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1-16.晩餐/湯浴み①

明けましておめでとうございます!

本年も気ままに書き進めていきますので、よろしくお願いします!

「さて、あたしらは夕食にしようかね。リンカとレティは先に風呂入ってゆっくりしてきな!」


ジルにポーションを投薬してから数刻、まだ軽く熱は残るものの今までの苦しみが嘘だったかのように容態は安定していた。ポーション作り後戦力外となっていた医者の先生が復活したこともあり、村長に連れられヒロ、リンカ、レティの3人は宿に戻ってきた。


ヒロは宿で留守番していたエドとジョンと、村長の手料理を頂くことになった。シンには村長が一言かけていたが、やはり疲労がたまっていたのだろう変わらず寝こけている。


リンカとレティは予断を許さない状況下でほぼ丸一日看病を行っていたので肉体的にも精神的にも疲労が溜まっていた。そこで村長がお風呂でリラックスしてくるよう勧めたのだった。



「村長~、飯まだか~?」


「どこのガキンチョだお前は!もう少しだから大人しく待っとけ!」


エドと村長の不毛なやり取りはこれで3回目だ。ジョンは隣に座っているが本の世界に入り込んでいるらしい。時折エドが手入れしている元々カシィの装備だったという剣を鋭い目つきで見ている。


「よし、これで鞘も直し終わった!後で付けてみてくれ!」


そう、エドは夕食を急かしながらもしっかりと仕事を果たしていた。自分が持ち帰った剣のメンテナンスはどうやら終わったらしい。見れば使い込まれた味があるものの、研ぎ澄まされた一振りの剣があった。


「さて、こっちも完成だ。今日の夕食はクリームシチューだ!」


木皿になみなみ入ったシチューが運ばれてくる。野菜がゴロゴロ入っており食べ応えは抜群そうだ。真っ白い湯気が立ち上る。


「随分と豪華じゃないですか?このメニューは普段から?」


「はぁー。そういう所を聞いちまうのが親父そっくりだね。普段は出していないメニューだし、あんたがまけてくれた分だから気にすんな!」


「それなら遠慮なく。」


確かに普通のシチューとは何かが違いそうな気がする。ぱっと見で豪華というわけではないが、何か迫力を感じる。商人であるジョンには理由が分かったのかもしれないが。少し混ぜてみれば何種類ものキノコが出てくる。


「さすが村長だぜ!超旨いな!」


「そりゃあ良かった。頑張って作った甲斐があったよ。ところでお前さん……」


「リーダ、それって俺たちの分も当然あるんだよな?」


「まさか!?森に行っていたうちらを差し置いて、宿でサボっていたリーダだけ美味しいご飯があるわけないじゃない!」


幸せの最高潮にいたはずのエドは、壊れたロボットのようにギギギと村長の方を向く。深いため息をついた村長は調理場に帰っていく。


「本っ当に申し訳ない。あっいや、忘れていたとかじゃないんだ。じゃぁ何で謝るかって?それは、ほら何というかあの…。」


「あっ!君が噂の勇者?私はルカ。この馬鹿のパーティメンバで魔弓使い!よろしくね!」


「俺はラジェット。色々やるが基本的にはタンクだな。よろしく。」


リーダと呼んでいたことからも明らかだが、この二人はエドのパーティメンバのようだ。ルカは小柄な女性で元気で活発な女の子といった印象を受ける。しかし鋭さがある目尻のせいか、笑顔でありながらも常に警戒しているようで熟練の冒険者の雰囲気を醸し出している。


一方のラジェットはこれまた盾役が似合う大柄な男で、タンク以外にも色々やると話していたが、盾以外を持つ姿が想像できない。他に持つとしたら大口径のスナイパーライフルとかだろうか?この世界にそんなものがあるのかは分からないが。


「で、そっちでブツブツ何か言っているのが私たちのリーダのエドね。3人で『ヨジン』ってパーティやってるんだ!ランクはB!」


戦闘的な意味では分からないが、この3人はとてもバランスがとれたいいパーティなんだと言うのが伝わってくる。きっと心のままに行動するエドを二人がサポートしているんだろう。ランクがBというのはどの程度かにしろ、強いに違いない。


「二人の分も持ってきたよ。さぁ冷めないうちに食っちまいな!」



「先ほどはご挨拶もほとんどできず、申し訳ありませんでした。改めてになりますが、私はレティと言います。リトピス教の聖女見習いをやらせていただいております。」


「あっ、えっと…ご丁寧にありがとうございます。私はリンカです。もうご存じかと思いますがこの宿の主人をやってます。まだまだ未熟者ですけど…。」


「未熟だなんてそんな。このお風呂もとても気持ちいいですし、何よりここに向かってくるときにエドさん達もジョンさんもご飯が美味しいと仰っていました。実はとても楽しみで…。」


「そう言ってもらえるとすごい嬉しいです。お父さんが遺してくれたレシピなので…。」


「っ…。それは失礼しました。お父様が亡くなられていたとは露知らず。」


「えっ!?そんなそんな、大丈夫です!もう3年も前の話ですし。」


「あぁ、その時期ですか。大きい戦いがいくつもありましたもんね。私の姉も丁度今の私と同じ19の頃に…。」


暗い話になったからか、つい今し方ご飯が楽しみと言ってくれた女性と同じ人物かと困惑するほど底冷えした声音に慌てて話題転換を図る。


「レティさんも19歳なんですか?」


「『も』ってことはリンカさんも?」


「はい!私たち同い年だったんですね!てっきり年上かと思ってました!」


「私の方こそ宿屋の女主人ってお聞きしていたので年上なのかと思っていました。」


上手く会話の軌道修正を完了したリンカはもう一歩距離を詰めにかかる。


「もし、もし良かったらなんだけどもう少し砕けた感じで話せないかな?ほら、折角同い年だったし!私のことはリンカでいいから!」


一瞬目をぱちくりさせたレティは答える。


「ええ、是非!同年代の友達があまりいないので嬉しいです。」


「敬語もやめようよ~。ね?」


実は疲労のピークに達していたリンカのテンションは若干可笑しい方向に進んでいる。だが偶にはそのような勢いが必要な時もあるようだ。


「えっと……、うん!よろしくね、リンカ?」


「こちらこそよろしく!レティ!」


似たような傷を負った者同士、通じ合うものがあったのか奇跡的に打ち解けた少女たちがあった。


あまり切りがよくないのですが、期間空いちゃってもいまいちなので一回投稿しました!


今回はタイトルと内容からも分かるように似たような2場面を同時進行させてみようの回です。

イメージとしては漫画で並んだコマ割で話が進行していって、偶に吹き出しが重なるようなのを目指しています。

が、やりたかった所まではまだ進まず…。

できるかどうかも分かりませんがもう少々お待ちください笑


さて、Xの方でも年明けにポストしましたが、自分への戒めを込めて2026年の抱負を!

①勇者の再解釈これ一章書ききる

 本当は2025年内にそこまではいくはずだったのに~

 まぁ先ずは達成可能な目標から!

②二曲作る

 どこかで書いたか分かりませんが作曲も挑戦中!

 まだ一曲だけだけど、https://youtu.be/pEe3GzDmlf4投稿中なので宜しければ是非!

③序章だけ作った短編?小説投稿する

 この投稿頻度で何言ってるんだと思われそうですが、実は書きたいこといっぱいあるんですよ!

 小説はこの作品を細々書いているだけで、まだ完結ってさせたことがないっていうのもあって、

 1作品先ずは完成させてみようかなと。


では改めて、本年もよろしくお願いします!

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