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独立機動艦隊『紀伊』―連合艦隊大勝利!  作者: 草薙
日米最終決戦幕開け
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第241話 第5艦隊出撃・それぞれの思い

日本艦隊が出撃したという報告は直ちに、アメリカ太平洋艦隊第五艦隊に伝達された。


「日本艦隊の編成は情報通り武蔵を中核とし、空母を中央に挟む輸形陣、3~4つの輸形陣は60~70隻の編成、現在西海岸に向けて艦隊速力は30ノット! ジェットエンジンを使っているようです」


「いよいよというわけだな」


第五艦隊司令長官、ハルゼーは言った。


「ついに雪辱の時が来ました長官」


ハルゼーの参謀長が言った。

彼は、ハルゼーと共にハワイで涙を流した男だった。

今のハルゼーは敗北を重ねた結果、猪武者としての勇敢な決断力と冷静な判断力を重ねて持つ真の名将であった。

日本艦隊の大勝利が彼を進歩させたのである。

現在、第五艦隊はサンフランシスコより西に500キロの地点を航行していた。

ドイツよりもたらされた情報の元、日本艦隊の出撃など全ての情報がが入ってきている。

敵艦隊の位置も丸わかりの状況であったのだ。


ハルゼーの第5艦隊はアンドロメダ級戦艦7 モンタナ級戦艦 2 アイオワ級戦艦1、旧式戦艦5 正規空母 27隻 護衛空母49隻に加え駆逐艦や巡洋艦を含めれば400隻近い大艦隊である。

しかし、その艦隊には奇妙な形の船があり、その数は500隻をこえようという数の船だった。

小型のその船を合わせるなら1000隻にもなる艦隊である。

この数はルーズベルトの執念と言うべき力の注ぎようがなしたことであると言わざる得ない。

その分大西洋艦隊の艦隊の数は貧弱なものになってしまっているがそれはいたしかたなかった。

さらに、そのアメリカ艦隊に加え、後方にイギリス艦隊の姿もあった。

アメリカから提供された正規空母『グレートブリテン』を旗艦とするイギリス艦隊である。

その数は戦艦3、空母3で艦隊総数は70隻と言うアメリカから見れば見劣りする艦隊であったが、グレートブリテン島奪還にアメリカの力を借りたいイギリスは精いっぱいの援軍をアメリカに派遣してきたのだ。

