幼馴染みを忘れてはいけない・・・
お久しぶりです、皆様。
初めましての方はこんにちは、五月です。
長らく更新せず申し訳ありませんでした。
「さて、待ちに待った体育祭。今日はどのような素晴らしい物語が
生み出されるのか、楽しみですね!
ではここで選手たちの入場です。まずは紅軍、紅を身にまとい堂々と入場
してきます。気迫がすごいですね。次に青雲じゃなっかった青軍、
紅軍に負けじと胸を張って歩きます。かっこいいですね。最後に白軍。
白軍も堂々と・・・じゃなかった。少し自信なさげに入場して来ます。
皆さん応援おねがいします。
さて、選手が揃いました。ではただいまより第32回体育祭を始めます。」
つーかーれーたああああああああ!
先輩、アナウンスお上手ですね!とか言ってくれる後輩とか存在しないし。那岐ちゃんいないし。
以外にも今日晴れて暑いし。
そして、夕方の6時
「・・・これにて今年度の体育祭を終わります。」
あっという間だったな・・・。
結局オレなんの競技にも出てないし、アナウンス席にずっと居たし。那岐ちゃんに会えなかったし。
俺は、ため息をつく。すると、「悠!今から打ち上げだよ!行こう!!」という声が聞こえた。
俺は顔を上げる。俺の目の前には、美波がいた。皆忘れてるかも知れないが美波は俺の幼馴染みの1人だ。
「なんだ、美波か・・・。」
「なんだ・・・って何よ。もう。まあいいけど!クラス全員参加だからね!
早く行くよ!!」
那岐ちゃんいないなら行く気しない・・・ん?クラス全員?
ということは・・・・・!!
「よし、行こうぜ!!」
「何よ、急に元気になって・・・。まあいイイけどさ!!」
俺と美波は皆がいるというカラオケに向かう。
すると、美波が口を開いた。
「あ、あのさ・・・」
「どうしたんだ?悩みがあるなら聞くぜ?」
「悩みとかじゃないけどさ、今日の体育祭私が走ってるところ見ててくれた?」
「見たけど?」
「そう・・・」
「・・・・・?」
沈黙が続く。
「あ、あのさ悠、好きなひととかいる?」
「なんだよさっきから。別にどっちでもいいだろ?」
俺がそう言うと美波は顔を真赤にして、怒りだした。
「どっちでも良くない!だって・・・だって・・・っ!
・・・・・・・・
私、悠のことが好きなんだよ!!好きな人の好きな人ぐらい知りたいもん!!」
「そうか・・・」
「何冷静に頷いてんのよ。返事ぐらい頂戴よ!」
「あ、そうか。」
俺は今浅田那岐という女の子を攻略、つまりは落とそうとしている。だからといって別に好きとかそういう感情はない。
・・・ん?俺好きでもない女の子と付きあおうとかしてたのか?
何か、俺サイテーだな。
こんな最低な奴と大事な幼馴染みを付きあわあせてはいけない。かわいそうだ。
「すまない、美波。俺、お前が思ってるような奴じゃないと思う。だから悪い。
お前とは付き合えない。でも、これからも仲良くしてくれよな?」
「・・・・・・・・・・」
美波は下を向いて黙り込んだ。もしかして泣いているのだろうか。声をかけたほうがいイイだろうか。
美波の肩に触れようとした時、美波は顔を上げた。ニコッと笑って、
「嘘に決まってるでしょ!私が悠のことを好き?ありえない!
早く行こうよ、カラオケ!」
そう言って美波は走りだした。
美波は足が速い、俺は到底追いつけそうにもない。
でも、走る。全速力で走る。きついけど走る。なぜかって・・・?
『本当は好きなんだよおおおおおおおおおおおおおおお!
バーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーカ!!絶対に泣かないんだから!!!』
という、美波の心の声が聞こえたから・・・・・・。
読了ありがとうございました。
あっという間の体育祭でしたね!
(すいませんw)
誤字脱字等があったらご連絡下さい。
次回は倉沢がいろいろ考えまくります!