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スズ救出

 

 その日、第一騎士団の副団長アリスティドは、団長アレックスを連れて、またもや欠員が出た警護人員の補充で薔薇の宮に来ていた。


『立っているものは団長でも容赦なくこき使え』


 勝手に付け加えた団則に従い、一般団員並にがっつりシフトに組み込まれているアレックスだが、文句も言わずちゃんと務めるその人柄が、団内の結束に一役かっていると知らぬは本人ばかりである。


 二人でバディを組んで建物の周辺を巡回していると、アレックスがピタリと足を止めて、大きく息を吸い込み、ぼそりと呟いた。


「この独特な匂いは……」


「……アレックスどうした?」


 急に辺りを見渡し始めたアレックスの回答を待つこと暫し……。


「いた。あそこだ」


 言うなり走り始めたアレックスを、アリスティドは無言で追いかける。子供の頃からの長い付き合いで、アレックスがこういう行動に出る時は必ず何かしら意味がある事を知っていた。


 視力、嗅覚、聴覚全てが軍用犬並に発達しているアレックスは、常人には分からないナニカにいち早く気が付き、こうして走り始める。アリスティドの役割はいつも、その軍用犬がやり過ぎないように首根っこを捕まえる飼い主だった。


 果たして、夕闇に紛れるように、台車に積んだ小さい箱を宮殿の敷地外へ運び出そうとする二人組の男を見つけた。身なりから王宮の使用人のように見える。


「止まれ。我々は第一騎士団だ。その箱の中を検める。お前達は何処の所属だ?」


 泣く子も黙る副団長の威圧系尋問にも臆することなく、男の一人が冷静に答える。


「見回りご苦労さまです騎士様。こちらはナギ皇子殿下からの贈り物という事で運搬を依頼された物です。勝手に開ける権限は、我々はもちろん騎士様方にもないかと存じます」


 確かにこの箱は我が国の意匠の物ではないし、国賓からの依頼と言われてしまうと手が出しにくく、流石のアリスティドも一瞬言葉に詰まる。

 一方アレックスは箱をじっと見つめていたかと思うと、いきなりその蓋を開けた。


「なっ!?」


 突然の事で、誰も何も反応出来なかった。

 蓋を開けたアレックスはその勢いのまま、中に被せられていた薄布を取り払う。

 箱の中に入っていたのは──。


「やっぱりスズだ! おい! 大丈夫か!?」


 箱の中で昏倒しているスズの肩を揺すって声をかけるも、反応がない。口元に手を当てると呼吸はしていて、単に眠っているようにも見える。

 アレックスとアリスティドが箱の中身に気を取られている隙に、運搬役の男達は走って逃げていく。


「レクス! スズ様を頼むぞ!」


 そう言うとアリスティドは呼び笛を鳴らして近くの団員に異常事態発生を知らせ、男達を追いかけ始めた。


 アリスティドを巻くためか、追手が増えることを警戒してか、男達は薔薇園の周囲の林の中を時折方向を変えながら逃げ続ける。その身のこなしは、金で雇われたその辺のゴロツキなどではなく、軍事的な訓練を受けた者達のようだった。


『ちっ! 埒が明かない! おい! 南門の噴水に七の刻!』


 アリスティドをなかなか巻けないことに焦れたのか、片方の男がもう一人にジェパニ語でそう叫ぶと、急に進路を変えてこちらに向かってきた。

 もう一人の男はそのまま振り返らずに走り去っていく。どうやら二手に分かれる作戦のようだ。


 アリスティドは懐からとある小袋を取り出し、逃げていく男に投げつけ見事後頭部にヒットさせる。衝撃で袋が破け、中の液体が飛び散り男の頭や服を濡らす。男は慌てて後頭部を触るが、そのまま茂みの奥へ走り去っていった。


(ひとまずあの男はこれでいい)


 アリスティドはこちらに向かってくる男を迎撃する為、サーベルを抜いて構える。すると今度はその男が何かをこちらに投げつけてきた。

 思わずサーベルで叩き落とすと、辺りに白い粉が舞い、途端に目と鼻から喉にかけて激痛が走る。


(目潰しか!)


 慌ててその場から転がって粉塵から抜け出すものの、涙と咳が止まらず動けない。

 この機に乗じて攻撃されることも警戒したが、男は逃げる事を優先したようで、足音が遠ざかっていく。せめて目印をとアリスティドが必死で起き上がろうとしていると、すぐ横を突風が通り抜けた。


「自分が投げてくるっす!」


(この声はイーサン!)


