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第53話 チョコレート会談

蒼龍




満載排水量 10万トン




全長400メートル(飛行甲板入れる)





最大速力 53ノット




機関 原子炉改




武装



20ミリバルカンファランクス 複数



ミサイルランチャー 6基




搭載機数 330機(予備含む)




特殊装備 簡易イージスシステム リニアカタパルト




搭載機 神雷 雷神 ヘリコプター







補足 アメリカの巨大航空戦力に対抗できるように送り込まれた超巨大空母。

元々空母は計画に含まれていなかったが余裕が出来たため急遽参加が決まった。そのためバリアシステムや核融合炉は積み込まれていないと言う結果となった。

だが、それでもこの時代の戦力を凌駕していることに変わりはない。

蒼龍の名は第一次ミッドウェー海戦で沈んだ蒼龍からだが艦魂の星奈は別物。


艦長は雨宮 葵

艦魂は星奈




「それで、その後は?」

炎樹は明と向かい合いながらコップのアグエリヤスを飲み干した。

炎樹はペットボトルに手を伸ばしした。

「それで…ん?」

明は話を中断して炎樹を見る。

彼女もペットボトルを手にとったまま何かを探るように神経を集中させている。

「どこかの艦魂が三笠に乗り込んできたみたいね」

明が言うと炎樹はうなずいた。

「みたいね…来客の予定はないし」

「アメリカかイギリスの艦魂だと思うけど」

炎樹は立ち上がった。

「とりあえず行ってみますか」

いうやいなや炎樹は消えた。

「あ!姉さん待ってよ!」

明も消える。


1分後


ドアが開いて艦長で部屋の主の冬花は散らかったテーブルを見て苦笑して片付けたのだった。




クレアは三笠の後部飛行エレベーターの上に降り立った。

周りを見回すと兵士達が走り回りながら烈風の発艦準備に入っている。クレアが艦首の放に目を向けるとスキーのジャンプ台のようなものが見える。

艦載機の発艦を見て見ようとクレアはそのまま烈風を見ている。

兵が旗をふるとバチバチという音が聞こえて次の瞬間烈風がすごい速度で加速した。

そして、ジャンプ台で上に上がると一気に上昇していった。

「何あれ?」

クレアは興味深そうに電気が走ったカタパルトを見た。

自分の空母のものとは桁が違う。

「それはレールガンのシステムを応用したカタパルト」

「!?」

クレアが声のした方を見ると炎樹と明が立っていた。

クレアは始めは怒りが沸いたがランカスターの言葉を思い出す。

「レールガン?」

向こうが拒絶しないならとクレアは疑問に思ったことを口にした。

「簡単に言うなら大きな電気の力で大砲を打ち出す銃のこと」

炎樹はそういいながら手を差し延べた。

「アメリカの艦魂?いきなりの訪問で驚いたけど歓迎する」

クレアは始め手をとるか悩んだが握手した。

「合衆国海軍所属、ホーネット、真名はクレアよ」

「日本海軍所属の三笠、真名は炎樹」

そういいながら炎樹は微笑んだ。

艦魂の社会では艦魂同士なら真名を無条件で呼ぶことができる決まりがある。

人間に対しては本人の許可がいるが…


「私は尾張の艦魂の明です、よろしくお願いします」

うわ、猫かぶりと炎樹は思っていたが黙っていた。

この猫かぶりの方がトラブルは少ないだろうと判断したのである。

「よ、よろしく」

そして、クレアは騙された。

あーあと炎樹は思った。

「ところで…」

明はクレアを見ながら

「なにか用でしょうか?」

クレアは困惑した顔から睨むよいな顔つきになった。

「見定めにきた。あなたたち日本と合衆国が真に組むべき相手なのかどうか…」明と炎樹は意外に思った。

休戦がなればいずれ交流することもあるかもしれないと思っていたがこの状況でアメリカの艦魂が乗り込んで来るとは思わなかった。「正式な会談の申込と言うわけですか?」

明がクレアを見ながら言うと彼女は首を横に振った。

「あなた達と一緒にいて私は共に戦えるかを見定める。だから、普通にしてほしい」

すると、炎樹はにやりと笑った。

「普通に?じゃあ私は普段通りにするけど構わないね?」

「え?まあ…」

クレアが言ったのを聞き明は顔は笑わず、内心笑った。

(気の毒に…)




艦長室に戻った3人は椎名の戸棚を空けてお菓子やらジュースを机の上に置いた。

ちなみに部屋はきっちり片付けられていたがだいなしである。


「クレアはコーラー?紅茶?アグエリヤスにする?」

「お菓子はこのチョコレートをお勧めします」

ソファーに座るや否や2人はクレアにマシンガンのように飲み物と食べ物を進めてきた。

「えっと…じゃあコーラーを…」

「コーラー?アメリカらしいね」

炎樹がいいながらクレアの持つコップにコーラーを注いだ。クレアはなぜ、コーラーがあるのか疑問に思ったがとりあえず放っておく。

炎樹はアグエリヤスに明はファンダオレンジをコップに入れると炎樹が立ち上がった。


「ええっと…日米の艦魂の未来を祝って乾杯!」

明はなにが祝ってなんだかと思いながらクレアとコップをカチンとならしてジュースを口に運んだ。炭酸のシュワっとする味が口に広がる。炎樹はソファーに再び座ると明かに明の前に分けてあったチョコレートをとると口に放り込んだ。

