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第291話 ソ連の思惑

作者「うぎゃあああああ!」

スドオオオン

2044年8月、いつの時代になってもこの時期だけは日本は暑い、

紀伊や過去に行くことを決めているものたちは決戦に向けてそれぞれの夏を過ごしていた

大和 紀伊 天鳳、

機動戦艦2隻に、超大型空母1隻という戦力を過去に送り込むこの計画を合衆国日本大統領藤堂は

極秘裏にこれを行うべく動いていた。

まず、すでに退役している大和は問題ないし、紀伊はそもそも、人目に触れないようしにしており、

ほとんどが軍の関係者の沖縄周辺の海域からは動かしていなかった。

1番面倒なのは天鳳であるが、『独立機動艦隊』に編入という形で、沖縄に派遣し、秘かに、艦内の人員も

変更して訓練を行っている。

艦載機パイロットの選定はまだ、十分ではないが過去に旅立つまでは終了する手はずになっている。

蒼の園が中心のパイロットになるが一般からも厳密に調査し、候補者を目的をぼかしながら募っている最中だった

しかし、いかに情報漏えいに気を使おうとも、人の口にはチャックはできないというもので、ネットでは困った

スレッドが立っていた

『機動戦艦大和復活』

『機動戦艦紀伊改修中』

『アメリカを叩き潰した独立機動艦隊復活!』

名無し:独立機動艦隊復活ってまじ?

軍艦マニア:らしい、どっかで沖縄で大規模な改装がおこなわれてるって聞いた

宇宙戦艦金剛:ソースは?

名無し:軍艦マニアさんまじですか! すげえ

宇宙戦艦金剛:まじらしいです

戦艦長門:今更あんな老旧艦持ち出してどうするんだよ。新しく作ったほうがはるかに強力な機動戦艦作れるだろ馬鹿じゃないの?

名無し:でも、紀伊や大和はアメリカを叩き潰した伝説の戦艦ですよ

戦艦長門:伝説の戦艦? 笑わせてくれる。今の、日本にはレールガンの技術だってあるし、荷電粒子砲の

     搭載艦だってもうすぐ出てくる。伝説の戦艦とやらがレールガンや荷電粒子砲に勝てるかね?

名無し:それなら紀伊や大和にも乗せたらいいじゃないですか

戦艦長門:はい、お前素人確定!乗せるったって今の、紀伊や大和の状態は分からないけど大東亜戦争当時のものなら

     46センチ速射砲やミサイル各種、砲身だけじゃなくて中身もかなり替えないといけないけどいくら

     かかるかお分かり?そんな馬鹿みたいなことするぐらいなら新しく作ったほうが艦も長く使える

ドイツマニア:横槍失礼、もしかして紀伊や大和は過去に行こうとしてるとか?

戦艦長門:はぁ?SFなら違うスレ行けオタク

名無し:ドイツマニアさんなんでそう思ったんですか?

ドイツマニア:冷静に考えて欲しいんだけど、1942年、ミッドェー海戦で日本機動部隊が壊滅的な打撃を

       受けたとき、独立機動艦隊は山本五十六元帥率いる主力艦隊のさらに後方にいて海戦には参加

       しなかった。

       その直後からだよ、日本の兵器が異常に発展したのは

名無し:人類史上最高の天才といわれる天城彼方博士ですね

ドイツマニア:そう、彼女には謎が多い。でも未来から来たと考えればつじつまが合う

戦艦長門:誇大妄想乙、そんなものがあるなら、ソ連がこんなになる前にやり直してるだろう?

ドイツマニア:それは・・・確かにそうですけど歴史が政府によって操作されてるかも

戦艦長門:仮に紀伊や大和が改装されているんだとしても諸外国、特にソ連に対する威嚇だろ?

