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第51話 悪戯心


<三笠>



基準排水量 7万8千トン




全長 300メートル




機関 核融合炉




最大速力 69ノット





航続距離 無限





搭載機 烈風 60機 ヘリコプター 10機 いずれも予備が5機





武装


46センチ単装速射砲 1基



127ミリ速射砲 1基




20ミリバルカンファランクス 複数




ミサイルランチャー2基




垂直発射セル 50




特殊装備 イージスシステム、バリア装置、ジャンプ台 2基(両弦)等




補足


クロノロード計画の1番艦。圧倒的な制空能力を誇り艦載機の性能は2042年の世界のアメリカのラプターや中国の洛陽すら寄せ付けない性能を誇る。

三笠は古い言葉で言うなら航空戦艦といえる。

艦載機のためミサイルの総量は尾張や紀伊に劣るが制空能力のみなら3隻の中で最強の戦艦と言える。

特徴的なのは艦の両弦につけられたスキーのジャンプ台のようなものでこれは烈風の垂直離陸よりも遥かに燃料を節約できるもの


艦長は藤森 冬花


艦魂は炎樹

時期をいうならそれは日向が東条と天皇を説得した少しだけ後になる。


紀伊を始めとする独立機動艦隊の艦は呉の沖に停泊していた。

巨艦のためであり国民の目から隠したい思いもあったのかもしれないが本気で隠す気はないようだった。

すでに天皇の信頼を得た独立機動艦隊は名実共に日本連合艦隊の協力者となったのであった。

そして停泊してから数日後、未来の空母を見たいという小沢などの他に紀伊に来客があった。


それは日向が紀伊の甲板に出て太陽を浴びながら背を伸ばしている時のことだった。

「おい!貴様」

貴様?と日向は思いながら振り向いた。そこには3人の少女が立っていた。

いずれもみんな黒髪で帝国海軍の軍服を来ているという点は共通していた。

「何か用か?」

日向が言うと先頭に立つ少女が

「ようやく私達が見えるものがいたか…これで5人目だから運がいいほうだな。この船の艦長にお会いしたい。艦長は艦魂が見えるのか?」

ああ、と日向は納得した。

彼女達はおそらく呉にいる戦艦部隊や空母の艦魂だと日向は思った。

ということは自分に話しかけてる少女なのに男らしい艦魂はおそらく長門、そして…

右後ろにいるのは陸奥だろう。そして、左後ろにいるのは三笠だ。

未来で聞いたことがある。

三笠こと炎樹は太平洋戦争に限らず大概は呉か横須賀にいたらしい。


日向は口元を緩めると

「どうかな?見えるんじゃないか?」

その時、陸奥が日向を睨んだ。

「姉さんに対して下士官がそんな…」

長門は右手で陸奥を制した。

「一応名乗っておく。私は長門の艦魂だ。後ろは妹の陸奥と三笠殿だ」

三笠は顔をあげると

「本当は真名があるが教えてやることはできん。それよりからかうのをそろそろやめたらどうだ?この長門を怒らせれば全艦魂を敵にするのと同義だ」

日向はうわ、未来の三笠となんか違うと思った。

日向は炎樹と言う真名を知っているが言えば殺されるだろうなと思った。

「さあ、私達が名乗ったんだおまえも名乗れ」

長門が言った。

日向は内心で笑むと

「日向 恭介兵曹であります。偉大な艦魂の方々に失礼いたしました。」

内心日向は大笑いしていたがポーカーフェイスを決め込んだ。

ちなみになぜ、長門達が日向を艦長と見抜けないのかは若いのと彼がTシャツ一枚で甲板にでているからだろう。

「分かったならいい。それでこの艦の艦長はどこだ兵曹?」

「はい、私は下士官ですのでこの艦の艦魂の凛に案内をさせましょう」

日向は耳につけてある通信機で艦長室に連絡をとった。

「はい」

電話から紀伊の艦魂の凛の声が聞こえた。

「あ、凛か?」

「恭介?何?」

「実は…」



艦内を案内してほしいという人がいることを日向は凛に伝えた。

凛は始めは嫌がったが買い物に付き合うという約束をするとしぶしぶ納得した。

「頼むな、場所は右舷ミサイルランチャーの下の甲板だ」

「ちょ!きょう…」


ブツンと通信を切ると再び日向は長門達に顔を向けると敬礼した。


「凛はすぐに参ります。私はこれで」

「ああ、ご苦労だった」

長門は言ってから何かを陸奥と炎樹と話始めた。

日向はおもしろくなるぞと三人から見えなくなってから走った。




「炎樹姉さん!」 日向に言われて下りてきた凛は目を丸くして言った。だが、炎樹は首を傾げて

「確かに私の真名は炎樹だが私はお前を知らない。何故知っている?」

「は?知らない?何言ってるの?2042年の世界から一緒にこの世界から来たじゃない?三笠本体は?どこにいるの?」

「横須賀だが…待て、2042年だと?」

炎樹の顔が厳しくなった。

「今の口調にからかうつもりがあったと思うか鈴」

長門は首を振った。

「ないですね」

「でもまさか…」

陸奥が信じられないような顔で凛を見ている。

その時になって凛は始めて相手が未来の三笠ではないと気づいた。

そして目の前の三人の正体も検討がついた。

「艦長に会う前に詳しく聞かせてもらおうか凛」

未来の三笠の顔を知る凛は三笠が怖いと思いながら恭介を恨んだ。

(恭介…デート一回じゃ許さないんだから…)

厄介なことになったと凛はため息をついた。

「こちらにどうぞ…」

と三人を案内するのだった。




日向は部屋に戻ると急いで盗聴器と隠しカメラをセットするとノートパソコンとケーブルを持って飛び出した。

その途中で桜とばったりと出くわした。

「ひ、日向さん?」

「お!桜!いいとこにいたな。桜もこい」

グイと日向は桜を引っ張った。

「ちょ…なんなんですか〜」

訳もわからずに引っ張られる桜。

そして、日向は廊下の途中にあったフタをあけると中からケーブルを自分のパソコンと繋いでカチャカチャとパソコンをいじくり始めた。

「あの…」

「待て!よし、繋がった!」

日向はヘッドフォンを自分の分と桜に渡して二人は耳にそれをつけると画面を除きこんだ。

「紀伊さん?」

そこには長門、陸奥、三笠に囲まれるようにソファーで向かい合う4人がいた。

おもしろくなるぞと日向は言うのだった。




作者「助けてくれぇ!」


鈴「待て!貴様の根性叩き直してやる!」


クレア「何あれ?」

星奈「戦艦長門の艦魂…怖い…」


撫子「あらあら?鈴様は仲良くなれば頼りになるお方ですよ」


作者「な、撫子様!助け…」


撫子「すみません。鈴様には逆らえませんので」


作者「そ、そんな!」


鈴「捕まえたぞ。さあ、次は東京まで走るぞ」


作者「そんな!ここは広島ですよ!いやだああああ!」

長門に引きずられていった。


クレア「ふぅ…私が聞いたから仕方ないから言ってあげる。改大和型戦艦の名前はまだ、募集してて次はイギリスの艦を募集します。実際の空母でもこれをというのがあれば感想と共に書いてほしいそうよ。さて、私は艦長室でチョコレートでも食べよ」


撫子「ご意見・感想お待ちしております」

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