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独立機動艦隊『紀伊』―連合艦隊大勝利!  作者: 草薙
日米最終決戦幕開け
263/316

第251話 日米最終決戦―最後の米航空攻撃

「東の編隊に突破された! 誰か迎撃に迎えるか!」


「俺たちが行く!」


爆音が轟く地獄、夜をまじかにする黄昏の時である。

1200機のアメリカ軍機は帰還を考えていなかった。

いや、正確には回収してくれる潜水艦の位置までいけばパイロットは助かるのだ。

アメリカはこの航空攻撃は最後だと確信したうえでの攻撃だった。

そして、日本艦隊は村雨を空母の護衛につけたため、防空能力はかなり低下しつつあった。

駆逐艦など、小型艦は対空用の砲弾を撃ち尽くし、離脱して補給するか艦隊の盾になるべく追従している状態にあった。

すでに、朝から10時間近い戦闘が続いているのである。

艦魂達も兵士たちも疲れが見え始めていた。


「撃て!」


轟音が響き、武蔵の46センチ砲が空に向けて発射された。

ばらばらと爆弾をまき散らしながら高度を飛んでいたB29のうち3機が鉄屑に変わり落ちていった。


「やはり、村雨の抜けた穴は小さくない……」


山本は被害報告を聞きながら思った。

すでに、数隻の軽巡や重巡が被弾し、離脱している。

駆逐艦も被害が増えて行く一方だった。

それほどアメリカの航空攻撃はすさまじかった。

まさしく、死ぬ物狂いの攻撃なのである。

彼らの後ろには合衆国本土があるのだから当然の気概と言えよう。

それでも、日本艦隊は主力級の戦艦、空母の被害はほとんどない。

このまま、第4次航空攻撃を耐えて、艦隊決戦に持ち込めば、ドイツとの戦いで多数の空母を残して戦えるかもしれない。

山本が思った時だった。







「敵機直上急行下ぁ!」


「!?」


長門の兵士が見ると炎の塊となった機体が武蔵に突っ込んでくる。

それは、爆弾を満載したB29だった。


「面舵いっぱぁい! 左舷ジェットエンジン最大! かわせぇ!」


長門は巨体をB29から回避しようとするがその動きはあまりに遅い。

甲板では兵士たちがB29を撃墜しようと対空砲火を放っていたがB29は落ちずにまっすぐ突っ込んでくる。


炎の中のB29のコクピットでは仲間の兵士が焼かれ、自身も焼かれている激痛に耐えながら操縦根を掴み続けるアメリカ兵


「ハワードやみんなの仇だ……モンスター戦艦!覚悟しろ!」


彼の目には長門は紀伊や尾張に見えていた。





(駄目か……)


鈴が思った時、B29は横からミサイルを浴びて爆散した。

熱風が甲板にいた兵士にやけどを負わせたが艦のそのものは無傷だった。


一機の竜神が長門の上空を飛び越える。

その竜神に向かい兵士たちは歓声を上げた。

大空のサムライ坂井の狩る竜神であった。

その竜神を一機のアメリカ軍機が捉えた。


フェニックス、ハリー・ボーマンの狩る戦闘機である。


「ちっ!」


坂井は舌打ちしてから追い迫る竜神にミサイルをロックするため反転しようとした。


「させるかジャップ!」


フェニックスはロケット弾を発射した。

無論、誘導などされていない。


しかし、そのロケット弾は坂井の竜神の反転を確実に妨害した。

速度も落としていたこともあり、フェニックスが竜神の後部につく。


「キルジャップ!」


ボーマンのフェニックスから12.7ミリ機銃6門が発射された。

坂井はかわそうとしたがその銃弾は竜神のコクピットに当たる。


「くっ! ぐあ!」


破壊された一部の破片は坂井の右目を抉った。

血があふれ出るのを坂井は右手で抑えながら操縦を続ける。

ボーマンはとどめをさそうとしたが後方に追い迫ってきた竜神を回避するため

坂井の追撃をあきらめた.