     名無しが言ってるみたいに伝説の戦艦なら、噂や行動するだけで効果はあるしな。

     それに改装されているならすぐ分かる。今期の国会の予算編成に改装費用は上乗せされていない。

     それは、改装なんてしてないことを物語ってる

名無し:結局改装なんてされてないわけなんですね・・・なんか悲しいです

戦艦長門:分かってもらえてよかったです。ちょっと口が悪かったですがすみません

                    某巨大掲示板から抜粋

宮崎県新田基地

教導隊を備えるこの基地では恒例のことが行われていた。

「藤堂大尉に1万! 風祭大尉に10万だ!」

上官の目の届かない場所で行われてるこのかけの表では、いつもの模擬戦が空で行われている。

ジェット戦闘機紫電改と光神の戦いは一進一退「腕を上げたね美夜ちゃん」

「ちゃんって言うな!」

通信機に怒鳴り返しながら紫電改を追う光神だったが・・・

「くっ!」

「はい、終わり」

ぐっと、藤堂がスイッチを押し込むと架空の機銃が発射され、光神がずたずたにされてしまった。

コンピューターが判定を下す。

「そこまでだ!」

美夜の撃墜判定で藤堂の勝利が1つ、追加されたのだった。

「くうう!悔しい悔しい!」

新田基地の食堂でいつものように負けた風祭 美也がテーブルに腕を押し付けながら悔しがっていた。

「み、美也。藤堂さんは世界最高レベルのエースなんだから落ち込まないで」

と、神崎凪がなだめていると

「ハハ、今日も僕の勝ちだね美也ちゃん」

と、トレーにご飯を乗せた藤堂が美夜の正面、凪の斜め右に座る。

「ちゃんっていうな! 次よ!次こそはあんたを撃墜する!」

がんばれよ!と周りの兵達が激励を飛ばしてくるが美夜は無視して済ました顔でお茶を飲んでいるライバルに炎のような目を向ける。

「ハハ、無理だよ。美夜ちゃん凪ちゃんにも最近負けてるじゃない」

「うう・・・」

泣きそうな目で凪を見る美夜に慌てて

「そんな運がよかっただけだよ」

「でも、スペック同じで全敗って・・・」

現在の凪の搭乗機は紫電だ。

シュミレーションでは光神や、紫電改と同レベルの機体を使っていたがシュミレーションでは最初こそ、慣れの問題で美夜が勝っていたが

その後は悲惨で、手加減しない凪に美夜はまったく勝てなくなってしまった。

シュミレーションと実戦は違うとはいえ、まさに、凪は戦闘機との相性が最高で、空に選ばれた存在といってよかった。

「私才能ないのかな・・・」

「才能はあるよ。僕らが強すぎるだけ。ね、凪ちゃん」

「あの・・・そんなこと」

そこまで言ったとき、机の上に置いていた携帯端末がピピピと電子音を放った。

「メール?」

この携帯端末は独立機動艦隊の人間が持たされているものだ。

もちろん、軍事機密等の問題もあるがその辺りは、セキュリティーがかけられており問題がない。

凪はこの時代で最初は苦労した操作でメールを開く

「あ・・・」

それは、この時代に来てからまだ、1度も会っていない友達からだった。

『差出人天城彼方

件名:元気?

本文:やっほー凪、元気?ごめんね最近忙しくてこっちに来てからまったく会えなくて』

「元気だったんだ」

「誰?」

と美夜が聞いてきたので

「天城彼方。私の友達で震電の開発者です」

「へー」

凪は本文の続きに目を落とす

『今、満州の日本軍基地にいるんだけど明日、こっちにこれない?ついに完成したのよ!』

「完成?」

なぜか、凪は胸が高鳴るのを感じた。

この高揚感は初めて震電を見たあの日に似ている。

『そう、あなたの新しい翼、ドイツのメッサーシュミットゼロを凌駕する最強の戦闘機よ。

テスト飛行もまだで、凪に最初に乗ってもらいたいの。これるならメールで返信してきて待ってるから

あ、戦闘機の名前は内緒ね。来たら教えてあげる』

本文はそこまでだった。

凪はがたんと立ち上がる

「な、何?」

びっくりした美夜が凪を見て言う。

「真也さん!美也!私、明日満州に行きます!」

「と、突然何よ!」

「出来たんです!私の戦闘機」

思わず左拳を握り締めて興奮気味に凪は言った。

「へー」

藤堂が面白そうに口を歪めた。

「戦闘機の名前は?」

「まだ、それはいってみないと分かりません」

「じゃあ、許可とらないといけないね」

「そうね。私達も行きたいし」

「はい!」

3人は立ち上がると許可を取るために食堂を後にした。

              †

簡潔に言えば許可は簡単に降りた。

すでに、こういう状況は予想されていたらしく美也、真也は凪の護衛ということで満州へ行くことになっていた。

日本最新鋭の戦闘機を満州に送る。

これは、ソ連に対するけん制という意味をあるのだがそれは政治の駆け引きの一つでしかない。

3人は午前中に新田基地を紫電・紫電改・光神で飛び立ち、同盟国、韓国にある軌道エレベーターを横目に満州の上空に入った。

ソ連との最前線あるこの満州には日本の基地が非常に多く点在している。

軍事の防衛面は日本が担っており現実で言うパラオに近いものがある。

「見えてきた見えてきた」

美夜の声を通信越しに聞きつつ凪は親近感を覚えていた。

あそこは、過去日本で原子爆弾の研究をしていた施設だ。

タコ上官と模擬戦をしたりエーリッヒ・ハルトマンと初めて空で激突し、初めてソラと出会った場所・・・

「ソラ・・・」

「ん?何か言った凪?」

「な、なんでもないよ」

美夜に言ってから3人は着陸態勢に入った。

滑走路に着陸しながら周りを見ると流石は日本の基地だ。

主力戦闘機紫電を始めとして多数の戦闘機が目に入ってきた。

(なんか妙な気分だな)

