第68話 2040年
さてさて今回は神龍からあの子をお呼びしました。黒鉄先生〜プレゼントを大和に転送しましたので確認お願いします(笑)
では後書きてでまた。
<西暦2040年4月1日>
その日、日向恭介は広島の呉にいた。
呉の軍港にはかつての栄光の連合艦隊の名を持つ艦船が浮かんでいる。
イージス艦、ミサイル艇などの小さな艦船が中心である。
しかし、かつての連合艦隊を思わせる巨大な艦の姿もあった。
6隻の戦艦である。
かつての大和級戦艦を基本として作られたイージスシステムを備えた原子力戦艦での
金剛、比叡、棒名、霧島、長門、陸奥である。
かつての連合艦隊の戦艦からとられたその名の戦艦は日本の守護神として蘇った。
さらには横須賀には原子力空母、信濃、蒼龍、飛龍、赤城、加賀、大鳳、天龍、瑞鶴、翔鶴、葛城、瑞鳳、雲龍の12隻もの巨大機動部隊を要している。
さらに空母や戦艦は建造中である。
この戦力を日本は8年で揃えた。
理由は簡単である。自衛隊とぬるい組織、憲法9条と言った訳の分からない矛盾した憲法の存在の結果、尖閣諸島を巡る中国との戦争で日本は敗れ尖閣諸島はおろか沖縄まで中国に奪われたのである。
国民が怒り狂ったのはいうまでもない。それどころか尖閣諸島が奪われ日本弱しと見た韓国は竹島を諦めるように国連に発表するように迫った。
なんと中国どころか今だ半島を統一できないような韓国にまで日本は舐められたのである。
憲法9条は国民投票で破棄され尖閣諸島の戦いで動かなかったアメリカとの同盟は破棄し日本は自衛隊を母体に日本軍を再建し始めた。
その一つの計画は『八八艦隊計画』である。
名称はかつての頓挫した計画のものだが内容は連合艦隊の復活である。
日本は消えた艦種である戦艦の復活を決意。
時代遅れではというものもいるだろうが実は戦艦はこの未来においては有効な兵器となる。
現代のミサイルは重装甲の船を破壊することを想定していないためまさに無敵の艦種となるのである。
破壊できるとしたら核だが実戦にほいほい使える兵器ではない。
日本はこの戦艦にイージスシステム、原子炉などの近代化を施して新艦種『機動戦艦』を誕生させたのである。
だが、この計画は中国との戦い以前に計画されていた裏の計画の『クロノロード計画』の表の顔でしかなかったのは国家機密であった。
そして、今日はこの呉のドッグで新たな機動戦艦『紀伊』が完成するため日向はやって来た。
日向 恭介はクローノロード計画で旗艦となる紀伊の艦長として乗りこの時代の最後の連合艦隊司令長官になることが決まっているが今は違う。
専門の教育を受けて中国との戦争に参加したこともある。
だが、紀伊が完成したとなれば計画発動までここでくらすことになるのだ。
日向はドッグがある門に立つ兵に許可書を見せてからドッグを見上げた。
大きい。
紀伊は金剛級の機動戦艦と違い超大和級をベースに建造されたものである。
表向きは原子炉をつんであるが国際的には違反にあたる核の新技術である核融合炉を積み込んでいる。
言い忘れたが日本はすでに核実験に成功しており水爆を作る技術も得とくしている。
結果韓国は竹島のことをぎゃあぎゃあ言わなくなったのだから笑える話である。
日本がもっと早く9条を破棄して機動戦艦を建造していれば北朝鮮に拉致された人々も帰ってきただろうに…
きっと北朝鮮は日本が拳を振り上げれば悲鳴をあげて土下座して拉致された人を帰したと思うのだ。
もちろん国連は日本を避難したが国連の分担金である金を減らさず常任理事国へ入れろと日本は言わなかったので表向きは非難しても裏では認めるという事態に陥っている。
ちなみに中国はといえば常任理事国のくせに今だ発展途上国と言って先進国から援助しともらっている。
つくづく救いようのない国家である。
「これが世界最大の戦艦のドッグか」
「かつての浮沈戦艦大和をもこんな感じだったんですね。恭介さん」
日向の横で少女が言った。
「だったんだろうな。艦魂のお前から見てどうなんだ桜?」
ツインテールの艦魂の少女『桜』は髪を揺らしながら歩きつつ
「そうですね…世界最大の戦艦の座を取られるのは悔しいと思いますが仲間が増えるのは嬉しいですよ?」
「どんな艦魂か楽しみだな桜?」
桜はにっこりとして
「はい、すごく楽しみです」
それは凛、日向、桜の3人が出会う少し前の出来事だった。
未来の日本において艦魂の存在は?
