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独立機動艦隊『紀伊』―連合艦隊大勝利!  作者: 草薙
日米最終決戦幕開け
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第254話 日米最終決戦―怒涛艦隊決戦!

「敵艦隊に一斉に発砲炎を確認! 撃ってきました!」


「取り舵いっぱい! 舵が切れたらジェットエンジン点火!」


ハルゼーが狙った武蔵を中核とする右舷の戦艦部隊の編成は武蔵・長門・陸奥・日向・伊勢・扶桑を始めとする戦艦部隊に重巡及び駆逐艦がつき従っていた。

砲撃力を重視した火力中心の艦隊である。

対する左舷部隊は先頭を戦艦金剛・榛名・霧島が随行している。

この艦隊には駆逐艦雪風を始めとする多数の駆逐艦が随行している艦隊であった。

速力を重視した切り込み部隊といえる編成である。

ハワイでの訓練では多数の可能性を考えて訓練していたがこの作戦では火力と速力に特化した艦隊が分かれたのである。


「敵弾来ます!」


山本は椅子にどっしりと座ったまま腕を組んだままその瞬間を待った。

すさまじい雷鳴のような音と海面に何かが激突した音、そして、爆発音が山本の耳に入ってきた。


「く、駆逐艦松轟沈!」


「被害はそれだけか?」


「今はそれだけです」


武蔵艦隊は艦隊速力45ノットの高速で動いている。

そうそう当たるものではない。

しかし、当たる可能性が0ではない以上、恐怖と戦わねばならないのが戦場である。

航空戦とは違い艦隊決戦は戦艦を沈めなければ意味がない。


ズドオオン


再び轟音と共に武蔵が砲撃を開始し、艦隊の向きは敵艦隊に向けられる。

他の戦艦部隊の射程に入らなければ砲数で負けてしまう。

しかし、この戦い山本には秘策があった。


「敵艦隊に混乱は見られるか?」


山本が聞くと黒島が答えた。


「一定の間隔で撃ち返してきています。 どうやらドイツに先手を撃たれたようですな」








その頃、ハルゼーは腕を組んで報告を聞いていた。


「敵が早すぎて当たりません! ものすごい速さです」


「なるほど、これが噂に聞いた高速艦隊決戦という奴ですな」


参謀長が言うとハルゼーは頷いた。


「レーダーを無効化する技術、ドイツから聞いていなければ我が艦隊は大混乱に陥っていただろう」


アメリカがドイツから入手した情報の中には日本が使う技術が書かれていた。

レーダーを無効化させる技術が三笠にはあるという。

必ず三笠は艦隊決戦前にこれを使うはずだと書かれていた。

夜戦は日本海軍の伝統であり得意分野である。

ましてや、今夜は満月である。

すでに、アメリカ軍のレーダーは真っ白になってしまっておりレーダーは使えなくなっていた。

しかし、それは日本も同じでアポクリファによりレーダーを無効化させられてしまっている。

つまり、目視による艦隊決戦である。

まるで、砲だけを進化させた日本海海戦のような状況になりつつあった。


「練度では日本海軍に負けるだろう。 艦隊決戦は砲の多い方が勝つさ」


ハルゼーは言うのだった。


武蔵の艦隊が米艦隊まで距離3万9千まで迫った頃、左舷の艦隊、金剛を中核とする艦隊は米艦隊に3万の距離まで肉薄しつつあった。

米軍は大きさのおとる艦隊には目もくれずに右舷の艦隊に攻撃を集中しているが高速で動き回る武蔵艦隊には当たらない。

逆に武蔵の砲撃も今のところ命中弾はなかった。


「距離3万!射程に入りました」


「砲撃開始!」


伊集院艦長の言葉と共に金剛を始めとする戦艦部隊が火を吹く。


「とくと受けるがいい鬼畜米共! 我が金剛級の太刀を受けろ!」


金剛の艦魂柚子が金髪を振りかざして軍刀を振りおろした。

比叡が離脱してしまったため金剛・榛名・霧島の3艦は一斉に35・6センチ連装砲を砲を発射した。

さすがに無視できなくなった米艦隊は金剛艦隊相手に旧式戦艦を迎撃に当たらせる。

アンドロメダ級やモンタナ級は変わらず武蔵艦隊に砲撃を続けている。


