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第89話 米国の思惑

<ホワイトハウス>

その日アメリカ合衆国大統領ルーズベルトは目の前に並べられた新聞を見ながら不機嫌な顔でコーヒーを飲んでいた。


『ハワイ陥落、日本の米本土爆撃は真近か?』


『太平洋艦隊の最後』


踊る文字はルーズベルトにとって痛い内容ばかりだった。


「失礼します大統領」


そんな時、海軍長官キングが部屋に入ってきた。

キングは大統領の机の上にある新聞を見た。


「君も見たかね?」


ルーズベルト大統領は新聞をキングに渡すとキングは軽く目を通した。


「国民はこの戦争に疑問を持ち始めている。もう、あまり猶予はないぞ?」


ルーズベルト大統領は眼鏡越しにギロリとキングを睨んだ。

アメリカの世論は負け続けているアメリカは日本と休戦すべきだという意見に傾きつつあった。


だがルーズベルトは一方的にやられたこんな状態で日本と休戦なぞ真っ平ごめんだった。

とはいえ国民の意見は聞かないといけない。


勝利が必要だった。それもインパクトある勝利がだ…


「大統領、勝利をご報告できるかもしれません」


キングが言った。


「何?」


ルーズベルトが顔をあげた。


「聞かせてもらおうか」


「先日山本五十六が日本へ戻る日にちとルートを示した暗号を解読に成功しました。護衛は小数の戦闘機」


「なるほど、山本をなきものとし真珠湾の借りを返したとするか…」


「山本を失えば日本にはそれに並ぶ人材はいません」


「それはいいが…」


ルーズベルトはコーヒーを飲みながら


「どうやってミスター山本の乗る航空機を破壊する?太平洋の制海権はほとんどないんだろ?」


ハワイを占領されて以来アメリカは太平洋での制海権を失ってしまっていた。

潜水艦がかろうじて活動できる範囲である。


「ご心配には及びません大統領」


キングはにやりと笑うと持っていた資料をファイルから取り出すと大統領に渡した。


ルーズベルトはそれに目を通す


「金のかかる作戦だな」


「それで山本を倒せるのです。安いものです」


「そうだな…太平洋艦隊の再建はどうなってる?」


キングは新たにファイルから資料を取り出しルーズベルトに見せながら説明した。


「空母はエセックス級空母が続々と完成しています。戦艦はモンタナ級が続々と、太平洋艦隊の復活は近いです」


キングは満足そうに言ったがルーズベルトはキングを睨み


「そうか、ではハワイは取り戻せそうか?モンスター戦艦を粉砕できるのだな?」


「そ、それは…」


キングは黙り込んだ。

正直モンスター戦艦、紀伊、尾張、大和に対して合衆国は有効な対抗策を生み出せていなかった。

攻撃がなぜ通らないのだという謎も溶けていなかった。

ある専門家はあれは電磁バリアではないかという話をしていたが滷獲でもしない限りその謎は解けそうにないのだ。

撃破すらできないのに滷獲なぞとんでもない話だったが…


「ドイツも怪しい動きをしている。イギリス侵行も近そうだ。援軍の手筈は整っているな?」


「はい、機動部隊を出撃可能な状態で待機させています」


「国民の中にはドイツすら戦うのをやめればどうかという意見をいうものがいる」


「とんでもないことです」


キングは言った。

ドイツの行動はスターリンの処刑から軍と関係ないユダヤ人殺害な他にもなぜか探すようにして殺す人物もいた。

アメリカはその人物を調べてみたが理由はさっぱり不明だった。

だが、調べた中にあったのはアドルフ・フレドリクという名だった。

ヒトラーの義理の息子にしてドイツの副総統…

あの男こそヒトラーより警戒すべき相手ではないかと思うこともあった。


「早く太平洋艦隊を再建しジャップを倒さねば…アメリカは世界のジャスティスでなければならん」

「はい」


「そのために山本を殺し日本艦隊との決戦に備える」


今は正攻法では勝てない。

ならば…




太平洋では海の狙撃者達がゆっくりと進んでいた。

その中のアメリカの潜水艦の艦魂は不気味に微笑みながらパイプが見える天井を見上げて言った。


「グッバイミスター山本…」



エリーゼ「またですか?」


凛「いいかげんにしてよ馬鹿作者!」


作者「ふっ、凛様とエリーゼ様は敵を越えたコンビとなったのです」


凛「黒鉄ぇ!」


エリーゼ「殺す」


作者「や、やめて!」


京子「楽しそうじゃな」


作者「おお!京子様!」


凛「あんたも登場頻度最近高くない?」

エリーゼ「お気に入りということですか?」


京子「おお!そうなのか?」


作者「まあ…」


凛「この馬鹿作者が!」


エリーゼ「最低です」


京子「そうかそうかお気に入りか。これで我がメインヒロインじゃな」


凛「なっ!」


作者「いやぁ実の所そうしたいなぁなんて…」


ゴゴゴゴゴゴ


凛「…」


作者「ひいいいいい!」


凛「天誅!」


ドゴオオオオン


作者「が…は…」


凛「ありえないわよね?」


作者「は…い」


凛「そう、なら沈みなさい」


ドゴオオオオン


京子「ふむ、まあ我がメインヒロインでもいいんだがのう…恭介は好きじゃし」


凛「駄目駄目ぇ!」


エリーゼ「ふぅ…私達3人はここでもレギュラーになりそうですね…では」


凛「意見と…」


京子「感想まっておるぞ」


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