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 その翌朝、おれは布団から起き上がった。その日は仕事画お休みだったが、軽く朝食を済ませた後、考えた。「おれがこの家にぃだけで、親父やお袋に迷惑がかかるんじゃないのか?どこか別の場所にでも雲隠れした方が良いんじゃないのか?」おれはそう思うと、迷いが生じてきた。 

 おれは朝からお昼過ぎまで、四畳半の自分の部屋に引き込もって、思案に暮れた。親父とお袋は昼食を二人で摂ったが、おれは食欲がわかず、ずっと一人で自分の部屋に居た。

 昼食が終わると、親父は夜勤の仕事があったので、間もなくしてから出かけてしまった。

 しばらくすると、タバコが切れてしまったので、コンビニまで買いに行くことにした。自宅の部屋から一歩外に出ると、殺し屋たちは執念深く、おれの命を狙っているのを感じ取れた。おれは念の為、回り道をしながら近所のコンビニまで行き、タバコを一箱買った。それからまっすぐに、自宅の団地まで帰ったが、殺し屋はいつもおれが出入りしている団地ねなエレベーターホールで、おれを襲い掛かろうとした。おれはそれも察知した。そこで今までほとんど使ったことが無い、エレベーターホールとは反対側にある非常階段を使って、6階にある自分の部屋まで上がることにした。

 その瞬間、最寄り駅がある方角からドーンと、大きな音がして、何かが爆発したかのように、白い煙が上がるのが確認出来た。

 殺し屋たちは驚いて、訳も分からない状態で、慌ててクルマに乗り込んで逃走した。その間、爆発があった方角で、パトカーや消防車や救急車などのサイレンが辺り一面に鳴り響いた。

 おれが自宅の部屋の前まで行くと、たった今の爆発音に驚いたお袋が、部屋から玄関の外に飛び出して来た。

 「何?今の爆発音は?」おれはお袋には何も言わずに、黙って家の中に入った。おれはもうどうしようもない気分になった。

 「やっぱり、おれがここにいるだけで、親父やお袋に迷惑がかかる。おれはいったいどうすればいいんだ?」

 おれはさんざん迷いに迷った挙げ句、お袋に相談することにした。 

 おれは家の中に戻っていたお袋に声をかけた。

 「お袋、ちょっと相談したいことがあるんだ」 

 部屋の中で座っていたお袋は、おれに座るように促した。お袋は真剣な表情をしていた。おれは重い口を開いてお袋に話し始めた。

 「実は郵便局の人間関係がウマくいってなくて…。この前もちょっとした誤解があって、郵便局の小沼さんっていう人とケンカしちゃったんだ。それでお互いの誤解を解く為に、これからその人が住んでいるアパートまで行って話し合いをしたいんだ」 

 「男の人?女の人?」

 「女の人だよ」

 「話し合いたいと言ってもねえ…。その人に迷惑はかからないのかい?」 

 「普段はその人とは凄く仲が良いんだよ。だから、その誤解を解きたいだけなんだ」

 「そうだねえ…。アンタは最近元気も無いし、食欲も無いみたいだからね。明日、病院まで行っておいで」お袋がそう言った。おれはお袋のその言葉を聞いて安心した。大丈夫だ、お袋は何もかもを理解してくれている。   

 「分かったよ」おれはそう言った。 

 その後、台所に行ってカップラーメンにお湯を注いで、自室の中でおれは涙を流しながら一人でラーメンを食べた。午後3時過ぎの遅い昼食だった。

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