 呼び笛を聞いて駆けつけてくれたようだ。

 瞬足で名高いイーサンなら追いついてあの男に目印を付けられるはずだ。


 携帯していた水筒の水を顔にかけて目潰しを洗い流していると、イーサンが帰ってきた。


「副団長! 大丈夫っすか!? とりあえず匂い付けときました!」


「良くやった! 現在二人の男が逃走中。だが、アイツら私がジェパニ語を聞き取れないと思って待ち合わせ場所を叫んでいったから、そちらで捕縛する」


「おぉ! やっててよかったジェパニ語講座ってやつっすね!」


 親指を立ててニヤリと笑うイーサン。


 薔薇の宮警備担当になった団員達が口を揃えて唱える『やっててよかったジェパニ語講座』は今年の団内流行語大賞間違いなしだろう。


「ああ。ミュー先生に感謝だな」


 アリスティドはハンカチで顔と眼鏡を拭い、今後の指示をあおぐため、急いで来た道を引き返した。


 ****


 一方、スズの元に残ったアレックスは、辺りを警戒しながらもスズへの呼び掛けを続けていた。


 呼吸は正常で、吐いた様子はない。汗もかいていないし、血色も悪くない。ひとまず命の危険はないと自分の勘が告げている。

 スズが纏う『ウメ』の香りに紛れて微かに漂う甘ったるい異質な匂いは、睡眠薬ではないかとアレックスは当たりをつけた。


「団長! どうしましたか!?」


 呼び笛を聞きつけて数名の団員が集まってきた。


「アリスが不審者二名を追って北の方へ向かっている。確かこの後ルイス殿下がこちらに来る予定だったな? 誰か内密に呼んできて欲しい」


「その必要はないよ」


 アレックスが声のした方を見ると、ちょうどルイスとナギが護衛達と共に近づいて来るところだった。立ち上がって総員敬礼で迎える。


「呼び笛が聞こえたから出てきたんだ。状況を説明してくれるかな?」


「はっ! 巡回の途中でこの箱を運ぶ二人組の男を発見しました。職務質問をした所、ナギ皇子殿下からの依頼で贈り物を運搬しているとの事でしたが、箱からこの子の香水の匂いと、髪がはみ出していたので、強引に中を検めました。男達は逃走中で、副団長他一名が追跡中です。この子はおそらく睡眠薬で眠らされているものの、命に別状はないと判断致します」


『スズ! 大丈夫か!? 一体どうしてこんな事に……!』


 ナギが箱に覆い被さるようにして中のスズに必死に声をかける。

 ルイスもしゃがんで箱の中のスズの様子を確認し、頷いた。


「団長、良く気づいて止めてくれたね。危うく一大事になる所だった……。ひとまず皇女殿下を近くの部屋に運ぼう」


「……へ? 皇女殿下……?」


 途端にアレックスが固まる。


(この子が? そういえばアリスが「スズ様・・・を頼む」と言ってたな……。そうだった、そういえば皇女殿下のお名前はスズ様だ……!)


 今更気づいた衝撃の事実にアレックスが心底驚いていると、ルイスが怪訝そうに聞いた。


「その反応……。団長はこの方が皇女だと知らずに求婚したの?」

「はっ!? 求婚!?」

「はっ!? 団長何やってんすか!?」


 団員達の視線が一斉にアレックスに集まる。


(求婚? 球根か? いや、吸魂かもしれない? なんて現実逃避はやめて……)


「求婚した覚えはないのですが……?」


「スズ様がアレックスと名乗る男に赤い薔薇を十二本貰ったから、その男の釣書を取り寄せてくれと皇女の乳母から問い合わせが来たんだよねぇ。……ホントに覚えはない?」


(赤い薔薇……。確かに茂みに嵌って動けなくなっていた所を救助した時に渡したが、適当な本数拾って渡しただけで数えてない……)


「薔薇はあげましたが、手土産のつもりで本数は適当に……。小さい子だったもんで、まさか皇女殿下だと思ってもいなかったですし……」


 周囲の視線が一気に残念な子を見るそれになる。


「うわぁ……。ウチの団長はまた見事にやらかしちゃって……」

「まーた副団長の眉間のシワが増えて、より一層凶悪メガネになるじゃんかよ……」


(同志よ、聞こえてるっつーの!)


 ルイスはナギの方をチラリと見ながら、声を落として言った。


「団長、申し訳ないんだけど、皇女殿下サイドが求婚と受け取ってしまったものを今更、勘違いでしたとも言いにくくてね? とりあえず釣書……というか、君の身辺調査書はあちらに渡してあるから、一応の覚悟はしておいてね?」

