第27話 アドルフ=フレドリク
中立国スイスの大使館からもらされたその会談にドイツが指定してきた場所はドイツ国内にあるベルホーフというヒトラーの山荘であった。
史実ではヒトラーは高所恐怖症だったためあまり使われなかったという場所であるが
それは偽りで暗殺を避けるためにヒトラーはたびたびお忍びで訪れているのであった。
この会談は表向きは極秘のものである。
日本からの代表は松岡 洋右、神 重徳、日向が派遣された。
しかし、どうやってドイツに行ったか?
神雷でさえドイツまで行くことは出来ないのである。
そのため新型爆撃機『富嶽』がドイツまで行くために使われた。
丁度テスト飛行も終わり量産する準備に入っていた富嶽の1号機を使いドイツに訪れた。
富嶽はB29を越える6発式の超大型爆撃機である。高度は1万5千まで上昇できる。
最初ジェットエンジンを搭載するという話があったがジェットエンジンにすれば航続距離が短くなってしまうというのでレシプロが採用されたのである。
富嶽の護衛には始めは神雷がついていたが航続距離が足りずに途中で引き返した。
といっても高度1万5千まで到達できる航空機はこの時代の世界には日本を除きまだB29も生産されていないので存在しない。
従ってドイツに着くと万が一の時は富嶽を爆破するように残る兵士に言い残して3人と護衛の兵士は富嶽を離れてヒトラーの山荘に向かった。
ところでこのドイツへの富嶽での行動だが独立機動艦隊の面々は大反対した。
理由は万が一日向の身に何かがあればということと護衛がつけられないという点にあった。
雨宮艦長は時間がかかっても『紀伊』か『尾張』、あるいは空母のどれかで行くべきですと
主張し椎名もそれに同意した。
たとえハワイ攻略作戦に紀伊か尾張が参加できなくなってもだ。
しかし、日向は大丈夫だと言ってその反対を押し切った。
だが、万が一ということもあるので自分にもしものことがあれば古賀を紀伊の艦長に上げて椎名を独立機動艦隊の司令長官にすることを通達した。
艦魂の面々も反対した。
凜にいたってはなんと消えたまま富嶽に乗り込んでいる始末だった。
今回の面々は日向以外、艦魂は見えないので問題がないといえば問題はないのだが…
それともう一つ説明が必要だろう。松岡 洋右は日本の外交官の顔である。
国際連盟の脱退や日ソ不可侵条約を締結させた男である。
神 重徳はその昔ドイツに駐在していたこともある親独派である。
今回のドイツ派遣をどこで知ったのかそれを聞きつけた彼はぜひ私もと飛びついてきたのである。
東條は渋い顔をしたがドイツに詳しい彼を連れて行くのはまあ、悪い話ではないだろうということで承諾した。
ただし、代表は松岡である。
ドイツの兵士に案内された山荘に入るとここで待つようにとテーブルと椅子が置かれている部屋に通されると3人は椅子に座ろうとした。
ところが…
「日向長官はこちらにどうぞ」
とドイツ兵士は違う部屋へと案内した。
松岡と神は少し戸惑った顔をしたがここはドイツ国内でありしかも、ヒトラーの山荘である。
「彼をどこに連れて行くのだ?」
松岡が聞くと兵士は
「ある方が日向長官と1対1でお話をしてみたいといわれているのです。ヒトラー総統も
時おかずしていらっしゃるでしょう。どうぞそのままお待ちください」
と、兵士と日向は出て行ってしまった。
思わず松岡と神は顔を見合わせるのであった。
日向もどこに連れて行かれるのか少し不安にはなったが黙って兵士の後をついていった。
そして
「こちらになります」
「誰がいるんだ?」
「…」
日向が聞くと兵士は黙り込んだ。
答える気はないらしくただ、どうぞと扉を開けた。
そして、部屋の中にその男は立っていた。
男はこちらを見ると微笑んだ。
「やあ、はじめまして。日本連合艦隊司令長官、日向 恭介殿」
ヨーロッパの人に多い金髪の男で髪は戦時だというのに長い。
服はドイツの軍服だがそれは将校が着る服であった。
それに彼は日向を日本連合艦隊司令長官と言った。
「あなたは?」
日向も部屋に入ると扉がしまる。
男はそれを見てから
「アドルフ=フレドリク。ヒトラー総統の義理の息子。そして、2046年の世界の
ドイツ人ですよ」
日向の目が驚愕に染まった。
凛「こいつが…」
明「凛!消えて恭介についていってるんでしょ?状況を教えなさい!」
星菜「…」
↑
コクコクとうなずいている。
凛「知らないわよ!まだ、会ったばかりで私は恭介の後ろで見てるだけなんだから!」
明「それにしても2046年って言ったわねこの男?どういうことなのかしら?」
凛「さあ?次の話で分かるんじゃない?というか今回の話短すぎないあんた?」
作者「ひっ!」
星菜「確かに少し短い…」
明「まさかサボったとか?」
凛「だとしたら核ミサイルをあげましょうか?」
作者「ち、違います!会談の様子を書く予定だったんですがあの場面で区切ったほうが次への期待がわくかな〜と思って…」
凛「ふーん、ならしょうがないわね」
明と星菜もうなずく
作者「ほっ…助かった」
凛&明&星菜「なんていうと思った!」
↑
一斉射撃
作者「ぎゃあああああああああああああああああ」
ズドオオオオオオオオオオン
凛「ふっ、次回予告は恭介とフレドリクの会談よ」
明「ご意見♪」
星菜「感想お待ちしております。ぜひとのことです」