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村娘だけど実は勇者の転生者でした  作者: 空豆だいす(ちびだいず)
異世界に飛ばされたけれど私は元気です
125/155

異界化新宿駅 F1(安全地帯)

若干胸糞注意です。

 ・・・・・・・・・・・・・・


 あたしと蘭子は悲鳴を聞いて、要救助者を助け、朋美と合流した。

 そしてどうやら、この異界化が女性限定の異界であることも想定が付いた。

 あたしたちがやることははっきりした。まだいるはずの要救助者を助け、共に脱出することである。

 幸い電話ならばこちらから掛ければ通じるので、蘭子が十代に話して、女子トイレを封鎖してもらうようにした。とは言っても中学生の話をまともに受けてくれるかと言ったら微妙だけどね。

 もしかしたら今この時も被害者が増えるかもしれない。そう考えたあたしたちは、この階層をくまなく探索する事になった。


「とりあえず、見つかった階段がちょうど袋小路になっていてよかったわね」


 探索を始めてすぐ、階段のある袋小路となった部屋を見つけた。

 あたしと蘭子がゴブリンをサクッと倒してしまい(魔法が使えるって便利ね)、安全地帯を確保する。


「そうね。皆さんはこの部屋で待機していてください」


 あたしが支持を出すと、案外すんなりと受け入れてくれる。年下の女の子に助けられるなんて反発されるんじゃないかと思ったけれども、意外だった。


「わかりました」


 集団で一番年上の……30代ぐらいのOLさんがうなづく。

 トイレを使うのは別に年代関係ないはずなのに、この場にいるのは30代未満の女性だけであった。

 要するに、子供を産めそうな女性ばかりが集められている。そう考えると、このトラップダンジョンの不愉快な面が見えてきて、あたしは嫌悪感を感じる。


「あたしと蘭子、朋美は一緒に行動しましょ」

「かまわないわ」

「うん、大丈夫」


 あたしがそう編成を決めると、一人の女性が声を出した。


「あの……。私たちは誰が守ってくれるんですかね?」


 20代ぐらいの女性なので、なんで敬語? と思いつつも、あたしは答える。


「ここは袋小路となっているので、この入り口だけ守っていれば大丈夫です。階段は一方通行で降りなければ問題ないです。武器は途中で拾ったものをお渡ししているので、皆さんでこの部屋を守ってください。その間に、あたしたちは要救助者の救助と、敵対生物の殲滅をおこないます」

「殲滅って……」

「ゴブリン、それとオーク。この階に生息する魔物はまさにファンタジー漫画のそれと同じ性質を持っていると思われます。この敵対生物は皆さんの事をこの生物は孕ませるための孕み袋程度にしか考えてません。なので、殲滅します」

「え、マジ?」


 驚く蘭子、にあたしはうなづく。

 元の世界でも、ゴブリンは特に要殲滅生物だった。とにかく数が多く、この世界でいうならば生命力だけはGみたいなものなので(元の世界にもGはいたけど)、人間の生息区域以外までは手が回らなかったけどね。

 分かり合えない、話も通じない、そもそも、非常に狡猾で残虐な性質を持つ悪しき妖精族がこのゴブリンの特徴である。

 オークも性欲に振り切れた種族(通称ピンクオーク)は異性であればどんな種族でも交尾の対象となる危険な生物だ。もちろん、通常のオークの方は普通に話が通じるのだけれども、肌がよりピンクに近いピンクオークは殲滅対象である。同族からも嫌悪されている(というか、同じ種族にしないでほしいとまで言われる)ぐらいには違う種族だったはずだ。

 その、ピンクオークの姿も道中で確認できたため、あたしはこのトラップダンジョンに嫌悪感しか感じなかった。


「どちらにしても、彼女らよりも先に入った人や新しく入ってきた人を見つけるためにも、殲滅は必要よ。あたしも頑張るから、一緒に頑張ろう?」

「ま、あの光景を見せられればね……」


 あの光景とは、助けるときに手籠めにされていた一人だろう。今もずっと泣いている。ただ、トイレに入っただけなのに。


「あのさ、その前に私、トイレしてもいいかな?」


 朋美が手を上げると、あたしと蘭子は顔を見合わせて、うなづいた。

また胸糞展開を書いてる人です。

3章は比較的明るめな感じで書いていますけど。。。

今回はエロトラップダンジョンになります。

ただ、エロい罠にはエリシアは引っかからないので、ダイジェストで表現するかと思います。

希望があればR18の方で詳細について書いていこうかな~?

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