プロローグ
本作の設定は後日公開します
更新頻度は不定期です
破滅の剣 神話の時代、とある国に大賢者と呼ばれている初老の男がいた。
その名はローグ、彼は自分が生きた半生を国とその国民の為に捧げた英雄と言っても過言ではない彼の元に、ある日国王から王城に呼び出しの書簡が届いた。
呼び出しの書簡の内容は、国王直筆で書かれており、
「王太子の戴冠式のため一度王城に顔を出せ」
というようなありふれたものだった。
因みに国王はローグとは友人関係にある。だからだろうこの書簡に違和感を感じたのは。
大体普段なら自分で転移魔法を使い伝えに来る、若しくは国王が、所持している通信型魔道具で重要なことは伝えられるからだ。
「うーむ…いつもとは違うが久々に顔を出してみるか…嫌だけど取り敢えず」
いくらローグといえど嫌な事はある、その代表が王城からの呼び出しだ。
理由は、「面倒臭いから行きたくない」この一言だけである。
それに、十年ほど前にこの事を知った王国の宰相は、10人余のゴロツキと共にローグを襲撃、それを知った国王はローグに、「まあお前今から宰相に襲撃されるから、戦術級か、狭域殲滅級でも使って宰相ごと殺っちゃて良いよ。」的なノリでGOサインを出したが、「面倒臭いから」と、火属性魔法、階級禁忌:破滅の剣で周辺5キロ圏内を焦土にした時は、流石に引かれた。
そして、ローグは時空魔法、階級禁忌:転生を使う最悪の出来事に巻き込まれる皇太子の戴冠式の日が刻一刻と迫っていた。