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第85話 超高速艦隊決戦

日本航空隊は無力だった。

呉近辺の飛行場は例外なく燃えていたしまた、四国にあった飛行場や航空機もフェンリルの放つ対地ミサイルやクラスター爆弾などの攻撃でぼこぼこにされてしまっていた。


主力艦隊がハワイにいる今日本は叩かれるままだったのだ。

横須賀や佐世保の軍艦をかき集めてフェンリルへという意見もあったようだが沖縄から東京に来ていた未来の人間に聞くところによれば無駄だということだった。

全ては『近江』に…

日本は近江に全てを托すしかなかったのである。







超高速戦艦として生まれた『近江』は四国を淡路島方面とは逆から太平洋に高速で出た。

近江はフェンリルにミサイル攻撃はしなかった。

というのもミサイルの撃ち合いではイージスシステムを持たない近江に勝ち目はなかった。

森下が艦隊決戦になるように仕向けたのもそのためでミサイルがフェンリルから飛んでこないのを見るとどうやらフェンリルはこちらの挑戦を受ける気らしかった。



近江艦長、森下はレーダーに移るフェンリルが近づいて来る中、艦内マイクを握った。


「みんな聞いてくれ。これから戦う相手はとてつもない化け物戦艦だ。だが、私は君達を信じている。日本海軍の…この世界一の巨砲をもつ近江の力をナチスにしらしめてやるのだ。我らが破れれば日本はドイツ戦艦のなすがままになる。まさにこの戦いこそ皇国の興廃まさにこの一戦にありだ!各員奮闘努力せよ!以上だ」


