表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガイアリンドで彼は生き抜く。  作者: trigger
トリス領で住み込み働き。
6/8

トライやるウィークinトリス領

どうも。はじめましての方は初めまして。それ以外の方はご愛読ありがとうございます。この作品を読んでいただけることに、いえ、このページを開いてもらうことに感謝しております。私は作者のtriggerです。これからも末永くよろしくお願いします。

「…あぁっ、ううっ、今日は厄日」「……彼どうしたんですか?朝から沈み込んだ顔とぎこちない動きして。おまけに今日は厄日だとか言ってますけど。今日からお仕事に励んでもらうのでそんな顔してほしくないんですが…」

「その件について私から説明してもよろしいでしょうか」と挙手をするエリスさん。

説明し終わるとトリスさんが

「何ですか、そんなことで…」と少し呆れたように言う。「…まぁ、こちらも忙しいので頑張って、としか言いようがないですね」と付け足す。

ご飯を食べ終わると歯を磨いて執事服に着替えてくるように言われた。体中が痛いが、頑張るしかないだろう。そう覚悟を決めて少し大きい執事服に袖を通した。


 「わお。こんな服ってほんとにあるんだな。なにこの詰襟カッターシャツに黒ズボン。チェッカー模様のベストに黒の蝶ネクタイの服装。なんかカジノルームの接待してそう。もうちょっとちゃんとした大人が、だけど」

備え付けの姿見に着替え終わった自分を映し出す。袖は手を隠すぐらいあって、そのままにしておくと何となく邪魔なうえ、絶対水に濡れるので予め捲っておいた。


 着替えが終わってもう一度一階に下りると食堂でライトさんとトリスさんが立ち話をしていた。そして降りてきた僕を見てそれぞれ一言。「あら、着替え終わりましたか。まぁ…半ば予想してましたが少しいろんな意味で似合ってないですね」「はい。もう少し顔がきりっとしていればなんですけどね…」

煩いよ。そんなことはこっちも分かってたんだから。喉から出かかった言葉を強引に飲み込み、黙っておいた。

「あれ、目元ちょっと黒くなってないですか?大丈夫ですか?ちゃんと眠れてますか?」

目ざといなこの領主様。なんでそんな細かいところまで気づくんだよ。

「あれ、ほんとだ。この子目元が黒いね。」

何であんたは素で話しかけるんだよ。いやまだ確定したわけではないけど。領主様の御前だぞ?そんなのでいいのか?

住み込み働き一日目。なんだかもう予想以上に大変なことになりそうだった。


 食堂を片付け、僕はライトさんに連れられて僕の部屋でまずはこの館の仕事と基本という事で言葉遣いと、ベッドメイクを教えてもらうことになっている。

「えーと、この館の主な仕事は外と中の二つね。外は草花の手入れと水やり。後は年に二回の溝掃除ぐらい。中は床の掃除とバスルームとトイレの掃除、ご飯とベッドメイクと部屋の掃除。オッケー?」

「えーと、まず一つ突っ込みたいのが、なんでそんなに口調が違うんですか?」

「ま、細かいことは気にしないで。とりあえず理解した?」「まぁ、はい」

ライトさんはどこから持ってきたのかスツールに座り姿勢正しく座っている。僕はてっきり彼女がソファに座るものだと思っていたのでベッドの端に腰かけた。

「まず、言葉遣い。頑張って覚えてね」「はい」「もっときりっと!」「はい!」「はいよろしい」

「まず、他人と話すときはです、ますを付けること、客人に対して間違えようものなら死刑ね。接尾語、接頭語はちゃんとつけること。後は落ち着いて対応することね。常日頃から冷静に行動すること。この点に関しては君は大丈夫だと思う」

「はい、わかりました」

「あ、そうだ『トリスさん』ではなく『領主様』と今後呼ぶように」

「了解です」「あ、それ!了解って目上の人に使っちゃだめだから!」「え、そうなんですか!」「そ!だから気を付けてね!」「あぁ、はい…気を付けます」

その後のベッドメイクもスパルタだった。この御屋敷で働くことはとても難しいようだ。


 昼食後。「あぁ、疲れた…働くって大変なんだな…」ぼふっと音を立ててベッドに倒れこむ。頭の中で一つ年上の先輩がトライなんちゃらウィークがあるって言ってたな、確か中学生が指定先の場所で無償バイトするみたいなことだと聞いてたなぁと考えて。「あ、頑張ってベッドメイクしたのに…まぁ良いか。もう一回出る前にやり直したらいいことだし」「将太さーん、いますかー?」扉越しに声が聞こえる。

