第260話 日独決戦―荒れ狂う第7世代戦闘機群
紀伊のレーダーが捉えたのは現在のドイツでは最強と言われる航空部隊だった。
世界最大の撃墜王エーリッヒ・ハルトマンの狩るメッサーシュミットゼロ 1
その悪鬼のごとく空を蹂躙してきた銀の狼達 ユルゲン・ヴェルナー・フランカの狩る
マーナガルム 3
有人戦闘機とやり合える世界最初の紅の無人戦闘機ヴィゾフニル 10
計14機の戦闘機隊であった。
「ガルムリーダより各機へ、俺たちの役割は覚えているな?」
この戦闘機隊の中隊長であるユルゲンが言った。
「ようは空を飛びまわる雑魚を叩きおとシャいいんだろ?」
「日本の戦艦も殺っちゃおうよユルゲン」
「お、その意見に賛成だ」
「駄目だ。 対艦装備はしてきていない。 していたとしても機動戦艦に戦闘機で挑むのは無謀だからな」
ヴェルナーとフランカの言葉にユルゲンが言う。
「ちっ! 面白くねえな」
「確かにね。 あの震電とかいう戦闘機と見たことない戦闘機ぐらいじゃない? 楽しめるの?」
「だよな。 おいユルゲン! その紅いのに蒼い戦闘機には手を出さない命令しといてくれよ」
「私らの獲者だからね」
クスクスと通信越しにフランカの楽しそうな笑い声が聞こえる。
ユルゲンはため息をついた。
「少佐も大変ですね」
「ええ、まったくですハルトマン大尉」
ユルゲンは押さえつける苦労のない相手に安堵しながら言った。
この部隊でハルトマンと話す時が1番気が楽である。
ユルゲンはハルトマンのことを敬意を込めて階級が下にもかかわらず敬語で話していた。
「所で、先ほどの話ですが……」
「ええ、震電は大尉に任せます。 決着をつけてください」
「感謝します少佐」
1対1であの震電を落とす。
ハルトマンはこの舞台を用意してくれたアドルフ・フレドリクに感謝した。
始めは非人道な男だと思っていたがそれはヒトラーを欺くための顔でヒトラー暗殺後は
政策をがらりと変えている。
もちろん、逆らうものには容赦がないのは変わりなかったが……
ハルトマンは今は震電を神崎 凪と決着をつけることだけを考えていた。
「ハルトマン大尉なら絶対に勝てるよ。 機体の性能も腕も全部ハルトマン大尉が上なんだから」
飛魂のルチアの言葉が耳に届く。
そうだなとハルトマンは思う。
最高の相棒と自分の腕を信じて世界最高の空戦で震電を倒す。
それが、今の自分の全てだから……
「ガルムリーダーより各機へ!来るぞ!」
航空レーダーに迫ってくる敵が確認できる。
「さあ、決着だ!」
メッサーシュミットゼロは加速、それに先立ちヴィゾフニルが敵に襲いかかる。
敵の大半は旧式のハリアー3である。
互いにミサイルを撃ちあいが始まる。
(震電は……どこだ)
戦場を空を飛びながら彼は宿敵の姿を探し求める。
その時、ピーとロックオンの警報音。
見ると多数のミサイルが接近中だった。
方角から見て紀伊や大和から発射された対空ミサイルだ。
日本は性能の差を機動戦艦の対空ミサイルがエアカバーできる場所で戦うことを選択したらしかった。
こちらの、機動戦艦の対空ミサイルは射程外だが、この部隊の戦闘機は全てあらゆる戦闘機を凌駕する化け物の集まりである。
アイギス・高機動・フレア・チャフ
あらゆる防御手段を持って全てのミサイルを回避する。
「ほらほらどうした逃げろよ! まあ、逃がさないがな」
紀伊のシースパローをアイギスで突破したヴェルナーのマーナガルムは3機の小隊のハリアーの後方へと回り込む。
「スライク3より各機へ! 助けてくれ! 銀色の戦闘機にケツにつかれちまった! 振り切れない!」
ハリアー3は必死にマーナガルムを振り切ろうとするがヴェルナーはその動きを読むようにまたは、あざけるように後ろから離れない。
「近藤頑張れ! 今俺が……」
そこまで言った時、近藤を助けようとして彼の乗っていた戦闘機が光に貫かれて爆散した。
紅の戦闘機が爆炎を突っ切って次にの獲者を探す。
しかし、ストライク3の近藤はそれどころではなかった。
「嫌だ! 死にたくない! 助けてくれ! 誰か助けて……」
ヴェルナーがのマーナガルムからアルテミナスが発射された。
その光はハリアー3の右の翼をわずかに抉った。
「うわああああ! もう駄目だ!煙が!」
死から逃れるため近藤は脱出レバーを引こうとして中隊長の小川が言っていた言葉を思い出した。
マーナガルムのパイロットは脱出したパイロットを殺戮することを好んでいると……
つまり、脱出すれば生身で焼きつくされる。
「嫌だ! 死にたくない! 死にたくない!」
近藤は混乱状態になりながら味方に助けを求めた。
しかし、ハリアー部隊はヴィゾフニルと小隊での対峙が精いっぱいの状況であった。
「いい加減に落ちやがれ!」
ヴェルナーがアルテミナスのボタンを押そうとした瞬間、マーナガルムにミサイルのロックオンの警告音が響く。
「ちいいい!」
ヴェルナーはハリアー3の追撃をやめると降下しながらチャフをばらまきながらミサイルを回避しようとした。
ミサイルがそれ安心したところに再びロックオンの警告音。
「糞が!」