総力、1000隻に近い大艦隊、日本艦隊の5倍近くの数を持つ連合国艦隊はそれでもなお、勝つことは難しいだろう。

だが、それを覆す存在もある。


「本当に信用できると思うか参謀長?」


ハルゼーが向ける視線に先、そこにはあの艦隊がある。


「正直、いつ裏切られてもいいように準備は必要かと……」


「そうだな……」


ドイツ神聖帝国艦隊。

機動戦艦1隻に加え、空母6が追従している。

機動戦艦の名はアポクリファ、空母の名はグラーフ・ツェッペリン、オーディーン、ユグラシル、ヨルムンガルド、ドラウプニル、ファフニール

その気になれば、500隻近いアメリカ艦隊を粉砕することも可能と噂される最強の打撃艦隊がそこにあった。

サンフランシスコでハルゼーはその少女と初めて出会ったのだ。






軍港に入港した、機動戦艦、アポクリファにアメリカ軍の兵士たちは驚きと戸惑いを見せた。

敵国であるドイツがなぜと……

しかし、ハルゼーはルーズベルトの大統領命令でドイツの戦艦を丁重にもてなせと命令を受けていた。

それゆえに、アポクリファ艦長からの招待も受けたのである。

参謀長と1人の護衛と共に、ハルゼーはアポクリファの甲板に降り立った時、彼らを迎えたのは一人の少女であった。


「ようこそアポクリファへハルゼー提督」


金髪をポニーテールにまとめたその少女は、護衛の兵一人つけずハルゼー達の前に現れた。

階級を示す階級章は大将を意味していた。

つまり、この少女はドイツ艦隊のトップに近い位置にいることになる。


「このたびは招いてくれて感謝している」


ハルゼーは言った。

ハルゼーはこの招きでなるべく、機動戦艦の秘密を探ってやろうという思いがあったのである。


「ドイツ神聖帝国とアメリカは日本連合艦隊を倒すまでは盟友です。どうかお気になさらず」


どこか人形じみた印象を受ける少女は微笑みを浮かべて言った。


「日本艦隊を倒すまでと言いましたが……」


参謀長が言う。

多少、年齢に対する抵抗があるようで


「……日本艦隊を粉砕した後は再び敵になると?」


少女はにこりと微笑んだ。


「あなた方がドイツに立ち向かうのならそうなるでしょう」


「なるほど……フフフ」


参謀長は皮肉下に笑った。

ルーズベルトの道家ぶりに呆れているのだろう。


「だが、今は味方だというのは間違いないのだろう?」


ハルゼーが言うと少女は頷いた。


「ええ、もちろんです」


「では、今は味方でいずれは敵になる君の名前を教えてくれるかな?」


少女は微笑みながら


「ステラと言います。 階級は大将、ドイツ神聖帝国海軍を率いる2番目の階級だと思ってください」


「そうか、ステラ大将、私はウィリアム・ハルゼー、君たちと死ぬまで戦う男だ」


「存じ上げておりますわ。 ハルゼー提督」


それがステラとハルゼーの出会いだ。

あの後、ハルゼーは機動戦艦の恐ろしさを知った。

正確なミサイルという兵器や一撃で戦艦の装甲を打ち抜くバルムンク。

無論、弱点など教えてくれるはずもなくハルゼーも知ることはなかったが……







「我々は日本と戦う……この選択は間違っているのではないでしょうかハルゼー提督……」


参謀長が言うがハルゼーは首を横に振った。


「我々は軍人だよ参謀長、命令に従わないなら日本に寝返るか反乱をおこすしかないのだよ」


「つまり、ドイツの手のひらで踊れと……」


「反乱をおこす覚悟がないのならそうするしかないな……」


ハルゼーは言った。


「その選択肢はありません……今は、日本艦隊と雌雄を決する時です」


「……」


ハルゼーは何も言わずに火の付いていない葉巻を口に入れた。






「ついに決戦、日本艦隊と最後の戦い……」


海を埋めつくすような大艦隊の中央に位置する輸形陣の中にエセックス級空母、ホ―ネットはあった。

イギリスを救うために派遣されたこの空母もルーズベルトの命令により太平洋に回されていたのである。

ホ―ネットの艦魂、クレアは潮風に当たりながら言う。


数々の、パイロット達がこの空母で戦い散っていった。

彼女が見えてと仲の良かったパイロットもいたが彼は、日本との戦いで行方不明となってしまった。


「ケリー……」


その兵士の名前をぽつりとつぶやいた時だった。


「おい、見ろよ死神だぜ」


「まじかよ? 今度はこの空母を沈める気か?」


「誰だよ?」


「死神?」


クレアが見えない兵士たちの声に振り返ると一人の男が歩いていた。

整備兵が得意げに


「ハリー・ボーマンだよ知らないのか? 奴の所属する空母や基地や航空隊は壊滅するんだそうだ」


「本当かそりゃ? ついてないぜ……」


ハリー・ボーマンは数々の日本との戦いで戦闘機に叩き落とされてても生き残ってきた実績を持つ。

基地航空隊や空母、果ては教官にまでなった男だが、結局、空母に戻ってきたのである。

彼は強い決意を持ち、ここに戻ってきたのだだというのに……


「ナチが……」


怒りの表情で見る彼の視線の先にはドイツの空母があった。

