表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
231/316

第223話 ワシントン強襲

すみません! 日本に戻ると言いながらまだでした!ごめんです。

カタカタカタ


「……我が国との……」


不気味なほどの静寂が支配するその場にある音は2つ。

もうひとつの音を忘れるかのように説明に集中する将兵の声、そして、車いすを貧乏ゆすりする音だ。


「…でありますから……」


カタカタカタ


「……」


思わず海軍長官キング提督は音の発生源であるアメリカ合衆国大統領ルーズベルトをちらりと目でとらえる。

彼はあまり眠れていないのか血走った目で手元の資料に目を落としつつ、右手は資料、左手にはブラックコーヒーという姿勢で沈黙していた。

その場にいる将兵達は逃げ出したい空気になんとか耐えるように説明に耳を傾けている。

ここのところ、ルーズベルトの機嫌は最悪という言葉を通り越して劣悪だった。

機会があるたびにハワイ奪還はまだかと当たり散らし、キルジャップ! キルナチスと独り言をいう始末であった。

これまでの、苦汁を考えれば無理もないことだが……


「私からは以上です」


将兵の説明が終わってしまった。

彼が座ると再び沈黙がやってくる。


カタカタカ


突如貧乏ゆすりがやんだ。


「それで?」


ルーズベルトの重い声が会議室に響く。

誰かがごくりと息を飲んだ。


「一体いつジャップやナチを皆殺しにできるのかね?」


『皆殺し』


その言葉にキングは戦慄を覚えつつ口を開く。


「作戦では西海岸に太平洋艦隊を集結させ、陸海の航空戦力で日本艦隊を水際にて物量で撃滅。返し刃でハワイ奪還を目指します」


「勝てるのか? モンスター戦艦に」


「航空戦力は総合10万機以上、シューティングスターを始めとし、ヘルキャットやアベンジャーやマスタング、そして、新型爆撃機B29を投入して物量で押します」


「答えになっておらんぞキング」


ぎろりと血走った目がキングをとらえる。


「これだけではありません大統領、我々には勝算があります」


「聞こうか?」


「ジャップの誘導ロケット弾を無力化する新兵器です」


「それは見たがあんなものが本当に有効なのか?」


「実験はできません。 こちらに誘導ロケット弾はないのですから……しかし、あれが熱探知で目標を捉えているなら間違いなく効果を発揮すると科学者の連中は言っています」


「見てみたいものだ。 ジャップ共が誘導ロケット弾を無力化され慌てふためく間抜けな姿をな」


ルーズベルトはその光景を思い描いたのか口元を歪めた。


「勝算の中にはアンドロメダ級戦艦もあります。手元の資料を見てください」


「うん」


ルーズベルトが見るとアンドロメダの性能が書かれた紙に写真が載せられていた。


「ごらんください大統領、これが我が合衆国最強最大の戦艦アンドロメダ級です。

モンタナ級を越える合衆国の救世主となるの戦艦なのです」


アンドロメダ


全長 280メートル


全幅 38.9メートル


最大速力40ノット


機関 蒸気タービン及びジェットエンジン


主砲 46センチ砲 9門


「40ノット!?」


その資料を見た陸軍長官スチムソンが驚いた声をあげた。


「その通り」


キングはにやりとして話を続ける。


「このアンドロメダの特徴はジャップ艦隊の装備を参考にしている。 常に使える装備ではないがこれでやつらの高速に対抗できるというわけだ」


「つまり、長官は日本海軍との戦いは艦隊決戦に突入すると?」


「まず間違いないと思います大統領。 あの大和などに取り付けられている不可解な装置、あれをバリアと呼称しますがあのバリアを破るには航空機の爆弾や魚雷では役不足だとハルゼーやスプルーアンスなどのモンスター戦艦と戦った提督は言っています」


