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第82話 呉空襲警報発令!

黒鉄先生の艦魂達の招待話は続きます。

その日、呉はハワイを攻略し連合艦隊大勝利という知らせが舞い込んだお祭り騒ぎの状態になっていた。


誰もが偉大な連合艦隊を讃えてまるで自分達がやったんだとばかりに騒いだ。


まあ、無理はない。呉という町は海軍が戻ってきたら賑わう町で連合艦隊と密接に繋がっているのだ。


その日の酒屋は昼だというのに中は満杯だった。


「おーい!トメさん。酒が足りないよ!」


ワハハと笑い会う客の男が店の女将を呼び止めトメは酒を運んでくる。


「はいよ。しかし、すごい騒ぎだね」


女将は笑顔で笑いあう常連の客達を見ながら言った。


「あったぼうよ!ついに俺達の日本連合艦隊はハワイを占領したんだぞ?鬼畜米も降伏間際だぜ」


「流石は大和だ!」

この頃大和は国民の間で知らないもののいない戦艦となっていた。


「いや、長門だよ!長門がハワイ攻略を決めたんだ。なんでもアメ公の空母100隻を一気に沈めたんだとよ」


大工のゲンが言った。


「本当か?」


別の客が聞き返す。

「間違いねえ、俺達の連合艦隊は天下無敵だ!ワハハハ」


ハワイ攻略作戦は成功したと言うことは国民に伝わり与えた被害も新聞に乗っており皆思い思いに連合艦隊の勇士を語りあった。

だれもが信じていた。

このまま日本はアメリカを降伏させ戦争が終わりまた、平和がやってくると…

しかし、彼等の降伏の時間はおわりをつげた。


キイイイイイイイン

という音がいきなり聞こえてきてゲンは耳を押さえた。

続けてガタガタと窓が揺れる。


「うるせえな、軍の新型は」


「ああ、確か…」


ズドオオン


バリバリバリ


その瞬間すさまじい轟音と共に爆発音が酒屋の外から聞こえてきた。


「な、なんだい?」

酒屋の女将トメが青い顔をして言った。

「これは爆発だ」


誰かが言った。

その時


ウーーーーー


という不吉な音が呉の町に響き渡った。

「く、空襲だ!」


「逃げろ!」


客達はパニックになり我先に出口殺到し外に飛び出した。


ゲンも慌てて飛び出し港の方角を見て


「なんてことだ…連合艦隊が…」


港の方からは黒煙があがっており町もあちこちで黒煙が上がっていた。


敵は?

