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第55話 不穏な静寂

赤城


満載排水量 十万トン




全長 400メートル(飛行甲板含む)




最大速力 53ノット




機関 原子炉改



搭載機数 330機(満載)


搭載機 神雷 雷神 ヘリコプター




武装


20ミリバルカンファランクス 複数




ミサイルランチャー 6基




特殊装備


簡易イージスシステム、リニアカタパルト





補足


蒼龍級空母の三番艦、基本性能は蒼龍と同じである。


艦長は桜井 一馬


艦魂は優妃


チャーチルがその報告を聞いたのはグレートブリテン島がすでに見えなくなり三笠で貸し出された自室で葉巻をふかしていた時だった。


「そうか、ロンドンが…」


「はい」


参謀総長が言った。

「長官はどうなった?」


「生死不明です。最後の通信で降伏すると言ったきり…」


「生きていてくれればいいが…」


チャーチルはいうのだった。


彼の奮戦と志願して残った兵達のおかけでイギリス軍はグレートブリテンを離れることが出来た。

途中、ドイツの攻撃があるかと思われたが不気味なことに出港してからほとんど攻撃は受けていない。


Uボートでの攻撃はあったが対潜能力が向上しているのと三笠や尾張のシーホークヘリコプターのおかげで大きな被害は受けていなかった。

脱出艦隊は最終的に1000隻を上回る数になっており、それを守る艦隊も大変だった。


だから、ドイツの攻撃が少ないのは有り難いのだが…


「ドイツは我々を見逃すつもりでは?」参謀総長が言った。

「いや、あのちょび髭が我々を簡単に見逃すとは到底思えん…」

チャーチルは葉巻をぷかぷか吹かした。

「では…」

「ああ、必ず来る。必ずな…」






機動戦艦『三笠』の艦橋はぴりぴりしていた。

CICのレーダーに以上があればすぐに報告が来るだろうが何しろ敵の未来戦艦はこちらと同じでレーダーから消えることが出来る。

油断はできない。

「先行の艦隊と後方の艦隊の距離をあまり開けないように、三笠はすべてをカバーしないといけないからね」

「ええ」

参謀長官の雪村がうなずいた。

三笠に与えられた任務は重かった。

烈風という広範囲をカバーできる航空戦力を持っている三笠は攻撃を受けた艦隊をすぐにカバーしなければならないのだ。

ドイツの未来艦隊は英米には荷が重い。

尾張は殿を務めるため後方にいるが被弾している以上過度に頼ることは危険だった。

「このまま何も起こらなければいいんだけど…」

それは叶わぬだろうと藤森は思いながら視線を前に戻すのだった。




ランカスター少将率いる機動部隊は三笠より少し前、そして、イギリス主力艦隊の後方に位置して輸送船団を守りながら航行していた。

なんといっても守るのであれば戦艦である。

機動部隊には新型戦艦『モンタナ』を始めとして7隻の戦艦が同行している。

空母を守りつつ輸形陣とりながら上空はシューティングスターといった編成で護衛に当たっていた。

「ランカスター少将、敵の姿がありませんね」

ホーネットの艦長が言った。

「うむ、だが油断するな?日本からの情報によればやつらはレーダーを無効にできることが出来るらしい」

「抜かりはありません」

「航空参謀か、言った」

「現在シューティングスターを偵察に飛ばしています。接近する船があればすぐに分かるでしょう」

「Uボートに対する備えも問題ありません。尾張や三笠のヘリコプターとやらが次々と撃沈してますから」

「うむ、日本には頼ってばかりだな」

ランカスターが言うと参謀長は複雑そうな顔をした。

「心配はいらないぞ参謀長?責任は私がとる」

ランカスターは言うのだった。

すでに本国から戻りしだい軍から出頭しろと命令が出されている。

指揮権を奪われてないのも奇跡である。

日本を攻撃しろと命令も受けたがランカスターは突っぱねた。

