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忘れちゃおう

作者: 凡人寄りの素人

初めての投稿です。

少し緊張していますが、この詩で何か見つけていただければ嬉しいです。

ある都市の子は


朝起きたら歯磨き


そしてトイレ


そして朝ご飯


時間になったらパジャマを脱いで


ブレザーを着て


ズボンを履いて


ネクタイ付けて


駅まで歩いて


ぎゅうぎゅうの電車に乗って


学校に着いて


授業を受けて


昼ご飯を食べて


また授業を受けて


朝より空いてる電車に乗って帰る


そしたら私服に着替えて


勉強して


夜ご飯を食べて


また勉強して


お風呂に入って


黒い液晶を眺めて


歯磨きして


夢の中に落ちる


大変そうで


ものすごく退屈


変化の無い毎日は


つまらない


一方地方の子は


朝早く起きて


私服のまま出掛けて


八百屋で野菜や果物を買って


学校へ向かう


野菜や果物を食べながら歩く田道は


気持ちいい


毎日通学路を変えても


道の標識を頼りに着く


地の自然を肌で感じながら


空の自然と合わせると


また別の自然になる


学校に着いたら


虫を捕まえた友達


野いちごを拾ってきた友達


農家のおじさんの気持ちこもった米一杯を


朝ご飯として来た友達


色んな人がいて楽しいな


授業でも


足を机の上に乗っけてカブトムシを見てる友達


真面目に授業を受ける友達


別の教科書の内容を見て


自分の知りたい事を学ぶ友達


お昼ご飯も


広い校庭を駆け出して


畑の大根や人参を皆んなで煮て


当番で米を炊いて


当番で皆んなに分けて


いただきます


午後の授業も


聞いてるフリしてカブトムシを見てる友達


真面目に授業を受けなくなった友達


先生に急に当てられて


戸惑う友達


帰り道


途中まで友達と帰って


後は朝の八百屋さんと話をして


冷蔵庫に無かった野菜を買って


家に着く


そしたら料理を手伝って


兄弟の世話もして


夕ご飯を食べて


早めに寝る


いいなあ


充実した毎日だなあ


僕も地方に生まれていれば


こんなことしてないのかな


でも僕は都市に生まれた


何で勉強しなきゃいけないのかな


僕も地方の子みたいに


カブトムシを捕まえたい


野いちごを食べたい


農家のおじさんに精一杯の米を貰ってみたい


僕は恵まれてないのかな


将来大手会社で仕事しなきゃ生きていけないのかな


有名な大学に入らなきゃいけないのかな


お前のせいだ


全部お前のせいで僕も


変化無い世界で働かなきゃいけない


もう一度考えようよ


人って何のために生きてるの


お金をいっぱい稼ぐために生きてるの


恋をしたいから生きてるの


自由を感じるために生きてるの


違う


全部違う


お金だって使うためにある


無くなるのも当然


恋だって永遠じゃない


いなくなれば終わっちゃう物語


自由だって自由じゃない


自分のできることは限られてる


僕たちは


変わらないものを探しに長い旅をしてるの


都市の生活してたらそんなものどこにも無い


都市は欲望の証


都市に無いものが地方では溢れてる


ここで生まれた僕にはそんな権利ないのかな


楽しく働く権利はないのかな


言われたことをするために努力だってした


でもその努力は結局意味がない


僕は居場所が欲しい


楽しく動けて


楽しく話せて


明日を楽しみにしながら寝れる場所


それがこの世に存在しないなら


いっそ周りの都市人みたいに


やりたくない事をやらされてみて


行きたくない道を歩かされてみて


自分の居場所なんて


忘れちゃおう

読んでいただきありがとうございました。

僕もこんな都市の子の生活してるんですが、疑問に思ったことをまとめてみました^_^

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