柿
初めて、我が子に柿を食べさせた。
ばくばく、食べた。
嬉しかった。
子がばくばく食べていたのを見て、もっと食べさせたくなり、気づいたら、またフードプロセッサーに柿を入れて食べられる状態にしていた。
そして、食べさせた。
また、食べた。
嬉しい。
子が食べ物を食べる、のが嬉しい。
人として、成長している姿を見られることが嬉しい。
自分で手をかけた、と言っても柿を剥いて、フードプロセッサーに入れてボタンを押しただけだが、自分で何かをして食べてくれる食べ物は、さらに嬉しい。
私は、夢中で、また柿をフードプロセッサーに入れて、大量のとろとろ柿ができた。
そこに夫が帰ってきた。
子に柿を食べさせたことを話すと、「食べさせすぎじゃない?」と。
そっか…食べさせすぎたか。
そうだよね。
調べたら、柿を食べさせすぎると、消化不良や便秘になるそうだ。
やってしまった。
嬉しそうに食べるから、私は、興奮して、食べさせた。
いや、違う。子のせいじゃ無い。
嬉しそうにしている子を見て、私は満足をして、自分を幸せにして、子のことを考えず、やめられなかった。
子よ、ごめんなさい。
体調をより、気をつけてみる。
そして、これからは自分にブレーキをかける。
夫の一言に感謝。
私も自分の気持ちを分解して、冷静になれた。
今日の、子の服は、可愛い熊のワッペンがついていた。
子は、たくさん柿を食べて、寝た。
そっと布団をかけて、とろとろ柿は冷凍させた。
明日は、少しだけの柿を。