「し、承知しました……」


 覚悟とは何の覚悟だと聞きたかったが、なにはともあれ余計な人目につかぬうちにと、箱入り皇女を近くの一室に移動させた。


「直ぐに内密にキャロルを呼んできて欲しい。それから皇女の不在を騒ぎ出す者が誰か確認してから、皇女は私達と一緒にお茶をしていると伝えて時間を稼いでくれ」


 指示を受けたルイスの侍従が部屋を出ていく。


「団長、皇女殿下をベッドに寝かせてくれる? くれぐれも丁重にね」


 ルイスの指示を受けて、箱の中からスズを抱き上げて慎重にベッドに運ぶ。相変わらず小さくて羽根のように軽い。

 持ち上げた時の振動が呼び水になったのか、スズの目が薄らと開いた。


「スズ様、気がつきましたか?」


『……? ……アレッ、クス?』


 髪が乱れないようにベッドに横たえて様子を窺うと、先程はこちらを見ていたと思った視線はどこか遠くをぼんやりと見つめていて、まだ意識が朦朧としているようだった。


『スズ!!』


 ナギがベッドに駆け寄り、その小さな手を取りながら顔を覗き込む。


『……お、兄……さま?』

『スズ!! 大丈夫か!!』


 ナギは大きな溜め息を吐いて、労るように優しくスズの手やおでこを撫でさする。


『スズ分かるかい? 誘拐されそうになって、助けられたんだよ。本当に無事で良かった……』

『……ごめんなさい、お兄様』


 ようやくはっきり意識が戻ったのか、スズはえぐえぐと泣き出した。


 一頻りスズを慰め終えると、ルイスがジェパニ語で事の仔細を説明し始める。

 ミュー先生の講座を聞きかじっただけのアレックスには、何を話しているのか分からなかったが、『医者』という言葉が聞き取れたのと、王妃陛下の元へ遣いが走った事から、王妃陛下の主治医である女医が手配されたようだと推測出来た。


 ナギがアレックスに向き直り頭を下げた。


『アレックス殿、スズを助けてくれて本当にありがとう』


 アレックスも慌てて騎士の礼をとる。


「いえ、皇女殿下がご無事で何よりでした」


 ナギは頭を上げると、何かを見定めるようにアレックスを上から下まで見渡す。


『失礼……。出会ったその日にスズに求婚をしたというから、どうせ身分目当ての軽薄な男だろうと思っていたが……』


 通訳を通してナギの発言を聞いて、慌てて求婚は誤解だと伝えようとしたが、ナギの横に並ぶルイスの無言の圧力満載の笑顔に気圧される。


「……その節は、皇女殿下に対し分不相応かつ不作法な事をしてしまい申し訳ありません。お断り頂いて当然だと思っております」


 自分程度の身分では結婚が許される訳もない。ここはひとつ円滑な外交の為に口を挟まないでおくことにした。


『いや、今回の件を聞いて考えを改めたよ。箱を一目見てスズが中にいると気がつくなんて、余程スズの事を想ってくれているのだろう? それならば会ってすぐの求婚も頷けるというものだ』


 満足気に頷くナギとルイスの様子に冷や汗がたれる。


(なにやら雲行きが怪しくないか……?)


『身辺調査書にも記載しましたが、彼は職務に忠実で、人望も厚く実力も申し分ありません。東の辺境伯の後継者ですからそこまで低い身分ではありませんが、もし気になるようであれば皇女殿下の降嫁に合わせて、釣り合う身分に引き上げる事も可能です』


 蜂蜜スマイルで流暢にジェパニ語を操るルイスに、しきりに頷きながらこちらを見るナギ。


(……寒気がする。俺の勘は当たるからこそ今後の展開が怖い)


 その時、ドアの外に聞き慣れた靴音が聞こえ、アリスティドとイーサンが入室許可を得て入ってきた。


「報告致します! 不審人物二名取り逃しました。王宮の使用人に変装し、逃走用の目潰しも持っていた事から、計画的な犯行と思われます。男二人は分かれて逃走中。ジェパニ語にて、南門の噴水に七の刻に落ち合う話をしていたのを聞き取りましたので、そちらで捕縛を試みる許可を頂きに参りました!」


