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第288話 戦艦大和改装計画

大和を過去の世界へ

その、提案はすぐに藤堂総理の元に提案された。

直接話がしたいと言う藤堂に対して、日向は戦艦大和の甲板を話の場に選んだ。

海堂博士や彼方も一緒である。


「突拍子もないことを言う人だ」


藤堂大統領は言った。

当たり前だ。

いきなり、大和を過去に持ち出したいと言われれば当然の反応だった。

まして、撃沈の危険がある世界ならなおさらだ。


「戦艦大和の艦魂は過去に行くことを望んでいます。 魂は違えど同じ、大和民族を見捨てることはできないと」


「それは私も同じだ」


藤堂大統領は言う。

ロシアとの一件がなければドイツと同規模の艦隊を送り込んで日本を支援したいのが本音だがそれは難しかった。


「じゃが、大統領、大和なら消えても国民には気付かれんぞ?」


海堂 源三が言った。


「はい、大和はこうして100年近く封印されてきました。 ドッグから出さなければ国民にはばれません。 まして、ここは軍島沖縄です。 機密は守られるでしょう」


「・・・」


「それに大統領考えてみい。 撃沈したと思っていた大和と紀伊がいきなり現れたらドイツの連中は仰天して混乱するかもしれんぞい?」


「そうね。 いくら、紀伊が改装されたと言ってもドイツとやり合うなら機動戦艦がもう1隻、贅沢をいうなら空母を1隻欲しい所ね。 さしずめあの最新鋭空母なんていいわね」


藤堂はしばらく腕を組んでいたがやがて


「分かった。 大和の過去行きを認めよう。 だが、このままでは大和は動かんぞ?」


戦艦を動かすには多数の乗員が必要だ。

動かすぞと言っても人数がいないと駄目なのだ。


「そこはほれ、総理の『蒼の園』が約に立つじゃろ?」


「蒼の園?」


彼方が聞いた。


「ふむ、実はの紀伊が戻ってくると同時に独立機動艦隊が動くことになるので昔から、準備してたんじゃよ。 表向きには孤児院なんじゃが、あそこは軍への入隊を推奨しておる。 空海陸のどこにでも入れるが強く勧められるのは海じゃな」


「それって・・・」


「機動戦艦の乗員を作るためじゃよ。 大和の乗員ぐらいなら集められよう」


蒼の園で育てられ軍に入隊した子供達は特別な任務を与えられる可能性を示唆されている。

その内容は知らされていないが覚悟はするように徹底されてるのである。

もちろん、人権等があるので結婚したものは省かれるなどと言ったいろいろな規約があるのだがそれは、本人たちには知らされない。


「しかし、大和の改装と言っても問題があります」


海堂博士の息子の守が言った。


「そうなのよね」


彼方が開いていたノートパソコンをみんなに見せながらキーをたたく。


「紀伊と違って大和はすでに完成した船なのよ。 実は数年前に大規模な改装が行われて現在の合衆国の最新鋭の機動戦艦には敵わないまでも高性能艦には変わらないわ」


「それのどこが問題なんだ?」


日向が聞いた。


「簡単に言えば荷電粒子砲が積めないんじゃよ。 核融合炉はあるがレールガンを装備している大和の場合。 大規模な改装が必要なんじゃよ。 このドッグで秘密裏にやろうとすればそれこそ5年はいるわい。 紀伊と船体の大きさも違うしのう」


「しかし、5年、いくら短縮できても2年だろう。 そんな時間はない」


藤堂大統領が言った。


「わかっとるわい。 3年短縮も無茶も無茶じゃが1年で終わらせるならいっそのことレールガンを基軸にした艦にする方が早い」


「レールガンを?」


守が言った。


「そうね。 ドイツの機動戦艦の中にはレールガンを基盤とした艦があった。 そいつと激突することを考えるなら間違いじゃないわね」


彼方が言うと藤堂は頷いた。


「また、予算がいるな。 東京に帰ったらさっそく、調整しよう」


「お世話になります」


日向が頭を下げると藤堂は


「君達に受けた恩を返しているに過ぎない。 未来の情報があったからこそ数々の地震なを始めとした情報で最低限の犠牲で済ませることができた。 返しても返しきれないほど紀伊には恩がある」










紀伊及び大和の改装計画が進められ独立機動艦隊の面々は訓練や療養のために日本の各地に散った。

そして、1ヵ月後


宮城県新田原基地に向かう車の後部座席の中でマニュアルが収められた端末を手に

凪は顔を上げた。


「見えてきましたよ。 あれが新田原基地です中尉」


車を運転する若い兵士が見た方を見ると紫電が着陸していく所だった。

合衆国日本最強の飛行教導隊が本拠としている基地である。

怪我が完治し沖縄で日向に呼ばれた凪は言われたのだ。


「過去に戻るかここに留まるかはお前が決めろ。 戻るまでここで鍛えてくるといい」


教導隊。

藤堂や風祭も所属しているはずだ。

国内最強の技量を持つ精鋭達。

ハルトマンとどちらが技量は上かわからないが凪はここで1年後・・・いや、11ヶ月後の決戦のために徹底的に鍛え直すつもりだった。

車は基地の中に入っていく。









「あれ? 君は?」


基地の中で聞きなれた声に振り返る。


「真也さん」


「やあ、凪ちゃん。 君もここに配属されたの?」


すっと藤堂の目が細まった。

獲物を見つけた鷹のような目だ。


「あの・・・」


案内を任された下士官が恐る恐る声をかけてくる。


「上になんて命令された?」


「は、はい! 神崎中尉を基地の中の案内をせよです」


「ふーん、じゃあ僕がそれを引き継ぐから行ってもいいよ君」


「は!」


軍では上官の命令は絶対だ。

合衆国日本の戦闘機乗りの場合は同じ階級なら実力が上の方が優先順位が上となる。

下士官が言ったのを確認すると


「じゃあ、凪ちゃん勝負しようか?」



にこりと藤堂は微笑むのだった。


作者「痛たたひどい目にあった」


湊「それは自業自得というんだよ草薙」


作者「だからこうして、今日更新したんです! 艦砲射撃の嵐はさすがに答えますからね。 まだ、F22 1機に追い回されるほうがましです」


湊「それはそうと、僕が過去に行く展開は驚いている読者も多いようだね」


作者「心配しなくても大和無双で無傷で勝利でドイツ降伏なんて超展開はありませんから」


湊「それをやると君は叩かれるだけだよ草薙」


作者「じゃあ、アニメでも見ながらもう一つの小説の執筆を・・・」


湊「草薙・・・こりてないんだね君は残念だよ」


作者「あれ? 湊さんが消え・・・・」


ズドオオオオオン


作者「うわ! 艦砲射撃か! げぇ!戦艦部隊! 逃げる・・・」


ドドドドドドドドオオン


作者「ぎゃあああああああああああああ!」

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