復讐の1
過激な描写があるため注意!
「逃げれると思うな、ケリィ」
我ながら、どこから出てくるんだと思うほど暗い声音だった。
これからあたしの、あの【聖なる領域】ですら残らずこびり付いている黒い感情……憎悪の一端を果たせると考えると、自然とあたしの口元には笑みが浮かんでいた。
「え、エリシア?! おおおおお俺様を見逃してくれないか?」
魔王を倒したあたしたちを恐れているのだろうか?
見逃すわけがないだろうに、あたしは鼻で笑いながら、ケリィの足を叩き切った。
コイツは生粋のクズだ。
人間であった頃もルビィを始めとした女の子をレイプしているし、エルフのお姫様もあたしの目の前でレイプしたこのゴミ屑を処刑しないという選択肢は存在しなかった。
「ぎゃああああああああああああああああ!!!」
「ふ、う、ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
脚を失った痛みにのたうち回る魔物の姿に、あたしは笑みがこぼれる。
さて、この憎悪、この恨み、あたしからすべてを奪ったお前に、一体どうやってお返しをしてやろうか?
あたしだけじゃない、コイツに犯された女性の全ての恨みを果たせるのは、今この時だけだった。
「許してくれ! 許してくれ! この通りだ! ぎゃあ!」
「何を言っているのかしら、この魔物は?」
あたしはどこで覚えたのか土下座をするケリィの指を切断する。
既に、戦うという心はおられてしまったのだろうか?
情けない奴である。
こんな奴にルビィやほかの女の子がレイプをされて人生を台無しにされたと思うと、情けなく思ってくる。
まあ、許すわけがないんですけどねー。
地獄のような苦痛を与えて殺さなければならない。
「さあ、今までおめおめと生きてこられたことを後悔しながら死になさい。丁度練習していた処刑方法があるの。貴方のためにね、ケリィ?」
「ひっ、う、わ、ぐぬぅぅぅぅ!!!」
あたしは剣を突きつけるように構えて、切った際に転んで遠くに行ってしまったケリィに一歩一歩近づいていく。
ケリィはそのオーガのような巨体であるにもかかわらず、尻餅をついて腕のみで後退りをする。
「覚悟は……いいかしら?」
あたしがそう告げると、あきらめたかのような表情をした後、ケリィはあたしに右腕で殴りかかってくる。
「俺様は……! 俺様はこんな所で死ぬわけにはいかないんだ!!」
「いいえ、死ぬのよ」
あたしは、その右腕を丁寧に解体する。
聖剣はまだアルフレッドが持っているので使えないけれども、あたしの持つこの剣もなかなかの切れ味を誇る。
あたしの……《勇者》の力にもついてこれる優秀な剣なのだ。
それを使って、あたしはケリィの右腕を丁寧に切り刻む。
皮を削ぎ、筋肉を部位ごとに切り出す。血管を傷つけると失血性ショックによって死んでしまう事もわかっているので、動脈は炎の魔法で熱くした刀身で焼いて出血が少なくなるようにしている。
こんなことができるのも、あたしの能力が《勇者》の祝福によってより一層成長スピードが加速した結果、人間の領域を超える身体能力を得たからであった。
それでもまあ、今回の魔王には敵わなかったのだけれどね。
右腕が一瞬で骨と、骨と骨を繋ぐ筋と動脈のみが見えるだけの状態になり、ケリィは声にならない悲鳴を上げてのたうちまわる。
どちゃっと音を立てて、右腕の手首から肘まで構成していた筋肉の塊がべちゃっと地面に落ちる。
残念ながら、手を解体するのは難しかったので、諦めた感じだ。
皮と血管しかないので、ちゃんと動けなくしてからでないと、まだあたしには解体はできない。
「お、俺様の、腕が……?!」
「だって、急に攻撃されたんだもの。反撃されるのは当然でしょう?」
手首から肘までの筋肉を剥ぎ取ったせいか、ケリィの右手は力なく開きっぱなしになっていた。
これは、デモンストレーションだ。ケリィとあたしの間にある実力の絶望的な差を知らしめるためのね。
「う、ぐおおおおおおお!!」
ケリィは残った左手で剣を構える。
あの化け物化したケリィの身長ほどもある両手剣を片手で扱えるのは驚きだろう。
普通の冒険者ならば、きっと敵わないはずだ。
だけれども、今あたしはこの身の全てを憎悪に染め上げていた。
どうやって精神的に屈服させた上で惨たらしく殺してやろうかとしか考えていなかった。
