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プロローグ2

小さい頃から空が好きだった。


将来の夢は決まってパイロットだったし、そのための努力は欠かさなかった。

だが、俺の夢は叶わなかった。

なぜって俺が極度の方向音痴だったからだ。

真っ直ぐ行ってるつもりがいつの間にか真逆に、宙返りしていたこともあった。

俺は夢を諦めた。


それでも空を諦めきれず、パラシュートやスカイダイビングなんかに手を出した。

なかなかにおもしろいぜ?


ああ、空よ。

なぜお前は遠いのか。

なぜこの手は届かない。

なぜ私は地を這うことしか出来ぬのか。


翼が欲しい。お前に近づくことが出来る翼が。

ああ、この思いをど

「下らない現実逃避はやめてくださーい。センパイの前にある絵本?をさっさと開いてくださーい。」


西谷女史にしやじょし、私は思いの丈を今著そうと…


「下らないでーす。さっさとヤレ。」

「はい…」


近年の女性はなぜこうもつよいのか…?

ある意味永遠の議題だと思う。


俺はゆっくりと絵本を開いた。そこにあったのは…














































「白紙?」




ちがう


ちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがう


これはなんだ


これはちがう


ここにあってはいけない




顔を上げて西谷女史を見る。

口が乾く。口の端がひきつってうまく表情を作れない。



彼女は、ワラッテイタ。


絵本が輝き出す。風が吹いて書類が飛んでいく。



「山田太郎さん、おめでとうございます。

貴方は幸運にも、新たな世界に必要とされました。

よって地球わたしは貴方を送りだすことになりました。

我が子よ貴方に幸あれ。

その新たな生に祝福を。

どうか、楽しんでくださーい。」



新たな世界とか新たな生とか、問い詰めたい所は沢山ある。

だが、1つだけ言わせてくれ。







「てめぇ、書類やっとけよぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」





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