「!?」

明がなにかいいたそうにしたが猫かぶりモードなのでなにも言えないが自分のものを取られて天上天下唯我独尊の彼女にとって確実に怒りのメーターが増した。ピクピクと震えながら

「炎樹姉さん…それは私のチョコレートなんですが?たのしみにしていた…」

炎樹はわざとらしくにやりと笑い

「おお?そうなのかごめんごめん」

といいながら神業的な速度で明のチョコレートを再び口に入れた。

「あ!」

明が軽い悲鳴を上げる。

今、炎樹が食べたのはある高級チョコレートである。

日本の明治チョコレートなどとは格が違う奴だ。

「クレアも食べなよ」

「なっ!」

明は目を丸くした。あろうことか炎樹は高級チョコレートの箱を掴むとクレアに差し出したのだ。

そしてクレアは高級チョコレートを口に入れた。

もぐもぐと口でチョコレートを溶かして飲み込む

「…まあまあね」

なんだと?

明は切れた。

「ちょっと姉さん!何勝手に私の取って置きを取るの!それにクレア!まあまあとは何よ!このチョコレートは有名な…」

マシンガンのように明のチョコレートに対する愛情が並べられる。

クレアはびっくりしたように豹変した明を見てから炎樹を見た。

彼女はにやにやしながらアグエリヤスを飲んでいた。

「聞いてるのクレア!」

びくっとクレアは跳ね上がるように明を見て…

「き、聞いてるわよ。馬鹿みたい。チョコレート一つにそんなに怒るなんて」

「あ、禁句」

炎樹がつぶやいた。

「チョコレートひとつに!このチョコレートを手に入れるのに私がどれほど苦労したのかわかるの!限定30箱のこれを一晩シャッターの前で並んで待って…」

「あー、はいはい!終わりだ明!ストップ」

「何がストップよ!」

炎樹を睨む明、一瞬炎樹はひるんだが取って置きの言葉を出す。

「本性出てるぞ明?」

「はっ?」

明ははっとした。

クレアはびっくりした顔のまま明を見ており…

「なんて冗談です」ストンと座る明。

「それでごまかせるか!」

ズビシと炎樹は明の頭にチョップをかました。

明が頭をさすっているのを見ながら

「この子二重人格だから気にしないで」とクレアに行ってみたがクレアの口元が緩んでいる。

「日本の艦魂は皆こうなの?」

幾分かクレアの口調は穏やかだった

「そんな訳ないわね。大和撫子のタイプもいれば無口なのもいるし優しいのもいるし」

明はもう猫かぶりを諦めたようで素の口調で話している。

「規律規律といいながら回りのペースに巻き込まれるドジもいたな」

炎樹が楽しそうに言った。

明は誰か検討がついた。

「ああ、鈴ね」

「そうそう!早く会いたいな」

楽しそうに話す二人を見ながらクレアは思った。

同じだと。

自分達と同じく彼女達にもかけがえのない仲間がいる。

そして、死んだ仲間も…

憎しみの連鎖は断ち切らなければいけないとランカスターは言っていた。


憎むのは簡単だ。

だが、それはけして望んだ殺戮ではない。

守るために彼女達は戦ったに過ぎないのだ。

だから…

「ねえ…2人とも」楽しそうに話す二人に声をかけると二人はうんとクレアを見た。

「戦争は好き?」

「嫌い」

二人は声を揃えて言った。

なら…

「祖国を守ることは?」

二人は顔を見合わせたがうなずくと

「それが私達、軍艦の役目だと思うから守ることは好きよ」それを聞いてクレアは心に決めた。

彼女達は共に戦うに相応しい存在だと。クレアは右手を差し出したのだ。

「もう一度握手していいかな?休戦はまだだけどその先駆けとして友好の握手」

「もちろん!」

「喜んで」

三人は握手した。

1943年1月。

氷山の一角かもしれないが憎しみの氷がとけた瞬間だった。そして友情も…

「よし!じゃあクレアもう一度乾杯だ」三人がコップを持ち上げた瞬間


「艦長、いますか?」

参謀長の雪村が艦長室に入りコップが宙に浮いている姿を見た。

「ぎゃあああああ!」

悲鳴をあげて逃げ出し雪村を見て三人は大笑いした。




ちなみにこの後、三笠の乗組員の間で艦長室にお化けがでると噂が流れ、それを聞いた冬花は苦笑したのだった。

クレア「日米友好の第一弾」


炎樹「クレアとはもう友達♪」


クレア「うん…」

少し赤くなる。


明「私もだけど…ところであいつは今どこかしら」


ピーピー


明「ん?通信?はい?」


作者「だ、誰か助けて!アメリカまで泳ぐなんて無理!」


鈴「捕まえたぞ。さあ、ハワイへ行こう」


作者「たす…」

ブツン


明「切れた、まあいいけどね。あ、今募集しているのをまとめるわね。一つ追加もあるから」


1、日本の改大和型戦艦の名前(他の戦艦になる可能性あり)と空母


2、イギリスの戦艦、空母


3、アメリカの戦艦、空母


4、ドイツの戦艦、空母


5、日本の簡易イージスシステムを備えた護衛艦を新たに募集、一艦か二艦以上でる可能性あり。

(戦艦クラスではない)


クレア「以上です。ご応募お待ちしております。お礼しか言えませんが…ご意見・感想お待ちしております」


明「次回はいよいよグレートブリテン島を離れるかも…」

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