 報告を聞いてルイスが可笑しそうに笑う。


「……今回の警備に君達第一騎士団を起用して本当に良かったよ。ジェパニ語が分かるはずがないとタカを括ったのが、その男達の運の尽きだったね」


 本当に、筋肉による筋肉の為のジェパニ語講座様々だ。

 ミュー先生に特別手当を検討すべきだろうかとアレックスは思った。


「七の刻か……。あまり時間がないな。連携を重視して捕縛を第一騎士団に任せる。団長は速やかに人員を選出して、最優先で捕縛にあたるように」


 ルイスの指示を聞いて、アレックスは素早く思考を切り替えた。


「了解しました!」

「南門の噴水周辺は人も多いし見晴らしも良い。張り込むのも細心の注意を払わないと相手に気付かれる可能性があるが、問題はないかな?」

「むしろ我々の得意とする所にございます」


 自信満々に言い切るアレックスにルイスも満足気に頷く。


「失礼、愚問だったね。であれば少し泳がせて、後ろで糸を引いている者まで当たりを付けてもらおう。良い報告を期待しているよ」

「はっ! 最善を尽くします!」


 ビシッと敬礼をきめて、退出しようとするアレックス達を、ルイスの声が追いかけてきた。


「あ、それから、団長と皇女様の婚約に関しては、この件が落ち着いたら再度話を詰めるから、他言無用で頼むね?」


「……婚約?」


「あああ! 了! 解! 致しましたぁぁ! さぁさぁ行くぞ! 作戦を立てるぞ諸君んん!」


 アレックスは慌ててアリスティドの呟きを大声でかき消すと、これ以上何かを言われる前にと、副団長らを追い出すように急いで部屋を出た。


「おいコラ団長……? 今度は何やらかしたんですかねぇ?」


 扉を閉じてすぐ副団長に掴まれたアレックスの僧帽筋が、みしりと嫌な音をたてる。


(流石アリス! 今日も最高の握力してるぜ!)


 アレックスは両手を上げて降参のポーズをとり、慌てて言った。


「後で話す! とりあえず今は不審者二名の捕縛最優先だ! そうだろ副団長!?」


 チッと恐ろしい舌打ちが聞こえたが、そこは団内きっての理性派、すぐに切り替えて大捕物の人員を確保すべく、アレックス達は詰所に急行したのだった。


 ****


『スズ! 大丈夫!?』


 アレックス達と入れ替わるように入って来たキャロルは、みるみる涙を溢れさせてベッドに横になっているスズに駆け寄った。


『スズごめんね……!! まさかこんな事になるなんて……!! 私のせいだわ……!!』

『キャロル先輩……。違う……。私が、悪いの……』

『スズは何も悪くない!! 私に協力してくれただけじゃない!!』


 両手で顔を覆って泣き出すキャロルの肩にルイスがそっと手を添える。


『キャロル、いったい何があったの? 君達は僕が迎えに行くまでお茶会をしているハズだったよね?』


 ルイスが優しく聞くと、キャロルは涙でつかえながらもベルが倒れた事などを話した。


『ルイスが迎えに来てくれる時間も近かったし、ナギ皇子の所にも護衛を依頼する事になったし、まさかこんな短時間に、こんな事件が起きるとは思わなかったの!』

『私の所へ使いは来ていないが……?』


 ナギが眉をひそめて呟くのを聞いてルイスは考え込む。


『確かに、一瞬の隙を突いた犯行だよね……。まるで部屋で起こったことを知っていたみたいだ』


 スズの周りに人が居なくなった一瞬の隙。しかも事前に決まっていた事ではなく、突発的に発生した状況だった。

 とすると、以前から誘拐の計画があり隙を窺っていた所、内通者からの情報で急遽実行に移したと考えるのが一番しっくりくる。

 スズの近くに内通者がいる可能性がより一層濃厚になった。


『スズ、一人になってから一体何があったんだい?』


 ナギがスズに問いかけると、スズは視線をさ迷わせた。


『えっと……ごめんなさい、なんだか記憶が曖昧で……』


『……。意識が戻ったばかりだから仕方ないですよ。ゆっくりで良いので、思い出した事があれば教えてください』


 ルイスが優しく慰めると、スズは小さく頷いて毛布の中に潜ってしまった。

 キャロルは床に膝を付いてナギに頭を下げた。


『ナギ皇子殿下、本当に申し訳ありませんでした……。ランスロットは最後までその場を離れる事を悩んでいました。それを私が無理矢理行かせたんです。だってベルが本当に危険な状態で……!! だからルイス様も、どうかランスロットに罰を与えないで……!!』


『キャロル様、どうか頭を上げて。まだ何があったのかよく分からない状況ですから、今後の事は落ち着いてから話し合いましょう』


 ナギはそう言うとキャロルに手を差し出し、立ち上がらせた。


『そうだね。さしあたって必要なのは皇女殿下の診察と、この件を上手く揉み消す事。だから涙を拭いて、いつもの元気なキャロルに戻って? 僕達はここで楽しくお茶をしていたんだ。いいね?』


 ルイスが言い聞かせると、キャロルは化粧が崩れないように涙を拭いてしっかり頷いた。


『分かったわ。スズの名誉のためにも、両国の友好の為にも上手く隠し通さなくちゃね……』

『アナベルには申し訳ないが、騎士団の呼び笛も王妃陛下の主治医を呼んだことも、彼女が倒れた為という事にして誤魔化そう』

『そうだ! ベルは大丈夫かな!? 後で様子を見に行かなくちゃ!』


 その後医師が到着し、スズは診察をうけることになった。


 診察の間に、スズはお茶会に参加しているという情報操作を終えた侍従が帰ってきて、何事かをルイスに耳打ちした。


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