「おおぉ!」


森下が言い終わると近江のあちこちから声が上がった。


森下は頬をパンと叩くと戦場に意識を集中してから隣に無表情だがどこか不安そうにしている近江の艦魂零がいた。


船に傷がつけば彼女も傷つき、船が沈めば彼女は死ぬ。


「零」


森下は火をつけずにタバコを取り出しながらその艦魂の名を呼んだ。


「…?」


零は森下を見ると首を傾げた。

その動作からして彼女は森下が彼女の真名を呼ぶことを許可していることが分かった。



「大和や武蔵、そして、信濃、お前の姉さん達に必ず合わせてやるからな」


零はやはり無表情だったが少し微笑んだように森下は見えた。


「…お願いします」

「ああ」


森下はタバコを加えたまさにその時だった。

「間もなく主砲射程に入ります!」


森下はうなずいた。

「各機関室!俺の操艦は荒っぽいぞ!ついてこいよ!」


近江には機関室が7つある。

大型ものは主機関であるガスタービンで残りはジェットエンジンの機関室であった。

未来ならコンピュータ制御が出来るがこちらはそうはいかない。

近江はある程度の近代化はされていたが人の手による部分も多かったのある。


「了解!」


各機関室から返答を森下が聞いた時ついに激突の時は来た。

両者は高知県沖40キロの海域で近江の射程に入った。


「タイミングは打ち合わせ通りだ主砲発射!機関最大戦速!」










「敵艦発砲を確認!数6!」


フェンリルの兵が読み上げるのを聞きルードは命令を下した。


「イージスミサイルで迎撃せよ!全てだ!」


イージスシステムはミサイルすら落とせるシステムである。砲弾など簡単に落とせるはずである。

しかし、欠点もある。

ミサイルを撃つ場合はフェンリルは主砲が撃てない。

巨砲は爆風がすごいのは未来でも変わらないのだ。










ダン ダン ダン と1秒に一発ずつ近江の51センチ砲が放たれる。

近代改装した近江は一門につき10秒に一発という連射速度を得ていた。

近江はしかし、10秒では斉射すれば未来戦艦に対して反撃の隙を与えてしまう。

そこで森下がとった戦いは超高速戦艦しか出来ない新たな戦法だった。



「面舵いっぱぁぁい!左舷機関室!」


森下が言うと近江の左舷からどっと気泡と炎が吹き上がった。

ジェット噴射である。

近江は急激に右舷に曲がると後部3門の主砲が一秒ごとの発射を開始する。

そして前部の主砲が火を噴く頃には再び近江は森下の取り舵いっぱぁぁいの声と同時に今度は左舷のジェット噴射が消えてから右舷のジェット噴射で海を駆ける。

超高速戦艦の突撃だった。

しかし、森下はミサイルで防がれるのも想定済みだった。



ジクザクで進む近江だったが休む間もない未来の一門の速射砲並の速度で51センチ砲を放つ近江にルードは仰天した。






「なんとすごい戦い方だ…」


ルードは唸った。


ミサイルで砲弾は全てたたき落としていたが両者の速度は70ノット近い。

5万の距離などみるみる縮んでいく。

間もなくミサイルで迎撃は近すぎて不可能になる。



「艦長!バリアを!」


副長が怒鳴った。

近江の主砲は全てが命中する訳ではないだろう。

だが、46センチ砲を食らえばフェンリルといえ只では済まない…ここはバリアで相手の弾切れを誘い一気に反撃に出か…

ルードは決断し口を開いた。













突如として反乱を起こした武蔵(詳しくは紀伊の感想の黒鉄先生と草薙のやりとりを参照)、迎え撃つ準備をするが…







時空空間


AI

「敵主力艦隊発見しました。その数は空母40、戦艦90」

作者

「い、一体どこからあんなに持ち出したんだ?」


「知らないわよ」

「勝ち目あるの?こっちの戦力の3倍以上よ向こうは」


榛名

「こ、こいつはまずいんじゃねえか?」


金剛

「うろたえるな!」


榛名

「あ、姉貴」


作者

「そうです!このグレートヤマトが有る限り我々は負けない!」


武蔵

「愚かな…」


一堂

「む、武蔵!」

ブイインという音と共に各艦のモニターに武蔵登場


武蔵

「翔輝に嫌われた…貴様らのせいだ…貴様らを抹殺して艦魂小説を破壊してやる…」


榛名

「ふざけんなゴラ!完全に逆恨みだろうが!」


伊勢

「武蔵はん降伏するならいまやで?」


武蔵

「…うるさい…お前らは死ね」


ブツン


AI

「交信途絶…敵艦隊接近してきます」


「どうするのよ?」



作者

「…拡散波動砲発射隊形!」










武蔵

「愚かな…貴様らの艦に拡散波動砲があるのはすでにつかんである。火炎直撃砲発射!」


突如何もない空間から攻撃が…


伊勢

「あかん!時空戦艦伊勢轟沈や!」

ズドオオオオオオン

比叡

「伊勢ええ!」


榛名

「本当にやりやがった」


伊勢

「ふ〜危なかったわ」


榛名

「おわあああ」

翡翠

「無事だったのかよ!」


伊勢

「そりゃな、うちらには転移能力があるからな」


榛名

「そ、そうか」

ズドオオオオオオン時空戦艦榛名轟沈



作者

「か、火炎直撃砲だと!」


「ヤマト見てない人には訳わからないから説明ね。火炎直撃砲とは炎のエネルギーを相手の艦の目の前にテレポートさせて破壊する兵器よ」


作者

「何説明してるんですか!火炎直撃砲は波動砲の3倍以上の射程が…」


AI

「ミサイル転移して来ます」



作者

「うわああ!」

ズドオオオオオオン


作者

「く…ここまでか…」


パチ(通信機)


「極上艦魂会、極上艦魂会、我々は負けた。だが…」


ズドオオオオオオングレートヤマト崩壊









武蔵

「止めだ。プラズマ波動砲発射!」

キュバアアアア


金剛

「武蔵!」


霧島

「きゃああああ!」


伊勢

「こ、これまでなんか!」










武蔵

「勝った…」










大鳳

「…守ります」


武蔵

「…時空空母大鳳…あの銀色の装甲は…」


プラズマ波動砲を跳ね返す時空空母大鳳ちなみにプラズマ波動砲の威力は艦隊を消し飛ばす威力



武蔵

「…おのれ大鳳…またしても」


チュドオオオオオオオン

時空戦艦武蔵含めた艦隊消滅=武蔵黒鉄先生の所に気絶して強制送還




次回こそ歓迎会を黒鉄先生感想待ってます。

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