ヴェルナーはアイギスを張った瞬間
機銃の弾がアイギスに当たり火花を散らした。
上空を見あげるとアイギスの紫の膜の向こうに震電とよく似た形の緑の戦闘機が見えた。
撃ったのは奴に間違いない。
「おもしれえ! 俺とやる気か!」
ヴェルナーは狂気に満ちた笑みを浮かべてマーナガルムを加速させた。
近藤を助けたのは小川の蒼雷零式型である。
「ブルーリーダよりストラライク3! まだ、飛べるか! 飛べるなら紀伊に帰還しろ!」
「あ、ありがとうございま……」
しかし、小川もこれ以上かまっている暇はなかった。
マーナガルムがすさまじい殺意を纏って蒼雷零式を追撃してくる。
予定通りだ。
マーナガルム1機でも多く第7世代戦闘機が引き受ける。
紀伊・大和の対空ミサイルの射程内のこの空域ならたとえ性能に劣っても互角に戦えると小川は思っている。
後は、自分の腕を信じこれまで、磨いてきた全ての技術を投入して敵を撃破するのみ。
楽しいと小川は思ってしまう。
空戦はむろん命がけの戦いだが大空を飛びまわり戦う空戦は小川にとって生きがいでもあった。
昔から、そうだ。
昔と違うのはかつて、共に飛んだ僚機がいない。
だが、その僚機の娘は父の意志を継ぎ、天空を制している。
小川は口元を少しだけ緩めて機体を傾けた。
「凪!」
ソラの鋭い言葉に凪は頷いた。
ついに見つけたこの戦場でただ、1機漆黒の戦闘機メッサーシュミットゼロ
この混戦の戦場で先手を取ったのは凪だった。
斜め後ろから接近し、ミサイルをロックし、発射する。
「ハルトマン大尉! 後ろ!」
「分かってる!」
ルチアの警告を聞き、ハルトマンは警報が鳴り響く中、機体を加速させ海面すれすれで引き起こした。
震電のミサイルは海中に突っ込み水柱を立てた。
ハルトマンは機体を反転させながら口元を緩めた。
ハワイで事前に教えておいた周波数を合わせ震電と通信を行う。
この許可はすでにフレドリクに了承済みだった。
断られるとかと思ったが許可は下りた。
「神崎 凪、その飛魂、多くの言葉はいらない。 最高の空戦を持って決着をつけよう」
「はい、ハルトマンさん」
これから殺し合うとは思えないほど穏やかな声。
2人のエースはその瞬間から相手を殺す思考を張り巡らすのであった。
作者「今日は終戦の日……」
ドミニク「大勢の仲間が死んだ……でもこの放送を聞いた日本人今までの苦労が無駄になったと感じた同時に家族や友人たちが死んだのは無駄死にじゃないかと思ったろうな」
作者「無駄に死んだ日本人なんか一人もいない。 私はそう思いたいです」
ドミニク「あの戦争はアメリカに仕掛けられたから仕方なく勝った戦争だからな。 アメリカを恐怖のどん底に叩き込んだだけでもよしとするしかないか……」
作者「だが今の日本を見ていると思うよ。あの戦いは負けてはいけなかったと……」
ドミニク「そう言えばお前の国の首相が韓国に謝ったらしいな」
作者「ふん、私は認めるものか! あの謝罪が大和民族の総意と思うなよ朝鮮人!」
ドミニク「どうしたんだ作者「
作者「自慢げに友達だと思ってた韓国人に日本は謝罪したんだからあの戦争はやはり日本人が悪いと言った」
ドミニク「まじか!」
作者「怒鳴り合いの喧嘩になりたぶん絶交ですね」
ドミニク「おい!」
作者「お互い酒が入ってたから本音が出た可能性があるがあのセリフは許せん。
私は大和民族全てが謝罪ししても私だけは心から謝罪することは絶対にないと言った記憶が…・・」
ドミニク「おい!」
作者「普段なら言わないんですが酒は恐ろしい……人間の本音をさらけ出してしまうからめったに飲まないのに……」
ドミニク「まあ、酒は人を滅ぼすとかいうからな」
作者「まあ、素面でも謝罪など認めません。 あれは勝手に乾電池が言った独り言です」
ドミニク「お前の民主党嫌いも拍車かかってるな」
作者「当たり前だ! 外交政策が幼稚園児にも劣る! はぁ?謝罪?勝手に言ってろと言ってくれればいいのに……おまけに日本のためにちっていった英霊たちに対する靖国参拝を閣僚は誰ひとりしないなんてこれじゃ本当に大東亜戦争で散った人たちは無駄死にじゃないか!」
ドミニク「外国の人間がいくのにな……」
作者「実際外交上末期の占守島の英雄たちにぼこぼこにされて助けてくれと海岸に追い落とされた情けない卑怯にて愚劣!そして、低列にして豚のスラブ人の国やコピーばかりしてオリジナルのかけらもない帝国主義の雑魚国家はまあ、我慢しても仕方ないかもしれないが所詮、日本の属国だった程度の韓国や北朝鮮にぺこぺこする民主党は絶対に許さん! 某アニメで左翼を攻撃するシーンや有名なあの眼鏡の芸能人が射殺されるシーンを見てワハハ!ざまあみろと思うほど今は朝鮮が嫌いです」
ドミニク「おちつけ作者!」
作者「はぁはぁ! くそ! 韓国に頭を下げたと思うだけで腹が立つ!」
ドミニク「まあ、アジアは混沌としてるからな」
作者「どちらにせよ正確にはスラブの犬が攻め込んできた戦いがあるから正式には終戦ではありませんが日本のために戦った英霊たちに黙とうをしようと思います」
作者「・・・・・・」