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 それはある日のこと親父の一声で始まった。

 「おい、おまえ郵便局で働く気はないか?」

 おれはちょうどその頃、短大を卒業したばかりで、一度アルバイトとして働いていたデパートの仕事を、バカな運送会社の社員と殴り合いのケンカをやらかして、仕事をクビになった直後だった。おれはそんな中、鬱々とした気持ちで生活していたが、親父の言葉にすぐに反応した。

 「どこの郵便局?」

 「ここから電車で二つ目の駅の駅前にある郵便局だ。どうだ.?やってみるか?」

 「うん、いいよ」おれは二つ返事で了承した。

 おれはその当時から精神障がいを患っていて、そこに通院して来るデイケアセンターや、外来に通って来るバカ者たちにつくづくウンザリしていた。おれがもしも、郵便局で働ければ病院関係者中では出世頭だな。おれはそう思った。それにデパートよりは待遇も良いだろう。おれはやる気を起こした。

 

 

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