第58話 烈風の力
モンタナ級
基準排水量 6万2千トン
最大速力 27ノット
全長 280.9メートル
機関 蒸気タービン
武装
副砲 15.2センチ砲
40ミリ4連装機銃
20ミリ単装機銃
三連装46センチ砲 9基
補足
アメリカ最大の戦艦であるモンタナ級戦艦。史実よりかなり早い登場となり砲も46センチ砲に変更されている。
結果速度は27ノットとなり史実の大和と並ぶ打撃力を得たがこの世界においては比べることもおかしいほど大和ととは性能差が開いてしまった大和を上回れていたかもしれない悲しい戦艦である。
森の烈風は他の小隊、合計10機と共にレーダーに移る20機の恐らくハリアーと思われる航空機に向かっていた。
攻撃隊隊長の草薙大尉からヘルメットへ声が届く。
「みんな、そろそろミサイルの安全装置を解除しとけよ。格下の戦闘機とはいえ油断は禁物だ」
この烈風という戦闘機は核融合炉こそ積んでいないが核パルスエンジンを積んだ世界最初の戦闘機だった。
そのため最高速度はミサイルよりも早いのである。
ハリアーが勝てる通りはなかった。
「分かって、ますよ隊長、こんな大西洋なんかで死んでたまりますか。死ぬなら女に見守られて畳の上と俺は決めてるんです」
パイロットの佐竹が言った。
18歳の森より少し年上の男だ。
「佐竹、その女って森のことじゃないのか?」
からかうような声が聞こえた。
佐竹はいささか慌てたようで
「ち、違えよ!俺は和服美人に看取られてだな…」
「はいはい、言い訳はいいから」
ヘルメットから他のパイロット達の笑い声が漏れる。
森は笑っていなかったが…
「私語はそれくらいにしておけ。前菜は近いぞ」
草薙大尉の言葉通り前方の方で何かが光った気がした。
「隊長、そろそろです」
今回1機のみが参加している複座の烈風から声が聞こえる。優秀なレーダーを積んでいる烈風である。
「12時の方向に敵機20」
「全機散開!日本空軍が世界最強だとナチに教えてやるんだ!攻撃開始!」
草薙の怒鳴り声と共に烈風から空対空ミサイルが発射された。
一方、ドイツのハリアーは烈風のあまりの速度に仰天しミサイルの発射タイミングを逃した。
そして、ミサイルがハリアー20機に当たり爆発を巻き起こした。
「全機撃破!」
草薙は三笠に連絡を入れさせた。
「隊長、そろそろご馳走をいただきましょう」
佐竹の声が聞こえた。
「よし!ご馳走を頂くとしよう。みんな、バリアの装置は何時でも張れるようにしろよ?無理は禁物だ。俺達の役目は敵に反撃の時間をやらないことだ」
「分かってますよ隊長」
「森!まだ、いけるな!」
女であることからの配慮か草薙が聞いて来た。
森は侮辱だと思いつつ
「問題ありません隊長、ご馳走は私が独り占めさせて頂きます」
「隊長!デザートはなんです?俺ケーキがいいな」
また、笑い声が聞こえた。
「よし!みんな緊張はほぐれたな!いくぞ!」
「了解!」
「か、艦長!敵が止まりません!突っ込んで来ます!回避不能!」
カイザーの兵士が悲鳴をあげた。
マルクもまさかという思いで一杯だった。
モンタナ級戦艦のうち3隻は沈めたが一隻だけ…モンタナが火だるまになりながら突っ込んで来る。ミサイルを10発以上受け、主砲を浴び続けたはずのモンタナ…カイザー艦長、マルクは自分が過信していたことに気が付いた。
負けるはずがないと…
「衝撃に備えろ!」
マルクが怒鳴った瞬間バリバリバリという凄まじい音とともにモンタナがカイザーの右舷に突き刺さるようにして止まった。
「引きはがせ!」
マルクは立ち上がりながら言った。
「だ、駄目です!完全に突き刺さってしまっています」
CICの兵が悲鳴をあげた。
「く、くそお!」
そして、マルクはモニターを見ると仰天した。
アメリカ兵達が銃を持ってこちらに乗り込んで来る。
「いかん!総員白兵戦用意だ!」
マルクは舌打ちした。
「戦艦の戦いで白兵戦だと?海賊め…」
マルクは思いながらモンタナに突撃の命令を出した敵の指揮官を見事と思った。
しかし、カイザーをアメリカにくれてやるわけにはいかなかった。
作者「ぐ…さ、さすがに二作品同時進行はつらい…」
エリーゼ「やめればいいのです」
作者「ああ、エリーゼ様久しぶりです」
エリーゼ「ええ」
作者「いや、そうも言ってられないんですよ。フレドリクを主軸にした外伝も作る予定ですから」
エリーゼ「書きなさい」
作者「は、反応はや!やっぱりエリーゼ様はフレドリクのこと…」
エリーゼ「死になさい」
作者「ぎゃああああああ!」
ズドオオオオオン
エリーゼ「悪は滅びました。さて、仕方ありませんから私が言います。ジェット戦闘機の募集は少ないのでまだ、募集します。それと艦の性能紹介でこれを紹介してほしいとかありましたら感想にお願いします」