凪はそう思いながら着陸した。

                †

『ソ連某所』

我々の世界では崩壊したソ連であるがこの世界では日本がアメリカに大勝利したことにより崩壊を

免れた。

ソ連はロシア時代の昔から南下したいという野望を持っておりこの時代になってもその、野望は消えていない。

だが、それは時代的に困難だった。

南下するためにはどうしても、合衆国日本やアメリカと激突する必要があり、また激突すればソ連は破れるか致命的なダメージ

を負うことになるのは火を見るより明らかだった。

とはいえ、アメリカや日本もソ連にはうかつに手を出すことは出来ない。

本土防衛ではソ連は日本と同じく1度も敗れたことのない国家だ。

ナポレオンやヒトラーの失敗を見ればうかつに攻撃という判断はできない。

というより、ソ連という大国に攻め込んだ場合第3次世界大戦に近い規模の戦いになることは間違いないからだ。

従ってソ連は日本などに定期的に領空侵犯し、絶えず情報を収集している。

もちろん、日本は情け容赦なく撃墜するため、ソ連は日本の戦闘機が現れたら逃げるのが当たり前になっているのだが・・・

「とうとう、完成したんだな」

「はい、量産体勢もほぼ、整いました。日本の紫電を圧倒することをお約束します」

ソ連領内にある軍事施設では、ソ連の書記、スターリン3世が満足そうにその機体を白衣をきた人とと話をしていた。

「su50、自立行動可能のAIを搭載した最強の無人機です」

「ほぅ」

「日本は馬鹿なことに偵察機を除いて戦闘機は有人機ばかり考えているようですがこの戦闘機は奴らを圧倒するものです」

「すごいじゃないか。この戦闘機が量産されれば制空権を完全に奪えるというものだ。そういえば、この戦闘機はすぐ

使えるのかね?」

「稼動はしますが?」

「ならば丁度いい相手がいる」

「というと?」

科学者が首をひねるとスターリンはにやりと微笑み

「満州の基地に日本の新型が配備されたと聞いたのだ」

「例の紫電改と光神とかいう戦闘機ですか?」

スパイ活動に関してはソ連は他国と比べても上位に入る能力を持っている。

紫電と光神は1年という選抜の期間があるため、ソ連はその情報を入手することに成功したのだ。

「出てくるか分からんが今回は大胆に行こうと思う」

「というと?」

「このsu50で満州の基地に攻撃を仕掛けるのだ」

「攻撃ですか!」

驚いたような声にスターリンは満足しながら

「何、無人機のAIが暴走したといえばいい。基地が攻撃されれば紫電改や光神が出てくるかもしれん。

出てこなくてもsu50の威力は日本に思い知らせることができるだろう」

「そんなことをすれば戦争になってしまうのでは?」

「口での謝罪はするさ。だが、日本は何もできんさ。数年前の侵攻だって、暴走した1部隊が狂っただけで

通ったしな」

科学者は思った。

この男は狂っている。

すでに、ソ連の国力は昔に比べて衰退している。

軌道エレベーターを運用している日本やアメリカ、EUなどとエネルギー関連で大きな差をつけられてしまっているのだ。

だが、反対意見など出せば自分が殺されてしまう

ソ連も軌道エレベーターの建設は慌てて行っているがアイギスなどの技術を日本や各国が渡さないため全体の

5パーセントも完成してない悲惨な状況であった。

「分かりました、Su50の調整を行います」

「自爆装置の準備はしておけよ」

「はい」

撃墜されることを前提としているというのだろうか?

だが、同時に楽しみであった。

無人機こそが最終的には、有人機を圧倒すると科学者は思っている。

今回でそれを実証し、日本自慢の試作機を両機とも叩き落すことができれば?

(すばらしい・・・)

口元から笑みがこぼれていることに男は気づくのだった。

それはスターリンも同じで部屋を出ながら思った。

(もう、1手打っておいたのは正解だったかな?)




作者「助けてくれぇ!」


鈴「逃がすな!一年以上更新しなかったあいつは許せん!」


作者「スランプなんだぁ!消えたりして許してぇ!」


艦魂「絶対に許さない!」


作者「もうだめだおしまいだぁ 」


鈴「さあ、草薙更新は明日だな?」


作者「ヘヘヘヘ、ま、また、一年後?」


鈴「全艦全力射撃!粉々にしろ!」


スドオオオンスドオオオンスドオオオン!


作者「いやあああ!」


艦魂「目標沈黙粉々にならました!」


鈴「早くかけ馬鹿者!」


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