第56 繋がれた希望を断ち切る絶望
加賀
性能は蒼龍級と同
補足
蒼龍級空母の4番艦
艦長は山本 舞
艦魂は月花
「なんということだ!」
護衛のためにイギリス主力艦隊の制空に当たっていた三笠所属飛行隊隊長、夏目 幸太郎は烈風の機上で眼下に広がる光景に絶句した。
船が燃えている。
イギリス艦隊主力艦隊の旗艦キングジョージ5世は艦橋に被弾しており戦闘能力を失っている。
敵はいきなり海中より現れた。
潜んでいたというのかあの巨大戦艦が…
「隊長!このままではキングジョージが!」
ヘルメットから烈風隊の部下が声を張り上げる。
「分かってる!三笠が来るまで時間を稼ぐぞ!全機攻撃開始だ!」
未来戦艦はミサイルを発射して輸送船団を中心に破壊を行っている。
イギリス軍は艦隊の中央に敵が現れたため同士撃ちを恐れて攻撃が出来ない。
「急いでくれ三笠…」
夏目は言うとミサイルの発射ボタンを押した。
「目標群αに照準」ドイツの未来戦艦カイザーの艦内でドイツ兵が言った。
「撃ち方始め」軍帽をかぶりなおしてカイザー艦長が言った。
カイザーはイギリス艦隊のど真ん中を航行しながらミサイルを発射した。
イギリス兵達が満載されている輸送船に次々命中し兵達が海に投げ出されていく。
「前方に駆逐艦1!衝突コース!」
カイザーの艦長は口元を緩めた。
「蹴散らせ」
「蹴散らします!」
バキバキバキとものすごい音と共に巨大戦艦とイギリスの駆逐艦が衝突し駆逐艦は真っ二つに砕かれて海中に没した。
一方カイザーは無傷のままミサイルを発射する。
「上空に烈風を10機確認。ミサイル10来ます」
「バリアだ」
カイザーの艦長が言った。
「バリアシステム作動!」
烈風の放ったミサイルは薄紫の障壁に阻まれて通らない。
近くにいた戦艦が戦艦アンソンが主砲を至近距離で発射したがカイザーには届かない。
休み間もなくイギリス軍は雷撃機と共に攻撃を開始した。ランカスター率いる機動部隊や烈風がミサイルやロケット弾をバリアを消す隙がないほど猛烈に攻撃した。
バリアを張っている間は攻撃ができない。
ならばバリアを消せないようにすればいいのだ。
イギリス艦隊の指揮を代わったサー・アンドリュー・カニンガムは優秀な男だった。
カイザーは黒煙の中に消えた。
たが、突如として戦艦アンソンに魚雷が命中し水柱があがった。
アンソンが傾斜していく。
「な、なんだ!」
アンソンの兵が慌てて海に投げ出されないように傾斜していく船の手摺りにつかまりながら怒鳴った。
そして、彼は海の中に何かがいるような気がした。
次の瞬間海が盛り上った。
「う、うわあああ!」
兵は腰を抜かした。
至近距離に現れたのはなんと黒煙の中でバリアを張っているはずのカイザーだった。
連合艦隊は何もない場所を砲撃していたことになる。
バリアを張りながら潜航して魚雷を放ち、海上に出ればミサイルを発射する。
そして、カイザーの三連装9門の主砲が
アンソンに向いた。
「た、助け…」
兵士は涙を流しながらカイザー主砲の炎に消えた。
同時に戦艦アンソンが大爆発と共に轟沈した。
空母アーク・ロイヤルの艦橋でそれを聞いたカニンガム大将は
「化け物め…」
「ロケット弾来ます!」
「迎撃しろ!なんとしてでも落とすんだ!」
カニンガムは怒鳴ったが無駄だった。
音速で飛来するミサイルはアーク・ロイヤルの甲板に突き刺さり爆発を起こした。
イギリスの空母は防御を優先していたので轟沈は免れたがこのままでは…
「三笠は!日本艦隊はどこだ!」
カニンガムは叫んだ。
この時点でモンスターに対抗できる戦力をカニンガムは悲鳴のように叫ぶのだった。
作者「はあはあ…くそう…」
撫子「どうかなされましたか作者様?」
作者「あ!撫子様ひどいんですよ!凛様と桜ちゃんが私の外伝の後書きコーナーを乗っとったんです!」
撫子「まあ」
作者「だから、慰めて下さい」
星奈「お姉様は私」↑
ミサイル発射
作者「ぎゃああああ!」
ズドオオオオオン
撫子「いけませんよ星奈」
星奈「うん、ごめんなさい」
撫子「作者様が再生なさりませんね…」
星奈「これうったから」
撫子「注射ね?中身はなんなの?」
星奈「なんか再生を抑制する薬だって」
撫子「まあ…」
星奈「意見・感想は待つ。募集は続行」