残念なことで艦魂の立場は変わらない。船の精霊たる彼女達は一部の人にしか見えない。
その条件は不明で日向はその数少ない一人だった。
現在の連合艦隊司令長官、小沢 和也は艦魂が見えるため今回の一足早い日向の呉行きを許可した。
「先に言って艦魂と仲良くなっておけ、お前は艦魂に好かれる性格のようだからな」
笑いながら命令された時日向は苦笑したものだ49歳という日向よりも年上だが新設の連合艦隊司令長官に彼が慣れたのは中国との戦争で自衛隊の幹部のほとんどが戦死したからだ。特に海の海将が戦死したためにこのようなことになったと言える。
ちなみに日向が原子力戦艦『霧島』の艦魂である桜に出会ったのは2年前でそこで日向は艦長を務めていた。
異例の若さでの艦長就任でクロノロード計画を知らない人々は驚愕したが26歳という若さにも関わらず日向は見事に霧島の艦長をやってのけた。
紀伊艦長就任のため霧島を日向は離れたが桜は日向について回ることが多かった。
そして、今日も桜はついてきたのだった。
「これが世界最大の戦艦紀伊か」
日向はドッグに入ると海水が入り浮いている巨大戦艦を見て言った。
数日後に公試運転をすると表向きはなっているが核融合炉がある以上偽りの出力になることだろう。
桜は大きいですねと紀伊を見上げていたが日向の手を掴む
「ね!恭介さん!早く行きましょうよ!」
グイグイと日向を桜は引っ張った。
13歳くらいの少女とは思えない力。
艦魂というのは見た目と力が一致はしないのである。
「分かったってあっちの階段から…」
「転移です!えい」
「おい…そ…」
日向が言い終わる前に桜と日向は光に包まれて消えた。
誰かが見ていれば大騒ぎになっただろうが幸い見ていたものはいなかった。
というよりこのドッグは外はともかく中は現在は無人に近かったのである。
光が収束し人間と艦魂がすたっと紀伊におりたった。
「到着です恭介さん」
「相変わらず強引なやつだな桜」
日向は苦笑しつつ辺りを見回しながら言った。
どうやら甲板に出たらしい。
前の方に巨大な速射砲が見えるし後ろを見上げれば艦僑が見える位置だ。
「そうですか?ああ、早く新しい艦魂に会いたいです。もう生まれてますよね?早く姉さん達や妹に紹介したいな」
「はしゃぐなって艦魂は…ああ、逃げるかもな」
「逃げませんよ。失礼じゃないですか恭介さんは?」
「だといいがな」
「もう…また、いじわるする…」
少し頬を膨らませて言う彼女に日向は穏やかに笑った。
その時である。
「ちょっとあなた艦魂ね!」
「え?」
慌てて声のした方を見る2人。
そこには桜と同じくらいの年の少女が腕を組んで桜を睨みつけていたのであった。
「あ、あなたもしかして…」
桜が言うと少女は口許を緩め
「世界最強の戦艦、紀伊の艦魂。真名は凛よ」
それが3人の出会いだった。
【後書き】
この先の空間は本編とは関係ありません
作者
「いやあ、黒鉄先生の大和様可愛かったな〜」
鈴
「結局最後は吹き飛ばされたがなお前は」
作者
「いえいえ、世界最大の戦艦に吹き飛ばされるなんて光栄ですよ」
星菜
「ドM…」
作者
「違いますよ星菜!失礼ですよ」
弥生
「いやあ…でも作者いつも吹き飛ばされて最近は黒鉄先生にも飛び火したじゃん?」
作者
「あれはまあ…黒鉄先生ごめんなさい」
神龍
「あの、そろそろいいですか?」
作者
「あ、あなたは確か!」
神龍
「はい、護衛戦艦『神龍』から来ました神龍です」
作者
「神龍!」
↑
がばりと神龍に抱き着く作者
神龍
「きゃああああああ!」
翡翠
「やめろ!この糞馬鹿が!」
バキイイイ
作者
「げふ…」
バタアアアアアン
神龍
「な、なんなんですかこの人」
↑
後ずさる神龍
撫子
「すみません神龍様」
神龍
「あなたは?」
撫子
「戦艦大和の艦魂の撫子と申します。作者様は神龍様がお亡くなりになられた時、大泣きいたしましたので感動なさったんだと思います。お許しいただけませんか?」
神龍
「は、はい、そういうことでしたら」
作者
「神龍様ぁ」
鈴
「いいかげんにしろこのアホがぁ」
ドゴオオオオオ
弥生
「温いよ!跡形もなく消飛ばそう!」
鈴
「うむ!全艦一斉砲撃!神龍殿も」