彼の本音としては、ドイツと戦いたいのだろう。


「……」


クレアはボーマンを見ていたがやがて、興味を失い海に視線を戻した。

ああいう兵士は多く見ているし、珍しくもない。


「エンジュ、アキラ……」


イギリスで出会った2人の日本の艦魂。

2人の内、明はすでに戦死したという。

モンスター戦艦撃沈の報道はアメリカをあげて大々的に取り上げられたので子供でも知っていることだった。


「私たちは戦う相手を間違えてる……なんで、あなた達と戦わないといけないの……」


手を組むべき相手と敵対し、敵となる相手と手を組む。

なんという、矛盾なのだろう……

だが、命令とあれば戦うのが軍人である。

いかに、矛盾しているとはいえ戦わなければならないのだ。






これまで、敵だった相手と手を取り合う。

そのことに関して疑問を持つものは少なくない。

それは、アメリカ海軍の希望として就航したアンドロメダ級戦艦の艦魂達からしても

そうだったのである。


「お姉ちゃんお姉ちゃん!ついに決戦だよ決戦!」


バーンと扉を突き破るようにして入ってきたツインテールの少女に書類の整理をしていた

ショートの少女はひうと肩を震わせた。

涙目でツインテールの少女の方を振り返る。


「キャロ……入る時はノックぐらいして」


ぼそぼそと小さい声で少女が言うツインテールの少女は右手を頭に乗せて笑った。


「ソーリソーリ! 忘れてたよアハハ」


「もう……」


困ったように少女は言った。

彼女はアンドロメダ級1番艦、アンドロメダの艦魂である。

真名はリズリットというが仲間からはリズと愛称で呼ばれることが多い。

現、合衆国艦隊のトップと言える艦根である。


「そんなことより、日本艦隊の位置や規模のこの情報すごいよねぇ」


ツインテールの少女はアンドロメダ級2番艦オリオンの艦魂である。

真名はキャメロットだが、愛称であるキャロと呼ばれることが多い。


「あの、キャロ……ドイツさんは敵だから」


「えー、でも今は味方じゃない」


リズリットがぼそぼそと小さい声なのにキャメロットの声は対照的にでかい。

正反対の姉妹である。 


「アリル元帥も言ってた……決してドイツさんを信用するなって……


世界三大軍艦の1角でもっとも古き船コンスティチューションの艦魂、アリルは決戦に赴く合衆国の艦魂達にくぎを刺したのである。

決してドイツを信用するなと……


「そういうリズ姉だって、ドイツにさんずけしてるじゃん」


「これは……くせで……」


リズリットは恥ずかしそうにしてうつむいた。


「でも、信用するもしないもそれを決めるのはブルだよブル」


「キャロ……ハルゼー提督をブル呼ばわりしたらダメだよ」



以前のハルゼーはその勇猛さからブルドッグに例え、ブルと呼ばれることもあったが最近の彼は違う。

日本艦隊に大敗北をして以来、彼は変わった。

しかし、それもそうかとリズリットは思った。

艦隊の最終決定を下すのはハルゼーである。

ハルゼーは艦魂が見えないから艦根が介入する余地はほとんどない。

艦根が見える人間を通じて働きかけるぐらいだろう。


「どうしたのリズ姉?」


キャロがかわいらしく首を傾げて聞いてくるのにリズリットはなんでもないよと答えた。

この戦いは間違っているのかもしれない。

そんな疑問を感じながら……








その頃、ホワイトハウスでルーズベルトは機嫌よくコーヒーを口に入れていた。

太陽の光が窓から入ってきて気持ちのいい昼である。

彼の部屋には海軍長官キングが報告のために訪れていた。


「日本艦隊の出撃を確認しました大統領。 第五艦隊は迎撃のためサンフランシスコを出港、ナチ……あ、いえドイツ神聖帝国海軍もまた、第五艦隊と共に出撃しています」


「そうか、ついに日本連合艦隊終焉の時がきたのだな長官」


ルーズベルトはニコニコしながら書類に目を通している。

キングは言うべきかどうか一瞬迷ったが


「大統領」


「ん? なんだ?」


マグカップを置いてルーズベルトが言った。

まさしく、今キングが言おうとしているのは怒りのスイッチだろう。

だが、キングは言わなければならないと思った。


「日本艦隊との決戦今一度再考できないでしょうか?」


「どういうことだ?」


その言葉には怒りの言葉がにじんでいる。

だが、ここまで言ってしまえばキングは後には引けない


「ドイツは危険です。 そのドイツを腹の中に入れて戦うとなるともし、暴れられたら我が艦隊は全滅します」


「ドイツは盟友だよ長官、何を言っているのだ?」


「本気で言っているのですか?」


「現に彼らはジェット戦闘機を数機提供してくれたではないか? 奴らの技術を盗むという目的は達しているよ」


「しかし、技術を盗むと言ってもあの戦闘機はシューティングスターを多少、性能アップさせた機体程度の戦闘機です。 盟友だと言うなら誘導ロケット弾の技術をなぜ渡さないのです。 明らかに、日本の次は合衆国を狙うと言っているようなものです」