それだけで、あたしにとって力が湧き出てくる。
性犯罪者は処刑せねばならない。お母さんを殺させたコイツらは地獄の底に全員叩き込んでも気が済まない。
憎悪と怒りがあたしの力の根底であった。
「死ねええええええええええええええ!!」
物凄い勢いで振り回される剣は、常人ならその動きすら見えないだろう速度であった。
あたしはその全てを見切り、少ない動作で全てを回避する。
今のあたしには自重すると言う選択肢はなかった。
「なっ?!」
「その左腕も邪魔ね」
あたしはケリィの剣線を掻い潜りながら、左腕を右腕と同様に捌く。
銀級の冒険者でも太刀打ちが難しいであろう腕の動きに合わせてあたしは腕の皮を削ぎ、肉を骨から切り剥がす。
「ぎゃああああああああ!?」
骨だけになった腕よりも先に、握力が無くなったので剣がどこかに吹き飛んだ。
すっぽ抜けるような感じだ。
「ふふふ、これで腕は使い物にならなくなったわね……」
出血はしていない。
焼いて防いでいるからね。
それでも、腕の大動脈からじわじわと緑色の血液が漏れ出しているけれども。
早く解体しないと失血死してしまうと思ったあたしは、ケリィをさらに解体していく。
「ひっ! やべてっ!」
恐怖に顔を歪めるケリィ。
尻餅をついて失禁していた。
なのであたしは逃げられないように両脚を解体する。
もちろん、動脈も静脈も傷つけないように丁寧に素早く、解体される痛みが脳に届く前に解体する。
「あ、足があああああああぁあああああああ?!?!」
あっという間にあたしは、ケリィの脚を綺麗に解体する。
作業しやすいように途中で解体用のナイフに持ち替えていた。
「これは、マーティ兄さんの分よ! ここからが、あたしの分。よくも、よくもよくもよくもよくも! 犯してくれたわね!」
あたしは【魔女術】で召喚魔法を生成する。
やはり、犯されたのならば犯し返すのが1番の復讐だろう。
ぶっつけ本番だけれども、もし反旗を翻すのならば殺せば良いから問題ない。
【さあ、来い、我が僕となりし魔物よ。契約によりて、男色の魔物よ! 我が呼び声に応えてくるが良い! 《小豚鬼》召喚!】
あたしを中心に展開された魔法陣から、この世界のオークとは異なる、人型の豚の魔物が召喚される。
あたしの中のイメージであるオークを召喚したのだ。
「……オス! ……オス!」
興奮した様子のオークがあたしの横に並ぶ。
数は2体だった。
「え、おい、エリシア?!」
「ああ、そうそう、その両手両足じゃ過ぎにちぎれ飛んじゃうわね」
あたしは少しだけ回復させる。
思った通りの魔法を扱えるのが【魔女術】の利点であった。
ケリィの両手両足は、ガリガリの痩せ細った状態で動くように回復した。
「……へ、ひやああああああああああぁあああああ!!」
「待たせたわね。あの大男を好きにすると良いわ」
あたしがオークに命じると、オークはなんとか動くようになった四肢で逃げ出そうとしたケリィをすぐに捕まえる。
「グフフ、すぐにメスにしてやるからな」
「上物の筋肉ね。ワタシ、興奮しちゃう!」
それぞれガチホモとオネェのオークはそんな事を言いながら、ケリィをひん剥き始める。
あまりにもキモい光景だったので、あたしは思わず目を逸らしてしまった。
「た、助け……エリシア!」
「無理やり犯される女の気持ちを知ると良いわ。そのあとで殺してあげる」
「やめ、やめろおぉぉおおおおおおお! そこはちんこを入れる穴じゃ……! んぐぅ?!」
こうして、小一時間ケリィは男色オークに徹底的に犯された。
見ているこっちが気持ち悪いと感じるようなおぞましい光景だった。
行為が終わり、オークが魔力切れで消滅した後には、口や鼻、お尻の穴から精液と血を垂れ流し、四肢は千切れてその切断面にも穴が空いており、そこからも精液を垂れ流し、見るも無残なケリィの姿がそこにあった。
「うわぁ……。これは酷いわね……」
あたしはケリィに息があることを確認すると、仕上げに入る。
もう完全に心も折れているので、これは三宅用の練習台だ。
あたしは不快なケリィのちんこを切り取り、ケリィの口に突っ込んで、作業に取り掛かる。
「それじゃあ、生け作りにしてあげるわ。後悔しながら死になさい!」
こうして、魔王も無事討伐して、あたしの憎悪のいったんを担うケリィを綺麗に解体して、その一部を晴らすことができたのだった。
非公開になったらこの話は削除かな?