「なめられたものだな ん?」


柚子は旧式戦艦部隊の間に巨大な戦艦1隻確認した。


「あれはアイオワ級か? 面白い」


史実やらでは大和と互角と言われた戦艦である。

金剛艦隊は現れたアイオワ級に砲撃を集中させる。

しかし、いかにアイオワ以外旧式戦艦とはいえ金剛級も十分旧式戦艦と言える。

今の金剛級がアイオワに勝るのは兵の練度と速力しかなかった。


アイオワの艦隊と金剛の艦隊の距離が2万まで接近する。

今のところ直撃弾はないが両者ともすでに目視で互いを確認できる距離にまで迫っていた。


「2水戦、雪参ります」


金剛艦隊に追従していた第2水雷戦隊を中核とする駆逐艦隊は伝家の宝刀、酸素魚雷を一斉に米艦隊向け発射した。

子に距離では、アンドロメダ級ですら届く範囲にある。

ミサイルに全力を注いだ日本で魚雷は旧式のままだが、それでも酸素魚雷は史実で米艦隊を震え上がらせた兵器である。

雪風の艦魂雪が降るう太刀筋と共に酸素魚雷は米艦隊を目指すが時間はかかる。

米艦隊は魚雷を発射したのを察知して慌てて回避行動に移った。


「遅い!」


金剛艦隊は味方の魚雷に当たるのを防ぐため距離を詰めるのをやめて高速で動き回りながら砲撃を開始した。

狙いは当然、アイオワ級である。


ある程度接近し、混乱した艦隊の動きを察知するのに悔いはない。


ズドオオン

ズドオオン


立て続けに主砲弾がアイオワ級に直撃した。

甲板が火の海になり、艦魂が痛みにのたうちまわり、兵たちが必死に消火活動に当たる。

被害が大きかったのかアイオワ級は離脱する構えを見せた。

しかし、金剛艦隊はそれ以上、アイオワ級に攻撃を仕掛けず、旧式戦艦部隊に砲撃を開始した。

アイオワ級がみるみる遠ざかっていく。

柚子はこれでいいと思っていた。

この決戦はドイツとの序章だ。

山本 五十六は米艦隊に大打撃を与えてしまうのを恐れていた。

その結果米海軍が壊滅してしまえばドイツには日本1国で当たらなければならなくなる。

従ってこの決戦ではなるべく、アメリカの戦闘艦は大破か中破で退いてもらう必要性があったのである。


「さあ! 我ら日本海軍戦艦金剛級1番艦柚子! 恐れるものなければかかってこい!」


古来の武士のように名乗りをあげ柚子は戦場にとどろくような怒声を張り上げた。

まさに、その時柚子の目に砲弾が目に映った。

それはまるで、スローモーションのように見え・・・


ズドオオン


「ぐわあああああああ!」


金剛の後部甲板、前部甲板に直撃し、柚子は血の海に倒れ、霧島の艦魂刹那は姉の名を泣き叫んだ。


「柚子姉さああああああん!」


作者「そ、そんな」


ドミニク「まじかよ!」


作者「・・・」


ドミニク「てめえ作者! 少ない戦艦をさらに減らす気か!死ね!」


作者「黙れ、私だって辛いんだ」


ドミニク「当然、柚子ちゃんはこの後離脱だよな?」


作者「答える義理はない」


ドミニク「ちっ、てめえと暗い話なんかしたくねえよ。 しかし、日本残念だったな」


作者「ああ、サッカー? パラグアイに互角だったんだから日本のサッカーもすごくなったよね」


ドミニク「まあ、俺も見てたがあれはパラグアイは最後運が良かっただけだな」


作者「PKでの決着はねぇ・・・どうせなら点が入るまで戦えばいいのにと思うよ」


ドミニク「まあな、次のワールドカップまでお預けだな」


作者「それまでの紀伊が完結していればいいが・・・」


ドミニク「4年も続ける気か作者?」


作者「いやぁ、さすがに…」


凛「だらだらしすぎなのよあんたたちは」


ドミニク「待て!俺は登場じん・・・」


凛「フン、消えなさい」


作者「お前・・・消えるのか」


ドミニク「おい!なんで俺が!」


凛「あんたもよ草薙」


草薙・ドミニク「うわああああああああああああああ(エコーつき)」


ズドオオオオオン

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