神龍
「ええ?私もですか?よく分かりませんがやっちゃいます」
作者
「ま、待って…」
全艦魂
「撃てぇぇぇ!」
ズドオオオオオオオオン
作者
「ぎゃあああああああああああ!」
鈴
「悪は滅んだ」
神龍
「あの…」
鈴
「おお!すまん神龍殿、自己紹介がまだだな。私は長門の艦魂だ。真名は鈴だ」
弥生
「飛龍の艦魂弥生だよ。神龍には飛龍の名の空母はいないんだよね〜」
撫子
「大和の艦魂、撫子です」
星菜
「蒼龍の艦魂、星菜…私も未登場」
翡翠
「棒名の艦魂翡翠だ。よろしくな」
神龍
「はい、よろしくお願いします」
星菜
「食べる?」
神龍
「え?うわぁ饅頭ですね?いただきます。あむ」
弥生
「…」
神龍
「!?」
星菜
「?」
神龍
「か、からああい!な、なんなんれふかこれふぁああ!」
星菜
「なにかした弥生」
弥生
「な、なんのことかな?」
神龍
「わ、わらひ辛いのはダメなんれふぅ!」
撫子
「水をどうぞ神龍様」
ごくごく
神龍
「ふー、生き返りました。ありがとうございます」
星菜
「どういうつもり弥生?」
弥生
「ち、違うよ?作者だよやったの」
全艦魂
「…」
↑
作者を見る。
作者
「いてて…あれみんなどうしたの?」
一斉砲撃
作者
「なんでぎゃああああああ」
ズドオオオオオオオオン
弥生
「あ、アハハ」
鈴
「ところで神龍殿?奇跡と伊東殿は言っておられるがそれはなんなのか教えてくれんか?」
神龍
「すみません。私も知らないんです」
翡翠
「まあ、どっちでもいいじゃん。ところで向こうの俺の最後の戦いはかかれないねか?なんかなかった気がするが…」
神龍
「短編を書くって私の作者さんは言ってました」
翡翠
「そうか…残念だな。向こうの俺や神龍を助けたいぜ」
翡翠
「ま、無理だよね。今の鈴達の戦艦の改装が終わったらすごい結果になるよ」
鈴
「いや、無理だ。確かに紀伊や尾張などが行けば沖縄特攻を含め覆せるが我々の改装では沖縄特攻は覆せん」
神龍
「改装ですか?」
翡翠
「ああ、すげえぜ?戦艦や空母にジェット…」
作者
「わああああ!言ったら駄目ぇ!」
全艦魂
「うるさい!」
ズドオオオオオオオオン
翡翠
「ちっ…まあ、いいか。神龍、俺は奇跡を信じてるぜ。三笠と幸せになれよ」
鈴
「その奇跡がなにかわからんだろう翡翠」
翡翠
「いや、俺は信じるぜ奇跡を」
神龍
「はい…ありがとうございます」
弥生
「もう!しめっぽいのはなしなし!あんまり長く書いたら一つの話になっちゃうし神龍も忙しいんだからこれとって終わろ」
星菜
「デジカメ?」
弥生
「うん、パソコンもあるからすぐにプリントアウト♪」
鈴
「だが誰が取る?」
弥生
「決まってるよ作者だよ」
作者
「ええ!私も入りたいです」
翡翠
「いつ復活したこいつ…」
鈴
「ほう、また、死にたいのか?」
作者
「撮らせていただきます…」
鈴
「よし」
みんなで並ぶ神龍が中央で星菜、弥生が横に並び弥生は神龍の肩を掴みピース。神龍もピース
作者
「はい、チーズ」
カシャ
作者
「さてと」
パソコンでプリントし星型のペンダントに入れる。
作者
「神龍様これを」
神龍
「これはなんですか?」
作者
「ここにはいませんが紀伊のヒロイン凛のペンダントのレプリカです。オルゴールはついてませんがロケットになってますから」
神龍
「わあ、ありがとうございます。」
作者
「もうひとつありますから」
神龍
「いいんですか2つも?」
作者
「はい、黒鉄先生の大和様にも渡し忘れたいので2つ転送しました。翔輝君の写真をいれるのと艦魂達の記念品です。神龍様は三笠君と…」
神龍
「ありがとうございます。嬉しいです。」
作者
「あ!あとこれはアルカディアのクッキーなんですが皆さんでどうぞ。大和長官によろしくお伝えください」
神龍
「はい、それでは失礼しますね」
作者
「奇跡を信じてます。伊東先生によろしくお伝えください。あ!伊東を伊藤と間違えたことも同様に…気にしてらしたんですねすみません」
神龍
「皆さんまた、会いしょう」
全艦魂
「またね」
作者
「てことで神龍でしたが伊東先生いかがですか?感想待ってます。もちろん他の読者さんからの感想や評価も大歓迎ですよ」