「君は、頭がいかれてしまったのかな?」


ルーズベルトはため息をついて言った。

キングは内心怒りに燃えたがそれを押し殺し


「私はまともなつもりです」


「そうかな? ではジャップをかばうようなことをいうのだ? まさか、君はジャップのスパイなのか?」


「馬鹿な!」


キングは驚いて言った。

この大統領はなんということをいうのだろう。

日本の怒りでついに頭がいかれてしまったのか……


「スパイでないなら日本連合艦隊を撃滅することだけを考えろ。 ジャップめ……無条件降伏させて日本州に……いや、ジャップ州にしてやる……東条は処刑だ!山本は海に沈めてやる……」


狂気に満ちたその顔を見てキングはまともじゃないと思った。

今のルーズベルトは日本しか見えていない。

合衆国の未来よりも日本の崩壊しか考えていないのだ。


(負ける……合衆国はドイツには勝てない……思ってはいけないのかもしないが……)


「了解しました日本艦隊は必ず叩き潰します」


キングは部屋から出ると廊下を歩きながら周りに誰もいないことを確かめてから言った。


「頼む……合衆国を救ってくれ……」


キングは本心から呟いた。


キャロル「どうも日本のみなさん! オリオンの艦魂キャロルでーす! キャロって呼んでね」


リズリット「アンドロメダの艦魂リズリットです……リズ呼んでください……よろしくお願いします」


キャロル(以下キャロ)「今回は寄せられた質問に答えちゃうよ!」


リズリット(以下リズ)「まず……」


キャロ「本編でルーズベルト大統領言ってたドイツから与えられた戦闘機だね」


リズ「……あれは」


キャロ「あれはねホ―ネットに乗せられてるんだけど簡単に言えばシューティングスターの航続距離を延ばす処置が施されていて速度も格段に上がってるんだって」


リズ「私が説明したかったのに……」


キャロ「ん?なんか言ったリズ姉?」


リズ「なんでもない……」


キャロ「そう?じゃあ、次の質問はと」


リズ「私達の名前の由来です」


キャロ「霧丸さんって読者さんからのアイディアで~す! 霧丸さん愛してる」


投げキッス


リズ「ありがとうございます……」


キャロ「これ以後でてくる合衆国の戦艦は銀河で空母は星の名前だからみんなよろしくねぇ!」


リズ「次の質問ですが……」


キャロ「ドイツ艦隊の戦力だって」


リズ「それは……」


メグ「呼ばれて参上! ヨルムンガルド艦魂メグだよ」


リズ「あ……」


キャロ「ちょっと! なんでドイツがいるの!」


メグ「まあまあ、情報と言えば私が№1じゃない。 今は協力してるんだから細かいことはなしなし」


リズ「そうですねドイツさん」


メグ「信用してないめだよね……まあ、いいかで? ドイツの艦隊?」


キャロ「そうそう教えてくれる?」


メグ「まあ、機密だけど後書きだからいいか、まず空母だけど6隻、この空母はカイザー艦隊のほぼ全空母と言っていいよ」


リズ「艦載機の数は何機なんですか?」


メグ「1隻に300機ほど乗せられる超巨大空母だから大体1800機ぐらいかな」


キャロ「わお、ビッグサイズ」


リズ「大きいです……エセックス級空母が大体100機だから2倍の格納能力です……」


メグ「さてと、それと本編で出てた500隻の謎の船の情報はみんな気になってるかな?」


キャロ「あれ? よく知らないけどすごい兵器なの?」


リズ「ハルゼー提督が切り札と以前いっていましたが……」


メグ「あの船にはね史実でも少数だけど実戦配備されたある兵器が乗ってるの。

ちなみに開発国はイギリスで第2次世界大戦中に開発されたものだから」


リズ「気になる人は本編での登場を待ってください」


メグ「いいじゃないここで暴露しても、あれは……」


作者「やめてえええええええええええええ!」


メグ・キャロ・リズ「きゃああああああああああああ変態!」


作者「なぜだあああああああああああああ!」


ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

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