「ぐっ……」


坂井は右目を押さえながら近くの空母を探す。

もはや、一刻の猶予もない。

意識がもうろうとし、今にも墜落しそうだった。


坂井の目に空母が飛び込んできた。

着艦の許可を取り、強引に着艦する。

この時、坂井は意識を失っていた。

無意識での着艦である。

坂井の竜神は火花を散らしながら回るように着艦し、止まると

兵士たちが賭けよってくる。

コクピットを覗き込んだ兵士は思わず口を押さえた。

血の匂いが充満している。


「衛生兵!衛生兵!」


坂井は衛生兵に医務室に運びこまれた。

この戦いで坂井は右目を失う重体を追うことになる。

しかし、その隙を突かれたと言っても過言ではないだろう。

坂井の竜神を着艦させるために動きを鈍らせた空母は信濃だった。


「ひ、左弦魚雷接近!」


「右舷魚雷接近!」


「前部魚雷接近!」


「敵機直上急降下ぁ!」


「挟み打ちか……」


信濃の艦長が言った。

かわせるものではない。


「!?」


信濃の艦魂小雪は恐怖に満ちた表情で目を閉じてしゃがみこんだ。

そして……


ズドオオン

ズドオオン

ズドオオン


「ぎゃああああああああ!」


小雪は体を引き裂かれ甲板に倒れ込んで泣きじゃくる。

「痛い……痛いよ……」


信濃の甲板に500キロ爆弾がさく裂し、右舷に魚雷5発と左舷に1魚雷が命中したのである。






「!?」


村雨の艦魂、由真は嫌な予感がして後ろを振りかえった。

今、自分は蒼龍と飛龍を護衛して本土に向かう最中だった。


「小雪?」


呟いた時だった。

信濃大破漂流の知らせがきたのは……


「小雪ぃいいいいい!」


由真は悲鳴をあげて誰よりも大事な親友の名前を叫んだ。










「信濃大破!」


「何!」


信濃は大和級3番艦として就航するはずの艦だった。

そのため、防御力は大和級と同等だが、報告では甲板にも被弾したという。

いかに大和級といえど戦艦出ない以上防御力の低下は免れない。


「信濃の離脱を……」






山本が命令しようとした時だった。

アメリカの雷撃機、アベンジャー、爆撃機ヘルダイバーが信濃に殺到する。

直掩の戦闘機は必死に防御を行うが村雨がかけた以上、防御力の低下は明らかだった。

信濃の右舷に魚雷が2、甲板に500キロ爆弾が1つ落ちる。

爆炎が戦場の空を揺らした。


「右、15区画に3千トン注水しろ!」


傾きかけた信濃の位置が正常に戻る。

さすがは、世界最強の防御力を持つ大和級である。


「ファック! なんだあの化け物は!」


紀伊がモンスター戦艦なら奴はモンスター空母だとアメリカのパイロットは思った。

再び攻撃をかけようとするが神雷、竜神、烈風が猛攻撃をかけ、それを阻む。


「ここまでか……」


そう言ったパイロットは竜神の20ミリ機関砲に粉々にされて墜落して行った。


「モンスター戦艦……しとめたかったぜ……」


ハリー・ボーマンは三笠を遠くに見据えながら回収地点に向かい機体を傾けた。

米英独第4次攻撃隊により、日本艦隊は信濃を始め多くの艦艇が大破、撃沈するも戦艦はほぼ無傷として残った。

これにより、日本艦隊は艦隊決戦に向けて準備を進めていくことになる。


ドミニク「ついに次回は艦隊決戦か?」


作者「いやいや、日本の第4次最終攻撃のターンだよ」


ドミニク「まあ、今のまま、艦隊決戦に突入すれば勝ち目は薄いからな」


作者「問題はアンドロメダ級にある」


ドミニク「アンドロメダか……拡散波動をがないとはいえ厄介だな」


作者「何度も行ってるけど対抗できるのは三笠を除くと武蔵だけだから……」


ドミニク「日本は終焉に向かっているんじゃねえか……」


作者「正直、日本に勝ち目はあるのか疑いたい気分だね」


ドミニク「待て! 作者であるお前がいうセリフかそれ!」


作者「ジョーカーはある。 だが、日本は使わない」


ドミニク「ジョーカー……核か」


作者「私のいる世界では核は忌むべきものだがこの紀伊では民衆は知らないからね」


ドミニク「まあ、てめえの世界では僕すごいおもちゃもってるんだよ! 遊んでよ! という国が多いよな……」


作者「実際私の世界はめちゃくちゃです。 せめて、ロシア、アメリカの2極ならいいのに中国がいるからめちゃくちゃ……」


ドミニク「そういや、この世界の中国に対してドイツはどう動くんだ?」


作者「言う必要ある? フレドリクの性格上、たぶん、主だった支持者は処刑だね」


ドミニク「まあ、それは中国に限らないだろうが……」


作者「現実の私の世界でも鳩ポッポも終焉を迎えそうだし憎むべき社民党は連立を離脱、ああ、出て行け出て行け売国奴めと私は笑いました」


ドミニク「お前……そんなに嫌いなのか社民党」


作者「神戸に阪神淡路大震災の時被害を受けた人なら間違いなく嫌悪してると思いますよ」


ドミニク「ああ……確かにな」


作者「じゃあ、今回はこの辺で」


ドミニク「おう! また次話でな!」


作者「OK」


ネフィーリア「劣等民族に罰を」


作者・ドミニク「ふぎゃあああああああああああああああああ!」


キュイイイイイイイイイイイン

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