第247話 日米最終決戦―ハルゼーの思い
日米大空海戦、この状況は連合国が押すに押しているように見えたが実はそうではない。
確かに、日本艦隊は被害を増やしてはいたが、その防空能力はすさまじく高く。
米艦載機の被害は甚大なものとなりつつあった。
「第2次攻撃隊が帰還しました。 か、数は244機です」
「4分の3以上が撃墜されたのか……簡単にはいかないものだ」
ハルゼーが言った。
「ですが、こちらの艦隊はほぼ無傷です。 空母の数が多いこちらに対して日本艦隊は空母1を失っており、戦術的には押しているかと思います」
「ザ・シンクとか言ったか? あの兵器は、イギリスの兵器もたまには役に立つものだな」
「始めは対空兵器として開発されたものだそうです」
「火炎放射で航空機を落とすのか? 面白い発想だな」
「ですが、そのおかげで日本艦隊の誘導ロケット弾は無力とかしました。 脅威である神雷や雷神と言ったモンスター艦隊の艦載機はドイツが完全に抑えています」
「喜ぶべきなのかな?」
ハルゼーは試すように参謀長を見た。
参謀長はふっと息を吐いて
「仮に、ドイツ艦隊がいなければ神雷や烈風、モンスター艦隊やモンスター戦艦にタコ殴りにされていた可能性が高いと思います」
「確かにな……」
ハルゼーと参謀長はモンスター戦艦……いや、紀伊の恐ろしさを身にしみて味わっている。
アポクリファでその性能をはっきり見せつけられてその恐ろしさは確固として存在したのである。
「だがそれでも、ドイツと組むことは危険だ……奴らはその気になれば数分も掛からず第5艦隊の空母や戦艦を全滅させられることになるだろう」
「ですが、我々がやるべきことは1つです」
「分かってるさ」
ハルゼーがそこまで言った時だった。
「う、右舷!魚雷接近!」
「面舵一杯! かわせ!」
すさまじい対空砲火を竜神の援護を得て、日本海軍のレシプロの雷撃機、天山から放たれた1発の魚雷はアンドロメダの船体に迫った。
改装されているのかその魚雷の速度は速い。
「駄目だ当たる!」
誰かが言った時、駆逐艦が魚雷とアンドロメダの間に割り込んだ。
たちまち、水しぶきが上がったかと思うと船体の中央に命中した駆逐艦は船体を真っ二つに折られて爆音と同時に沈んだ。
「……」
ハルゼーはその報告を聞きながら
「ドイツの援護があるとしても完勝はやはり難しいということだな。 参謀長」
「そうですね」
「第2次攻撃隊の収容が完了しました」
時計を見ると時刻は、14時である。
帰還を考えるなら航空攻撃は後1回が限度だった。
「第4次攻撃隊を出撃させます」
「出し惜しみしてもしょうがない。 直掩を残して、出せる全航空戦力を第4次攻撃隊に当てろ」
「しかし、長官、明日のことを考えるなら……」
「明日などこんさ」
「はっ?」
兵が聞き返すとハルゼーは確信に満ちた声で言った。
「今夜の艦隊決戦こそがこの決戦の最後の戦いになる」
ハルゼーの言うことは間違っていなかった。
第5艦隊の航空戦力は攻撃のたびに大打撃を受けている。
明日も攻撃する航空戦力はないに等しい。
それゆえ、第4次攻撃に航空戦力の全力をかけるのだ。
航空決戦は空の色の変わりと共に終わりつつあった。
ドミニク「艦隊決戦か……男のロマンだな」
作者「確かに、戦艦大和が沖縄特攻の時夢見た艦隊決戦……命令違反の馬鹿ミッチャ―のせいで実現はしませんでしたがこの紀伊では米艦隊VS日本戦艦部隊の艦隊決戦をやりたいところですな」
ドミニク「しかし、前にも言ってたがアンドロメダがいるぜ?」
作者「大丈夫、拡散波動砲でも積んでるなら日本艦隊に勝ち目はないけどないからね」
ドミニク「まあ、海で撃ってたら影響がこええけどな」
作者「ところでドミニク君、いよいよ250話が近づいてきましたよ」
ドミニク「やるのか作者」
作者「もちろん! すでに、変態の同志たちには連絡を取っている」
ドミニク「とするとあの長官がくるのか?」
作者「フフフ、すでに許可は取ってある。 向こうも喜ん参加させてもらうと返信が来た」
ドミニク「まあ、前回は100連波動砲の光に消えた長官だが生きてたんだな」
作者「あの人は数いる中でも最強クラスの人だからね」
ドミニク「まあな、ところで今回のコスプレはどうするんだ?」
作者「うーむ、凛様、京子様とくれば当然……」
??「光になりなさい」
作者・ドミニク「ギョアアアアアアアアアアアア!」
キュイイイイイイイイイイイン
バリバリ
ガラガラ
ピシャアアン
ズドオオオオオオオオオオン
作者・ドミニク「助けてくれぇ!」
ズゴガアアアアアアアアアン
??「罰です」