ゲンは空を見上げると東の方角から物凄い速度で何かがゲンの方角に突っ込んできてバルカン砲が発射された。

チュインチュインという音が断続的に響き地面がえぐられる。

それはこちらに向かってくる。


ゲンは慌てて酒屋に飛び込み難を逃れたが逃げていたであろう親子がバルカンに撃ち抜かれて倒れ周りは血の海と貸した。


「なんてこった!」

ゲンは戦闘機が言ったのを確認してから親子に駆け寄ったがすでに親子共々こと切れていた。


戦闘機が去った方を見ると高射砲が打ち上げられて必死の反撃が行われているのが見えたが当たらない。

はっきりいってそんなもので捕らえられる相手ではないのである。


「くそ!こっちの戦闘機はどうしたんだ!」


ゲンは飛行場のある方角を見てから防空壕へ走り出した。

飛行場の方角からは黒煙が見えていた…







奇襲を受けたのは呉の町だけではなかった。

松山基地の航空隊は空襲警報がなるより早く敵のジェット戦闘機の攻撃を受けた。


「急げ!早くだすんだ!」


パイロット達はなんとしてでも空に上がろうとするが奇襲を受けて基地は大混乱になっていた。

何しろ敵戦闘機がこちらに向かっているという通信が来たのが戦闘機が現れた直後だったのだ。

言われなくても分かっていると基地司令は顔を真っ赤にして怒鳴ったのである。


松山基地にはジェット戦闘機が配備されていた。

しかし、最新鋭の『竜神』ではなく『炎神』である。

竜神は10機ほどあった。


加藤大尉はなんとしてでも自分の竜神を飛ばそうと滑走路に出るとエンジンを点火し、加速する。


陸でやられてたまるかというのはパイロット全ての思いであろう。


直後、メッサーシュミットが突っ込んできてミサイルを発射した。


「ちくしょうがあ!」


グワアアアン


とミサイルの直撃を受けて加藤の竜神は爆散した。



一方的な戦いで松山基地は一機も空に航空機をあげられぬまま壊滅のである。










一方その頃、鹿屋航空隊の岡崎少佐は竜神10機と炎神20機を引き連れて呉上空に飛び込み絶句した。

町が燃えている。

港を見れば駆逐艦が炎上しており大和のドッグにも穴が空いていた。



メッサーシュミットが町に何かをばらまいている。

後に分かったことだがこれはクラスター爆弾であった。


岡崎は怒り狂い攻撃開始を命じた。


しかし、敵が早過ぎてなかなかミサイルの照準を合わせられず味方は次々と落とされて行く。


「日本は俺達の国なんだ!出ていけ!」

まさに絶好のタイミングで岡崎はバルカン砲を発射した。

前を飛んでいたメッサーシュミットの翼から火が出てきりきり落ちていく。


「よし!」


岡崎は拳を握ったがすでに味方は全滅していた。


こうなればやれるだけやるだけだと岡崎は操縦棍を握ったが直後、ロックオンされたことを知らす警報音が鳴り響いた。

レーダーを見ると一機が後ろに着いている。


ここまでかと岡崎が思った直後急にロックオンが外れ敵は上昇を始めた。


一体何がとレーダを見ると味方を示す編隊10機がこちらにくるのが見えた。


しかし、先頭の一機はたの9機と違い物凄い速度だった。


「なんだこいつは!」


しかし、日の丸をつけている。

その銀色の戦闘機はすさまじい速度で上昇した相手を追い掛けるとミサイルを放ちメッサーシュミットを撃墜した。


「は、早い!」


岡崎は唸った。

竜神すら上回るあの機は一体…

だが、今は考えてる時間はない。

敵はまだ、いるのだ。


岡崎は操縦棍を倒した。




その戦闘機烈風の青羽 淳一少尉は機体を水平に戻した。


「…メッサーシュミット撃破、続けて2時方向より敵機一です」


「了解!いくよ零!」


「はい」


復座の後ろに座る近江の艦魂零はレーダーに意識を集中し青羽は機体を加速させた。


後ろからは近江所属のハリアーが呉上空に飛び込む。


呉上空でメッサーシュミットと日本航空隊のジェット戦闘機どうしの激しい戦いが始まったのだった。











作者

「ふー、なんか黒鉄先生のとこに言ってからしゅんらんの中身がずいぶん変わったなぁ…なんか広くなってるし…迷いそうだなぁ」






別の場所


「ね、ねえ凛大丈夫なの?」


「な、何が?」


「なんかここさ…」


「な、何よ?」


「一般で言うところお化け屋敷じゃない?墓とかあるし」

「そ、そんな訳ないじゃない。た、多分」


「でも…」


ゾンビ

「うがああああ!」


凛・明

「きゃあああああああ!」


ダッシュで逃げた。









さらに別の場所


棒名

「なあ、姉貴」


金剛

「なんだ?」


棒名

「さっきから聞こえねえか?」


金剛

「だから何がだ?はっきり言え」


棒名

「あ、赤ん坊の泣き声が…」


金剛

「ん?……なにも聞こえんが?」


棒名

「き、聞こえたんだよ。オギャアオギャアって」


金剛

「幽霊とでもいいたいのか?貴様それでも日本海軍の軍人か」


バシと竹刀を壁にたたき付ける。


棒名

「で、でもよお」


金剛

「くどいぞ!いい加減…に…」


棒名

「な、なんだよ姉貴?だまるなよ」


金剛

「動くな榛名、動くと死ぬぞ」


榛名

「へ?」


落ち武者ゾンビ

「しゃあああ」


金剛

「はあああ!」

ガキイイイイイン

と竹刀と日本刀激突し榛名振り向く。


榛名

「おわあ!なんだこいつは!」


金剛

「分からん。わからんが…」


ニヤリと笑う金剛


金剛

「久しぶりに我が竹刀が唸る時だ!」


落ち武者ゾンビ

「ううう…」


金剛

「行くぞ!」


榛名

「だあああ!こうなったらやけだ!」



金剛

「待て!まだ後ろにいるぞ!」


榛名

「げ!何体いるんだ?姉貴にげようぜ」

金剛

「多勢に無勢か…だが、この金剛を抜けると思うな!」


榛名

「戦うのかよ!まじで!」


金剛

「貴様に海軍魂叩き込んでくれる!かかってこい!」


榛名

「もう好きにしてくれ!」










その頃


霧島

「きゃあああ!」


比叡

「霧島!がんばって走って!あいつらが来るわよ」


霧島

「あう…なんでゾンビがいるの?」

比叡

「分からないけど捕まったら…つ、囲まれた」


霧島

「つ、通路両方にゾンビが」


比叡

「絶対絶命ね…」


霧島

「う、うわああん。助けて長谷川少尉ぃ」










なぜかゾンビに取り囲まれた黒鉄先生の金剛四姉妹!果たして生き残ることができるか!

伊勢はどこに?

てかなんだこれ?










ご意見・感想お待ちしております。


黒鉄先生どうですか?

まだ、続きます。

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