間の足で2日くらいって言ってたので、今日は情報収集して、一晩止まってから出ることにした。


「あ、お金ないじゃん」

「なんだ、もってないのかい?それならウチに泊まっていきな!お代はいらないからさ!」


 宿に泊まる金がないと言うと、泊めてくれると言ってくれた。さすが田舎の人、いい人だ!


「え、いいんですか!?」

「もちろんだよ!子供が成人して出ていっちまってから寂しかったからね!」

「ありがとうございます!」




 その夜、この世界について教えてもらったことをまとめてみた。


 魔王みたいなのはいなくて、世界観的にはモン〇ンとかMMOみたいな感じ。

 冒険者がいて、ギルドがあって、冒険者登録をした人は正式にモンスターを狩れる。ってことは私犯罪者かと思ったけど、自分で換金とかできないだけで問題はないみたい。それ以上のことはギルドで聞いてみよう。


 科学の概念はないらしい。その代わり魔法で色々してて、こっちの方が便利なトコもありそうな予感。


 特にモンスターが多いところはダンジョンって呼ばれてて、レアアイテムとか夢があるけど危ないよーといつもの感じ。


 驚いたのは、この世界には国がなくて街だけだということ。大きい街にはギルド本部があったりとかの差はるけどそのくらいで、一つの街が周りの街を支配してる、とかはないみたい。それぞれの街ごとに防壁を作って、ほかの街と交易したり、自給自足したりして生活してるみたい。まぁ、小さい国が沢山あって、1つの大陸で大陸連盟、みたいな解釈でよさそう。


 私みたいな獣人やエルフ、ドワーフなどなど人以外の種族は数は少ないけど珍しいから捕まえろ!とかはないから安心。種族によって外見とか寿命とか全然違うからちっこくてもそういう種族で済むんだと。


 魔術師に関してはそこまで珍しくないらしい。魔力は結構みんな持ってるみたい。私のはさすがに次元が違うんだろうけどさw




 いまのところはこんな感じかな。 


 明日からは街までダッシュだから気合入れないとね!

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