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 おれの両手両足、それに腰周りには拘束器具が取り付けられて、ベッドの上で横たわっていると、その日の夕食が運ばれてきた。やって来た看護婦は若くてとびきりの美人の女性だった。おれは腰周りの拘束器具だけ取り外されて、その看護婦さんからスプーンで食べ物を口まで運ばれて、二人きりで食事をすることになった。

 おれは弱々しい声で「ここどこ?」」と、看護婦さんに訊いた。

 「記念病院ですよ」と、看護婦さんは言った。

 「そうですよねえ」おれは言ったが、どうも以前とは雰囲気が違っていた。おれは食事をしながら、下着の代わりに、介護用の紙オムツをいつのまにかはかされていることにふと気づいた。

 食事が終わると、何だか尿意を催してきたので、佐伯という名前のその看護婦に訴えた。佐伯さんはおれのズボンを下ろして、尿瓶をおれのイチモツに当てて、アソコを弄ぶような手つきで触り始めた。結局、尿は出なかった。おれは思わずニコニコしながら「こっちにおいで」と、佐伯さんを誘った。佐伯さんは「後でね♡」と言いながら部屋から出て行った。


 その夜、おれはベッドの上で寝ていたが、急に膀胱がはち切れるほど尿が溜まっていることに気づいて、目が覚めた。おれは放尿しようとしたが下半身に全く力が入らず、ヒーヒー言いながら七転八倒の苦しみを覚えた。

 おれはヒーヒー言いながら、おれの頭の中に住みついていた、あの化け物のような姿形をした魔物が滅んでいく姿が脳裏によぎった。

 「アーーーーッ!」おれの喉の奥から魔物の断末魔の叫び声が飛び出してきた。それからさらにヒーヒー言いながらベッドの上でのたうちまわっていると、やっとの思いで放尿することが出来た。つけていた紙オムツの中にオシッコをして、股間が温かくなるのを感じた。そのあとはすっかり安心して、そのままグーグーと寝てしまった。

 その後一週間ぐらいの間、おれは点滴を受けながら、ベッドの上での生活を余儀なくされた。

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