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第二話 ハマったきっかけ

僕は5歳の時異世界転生系の物語にハマった。

 その夜は、あまり寝付けなくて真夜中、こっそり布団から抜け出してテレビをつけたちょっとした罪悪感と共に見ていたら、あるアニメが始まった「僕と彼女の異世界転生記」だ。

 これに僕は夢中になった。


毎週金曜日の夜こっそり布団から抜け出し、「僕と彼女の異世界転生記」を見た3ヶ月くらい経ち最終回を迎え、漠然とした虚無感に襲われた。

 その夜は一睡もできず、ずっと考えていたどうすればあんなに面白い物語を読めるか。5歳の脳をフル回転させてもあまりいい考えは思い浮かばなかった。


 考えついた先が竜じいだった、親に言うとこれまでこっそり布団を抜け出して夜中にアニメを見ていたことがバレて怒られるのではないかと思い竜じいに聞いてみることにした。


 竜じいに聞くといい答えがすぐに出た。

「本屋さんに行ってみるといい そこで気に入ったやつを買うんだ お金はどのくらい持ってる?」


「着物を着たおばさんが書いてある紙は一枚あるよ!」

「ワッハッハ!そうかそうか!5000円有ればなんでも買えるはずだ」

「ありがと!!」


そう言って僕は竜じいの家を飛び出し、家に戻りお父さんと一緒に本屋に向かった。


 そいして僕は見つけた。

「僕と彼女の異世界転生記」僕は書いてあるふりがなを一生懸命読み見つけ出した。

 その本の一巻を買い、家に戻り竜じいの家に向かった。


 本を開くとページいっぱいの文字にびっくりした。


 「わかんない漢字がある、、、」


 僕はちょっとがっかりした。

 今まで小説と言うものを読んだことがなかった。

 そこに竜じいが現れ、


「言葉の意味がわかんなかったり 漢字がわかんなかったりしたら俺に言えばなんでも教えてやる」


 そこから僕は小説にのめり込んだ。


「これはなんて言うの?」

「これはなどうくつって言うんだ」

「これは?」

「これはおうこく」


 それから一年もたたないうちに「僕と彼女の異世界転生記」を読み終えた。

 最終巻を読み終えた後あの時と同じ虚無感に襲われた。

 しかし僕は知っていた、似たようなテイストの小説がまだまだいっぱいあることに。

 しかし、お金も底をついていた。

それから僕は溜まったお小遣いを本に費やした。

 

 それでも、お小遣いも少なく、あまり買えずにいたある日。


「龍 俺が異世界転生の話をしてやろう!」


と言った。

 僕はそれを食い入るように聞いた。

 竜じいは僕のために色々と調べて、話を組み立て僕に話して聞かせた。

 その話は、臨場感に溢れワクワクドキドキの話でちょっと笑えてハラハラする話だった。


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