他の艦の艦長たちもランカスターの判断を支持しておりこれは戻ればまとめて軍法会議かとランカスターは思うのだった。

「今はイギリス艦隊を守るのを優先だ。諸君の働きに期待する」

「イエッサー」

さてと、ランカスターは思った。

ドイツが確実に仕掛けてくることは間違いないそれがいつになるか…

やはりランカスターも思うのだった。







イギリス主力艦隊は王家を旗艦の戦艦、キングジョージ五世に載せてパナマを目指していた。


アメリカから連絡もあり護衛のための艦隊がこちらに向かっているとも聞いた。

それと合流できればもう安心だ。


イギリス艦隊総司令のブルース・フレーザーは先ほどから嫌な予感がしてならなかった。


彼等のいる位置は空母を含むイギリスの主力艦隊がいたが三笠と尾張はいない。

もし、ドイツのモンスターが襲ってくればと不安になるのだった。


三笠と尾張が先頭につかなかったのはアメリカの別の艦隊の攻撃をさけたかったのもある。


「もう少しでアメリカの大西洋艦隊と合流できるのだが…」

フレーザーはつぶやいた。

無論フレーザーもスピットファイヤやハリケーンを偵察に飛ばしているが襲われれば輸送船団を守りながらの戦いになるため苦戦は免れない。

万が一の時はキングジョージ五世は1艦だけでも離脱することになっていた。


王家の人間をナチに殺されたり奪われたりすることはなんとしても避けねばならなかったのである。

「総司令、レーダーに反応があります」

フレーザーはびくりとした。

「敵か!」

「いえ、大西洋艦隊です。シューティングスターの編隊がこつらに向かってきます」

フレーザーはほっとした。

「アイゼンハワー将軍より通信です」

「うむ、読め」

「はっ!これより大西洋艦隊は貴艦隊を護衛する。よく参られたと」

「よし、返信を…」

「ソナーに反応!敵です」

そのときだった。

フレーザーはびくりとした。

「なんだと!Uボー…」

「ロケット弾来ます!」

兵が悲鳴を上げた瞬間、キングジョージ五世の艦橋にミサイルが飛び込んだ。

機銃にいたイギリス兵達は爆風に身を下げながら吹き飛んだ艦橋を見てア然とした。

敵はどこから?

「おい!あれを見ろ!」

その言葉に兵がそちらを見ると海が盛り上がるのが見えた。

そして…

「も、モンスター戦艦だ!」

兵が悲鳴を上げた。それは、新たな潜水能力を持つドイツの未来戦艦であった。モンスター戦艦の垂直発射セルが開く。



殺戮の嵐が始まった

鈴「外伝を書いたので本編を書かないと思っていたがなんとか書いたな?褒めてやろう」


作者「あ、ありがとうございます鈴様」

鈴「うむ、明日も頑張れよ」


作者「え?明日?」

鈴「まさか書けないなんていうんじゃないだろうな?」


作者「ひいいい!勘弁して下さい」


鈴「根性だ!大和魂があれば書ける」


作者「そんな!現在の日本人は大和魂なんて持ってませんよ」


鈴「言い訳する気か?」


撫子「鈴様いけませんよ?精神論で書けるほど小説は甘くありません」


作者「な、撫子様」

鈴「しかし…」


撫子「作者様もたまには休息が必要です。途切れる日があってもいいのではありませんか?」


鈴「まあ…撫子がそういうなら…」


作者「た、助かった…ありがとうございます撫子様」


撫子「フフフ、いいですよ」


作者「はい!」


鈴「さて、今回の話で出てきたモンタナの説明だが史実よりも早く出てきたが撫子と砲の大きさは同じだ。アイディアを出したやつ!感謝しろ」


撫子「フフフ、いけませんよ鈴様ちゃんとありがとうございますと言わないと」

鈴「だから、言ったぞ?感謝しろと」


撫子「あらあら、困りましたね」


鈴「意見と感想は待ってるぞ。後、この作者は『独立機動艦隊『紀伊』−『桜』』を外伝で書き出した。よければ見てやれ」


撫子「今回はこれで失礼します」

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