「うあわっ…いった」

本日二回目のベッドからの落下。このベッドに落下防止の柵つけようかな。

「大丈夫ですかー?午後からは私と魔法の特訓するんですよー?」「聞いてな、聞いていないんですけど…」「後で一階まで来てくださいねー」「承知しました」

トリスさ…領主様の御呼びとあれば急がなければ。慌ててベッドを綺麗にして一段飛ばしで階段を駆け下りた。


 「と、いう事で今日から毎日一日一時間は必ず私と魔法の練習をしましょう」「分かりました」

「まず初めにこの世界には、《炎》《氷》《水》《風》《雷》《龍》の六つがあります。その他には《白魔法》《黒魔法》と《固有魔法》があります。最初の六つはいいでしょう。名前の通りですし。《白魔法》の効果は欠けた部分の再生、感覚器官の能力向上、《黒魔法》は毒付与、感覚器官の遮断、気絶や催眠、行動不能といった妨害系ですね。《固有魔法》はそれぞれ人によって違います。私は《斥力》ですね。ほら、こんな感じで。ちゃんと立っててくださいよ」と言うと領主様は僕の胸に手を当てると()()()()()()()()()()()()力は弱かったので転ける事はなかったが後ろに二、三歩たたらを踏んだ。

「あぁ、ところで貴方の魔法何が使えるんですか?自分でわかってますか?」「分からないです」「じゃぁ、ちょっと見せてください」そういうなり僕の前髪を掻き上げおでこに手を当てる。

数秒して「あー、はい分かりました」と言うと手を放す。

「貴方は《白魔法》《黒魔法》以外の全部と術式保有者で《固有魔法》は《重力操作》ですね。術式についてはまた別の日にしましょう」

着いてきてください、と言うと外の広々とした整地に出た。

「これからここで毎日行いますのでちゃんと来てくださいよ」「はい」

「ではまず魔法の使い方についてです。基本魔法の詠唱はしません。心の中で唱えるものなんでしょうか、私は既に呼吸するような感覚ですが。ではまず《炎》から」

僕は心の中で炎よ、とかいうべたな呪文でやってみる。すると掲げた手から蠟燭でともしたような小さな炎が出てきた。

「はい、成功です。この出力をもっと上げていければ魔術師として強くなれますよ。次、《氷》できますか?」

さっきと同じような感じで小さな八面体の氷の結晶が手のひらに二個出来ていた。

「いい感じです。次、《雷》」

同じようにするとパチパチッと音がして小さな雷の球が出来ていた。

「オッケーです。次は《水》を」

同じようにすると空中に水の球が出来ては直ぐに弾けてしまった。

「うーん、まぁいいでしょう。これで最後です。《龍》を」

ぐっと力を入れると赤黒い何かが出てきた。それは一定の形を持たず、揺らめいていた。何故か身の毛がよだつ感じがして直ぐに止めてしまった。

「はい。ありがとうございます。初めてにしては上手です。この調子でこれからも頑張ってください」ここでいったん区切ると

「明日は《重力操作》を習得してもらいます」と微笑んで言った。

この後、2時間ほど特訓した。


「……はぁっ……死ぬ……」

頭と足全体が痛む。ずきずきと止まることを知らない痛みが脳へと届く。頭も痛いため、痛みが二乗されて効果は抜群だ。疲労感と痛みと慣れないことをしたことによる体への負荷のために、ふらふらと足を引きずりながら歩く姿はさながら屍人のようにもすれ違った人からは見えるだろう。初めての魔法がこんなにきついとは思わなかった。今にも倒れこんで眠りそうなほど疲れて掃除どころではなかったのでライトさんに無理を言って休ませてもらった。明日から頑張るから、今日はもう休ませてください、と。明日から頑張らなくてはならないことが必須の条件だが、今日は今日、明日は明日と割り切って潔く休むことにした。

ここまで読んでくれてありがとうな!口調が変わりすぎて分かんないかもしれないが作者のtriggerだぜ!コメント欄で感想、世界観などの分かんない所はどんどん聞いてくれぜ!一週間後までにはおそらく返信すっからよぉ。まぁ、ほっと一息つく感じでここは読み飛ばしてくれぜ!じゃ!まだまだ続くからよ!これからもよろしくな!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