「つまり、破るには……」


「そうです。 46センチ砲を直接ぶち込む艦隊決戦こそモンスター戦艦のバリアを破壊する手段なのです」


「いいではないか長官。 まことにいいよ」


ルーズベルトは今度はにこにことしている。

勝算ができてうれしいのだろう。


「このアンドロメダが海を埋め尽くすときジャップ艦隊は鉄屑とかすでしょう」


もっとも、戦艦を作るには金がかかるし時間もいるがなとキングは内心で思った。

ルーズベルトは頭の中で大和や紀伊がアンドロメダ級の46センチ砲の雨にさらされて轟沈する姿を思い浮かべてにこにこしていた。


「しかし……」


にこにこしているルーズベルトを見て一人の列席者が口を開いた。


「ドイツはどうするのです? あまり日本ばかりにかまっているわけには?」


とたんにルーズベルトの顔が怒りに染まった。

発言した人物はしまったという顔をしたが後の祭りだった。

発言したのは副大統領のトルーマンである。


「ドイツなど屑だ! ジャップだ! 私の顔に幾度となく泥を塗ってくれたジャップだ! ジャップを殺せ! キルジャップだ!」


ルーズベルトの日本に対する怒りはもはや異常と言ってよかった。

敵国を恨むのは当然だが彼の憎悪は日本に向きすぎている。


「しかし、大統領、大西洋にアンドロメダ級の配備は必須です」


「わかってる! だから2隻回すことを許可しただろう? それで十分じゃないか」


「とんでもない!」


キングは首が吹っ飛ぶのを覚悟で意見した。


「ドイツに対抗するならアンドロメダ級が後20隻は必要です」


「それを何とかするのが貴様らの仕事だろ? 日本をたたきつぶしたらいくらでも援軍を回してやるさ」


「それでは遅いのです! できることなら私は日本と休戦か講和し、全艦隊でドイツにあたりたいのです」


「駄目だ!許さんぞ!」


「しかし……」


「くどい!」


その時、血相を変えた兵が扉を吹き飛ばすように転がり込んできた。


「なんだ貴様は!」


ルーズベルトが怒りの形相のままその人物をにらみつけた。

しかし、彼は必死に


「大変ですだいと……」


ウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


耳が破れるかと思うほど巨大な警報がホワイトハウス……いや、ワシントンに鳴り響いた。


「何事だ!」


ルーズベルトが怒鳴ると兵は続けて怒鳴る。


「た、大西洋方面より航空機10機が接近中です! そ、その速度からジェット戦闘機に間違いありません!ものすごい速さでまっすぐこちらに!」


「なんだと! ジャップか!」



常識的に考えればドイツだとわかりそうなものだがルーズベルトは憎悪のあまり日本だと決めつけていた。


「ドイツだ!」


誰かが叫んだ。


「ファック!」


ルーズベルトは両手で机に叩きつけた。

コーヒーがこぼれおち資料にかかる。


「馬鹿にしおって! ドイツめ! ジャップめ! ジャップめ! ジャップめ!」


「大統領すぐに避難してください!」


「うるさい! それよりその糞ったれ戦闘機を早くたたき落とせ!生かして返すな!」


ルーズベルト達が出て行ったことを確認し、最後に出ようとしていたキングは何気なく資料を見た。

コーヒーがぽたぽたと床に落ちている。

黒く染まっている紙はアンドロメダの写真が載せられている。

そのアンドロメダが真っ黒く染まっている。


「何と不吉な……」


キングは呟くと避難のため外に出て行った。
















接近中の10機は全てドイツ軍機であった。

戦闘の3機は銀色の機体マーナガルムである。

そして、残りの7機は皆一様に真紅の戦闘機であった。


「そろそろ作戦空域に入る。 落とされるなよ」


隊長機であるユルゲンが言った。。


「お人形の性能実験とプレゼントかよ。 つまんねえ任務だなユルゲン」


マーナガルム2番機ヴァルナーの声を聞きユルゲンが口を開きかけるが


「キャハハ、何あんた? 怖いわけ?」


マーナガルム3番機を操縦するフランカが言った。


「んだとフランカ! 俺はただつまらねえって言っただけだろ!」


「とりあえず雑魚相手にしてなよ。 射的ゲームだと思えばいいじゃん」


クスクスと通信越しに聞こえてくるフランカの声にヴェルナーは言い返そうとするが……


「いい加減にしろ2人とも!」


「でもよう ユルゲン」


「ねえ、ユルゲンちょっとぐらい遊んで言っていいよね?」


「まったく……任務を忘れるなよ?少しだけだからな」


「「了解」」


その時、眼下にアメリカ合衆国本土が広がった。

高度3万5千のマーナガルムと7機の機体はワシントンの街並みを把握する。


「これより、作戦を開始する。 全機散開!」


「破壊して蹂躙しつくしてやるぜ!」


「破壊魔ね。 あんたって」


ものすごい速度で降下していったヴェルナー機とフランカ機を見ながらユルゲンはため息をついた。

彼の機を残しマーナガルムと真紅の戦闘機7機は続く。



「さて、実験開始だな」


ユルゲンはボタンを操作しながら旋回を始めた。

















始めに、マーナガルムと対峙したのは不幸にもようやく訓練を終了し、最後の飛行訓練を行うために空に上がっていたルーキーの操るシューティングスター20機であった。


「く、くるぞ!」


空で何かが光った。

ボブの操るシューティングスターは機首を上に上げようとし


「ハッハァ! 本当に雑魚ばっかだなおい」


マーナガルムの機銃がボブのシューティングスターを貫いた。


「う、うわあ……」


ボブが最後まで悲鳴を上げる前に彼の機はワシントンの空で爆散する。


「ボブぅ!」


彼と編隊飛行を行っていたジョンが悲鳴を上げた。

まだ、16歳になったばかりの少年である。

合衆国は度重なる被害により彼のような少年も戦場に駆り出されるようになっていた。


顔を上げると新たな敵機が突っ込んでくる。


「よくもボブを!」


機銃を発射ボタンを押しこもうとするが敵機の方が遥かに早い。

しかし、ジョンは奇跡的タイミングで射線にマーナガルムを捉えた。


ガガガガガ


捉えた!とジョンは思ったが次の瞬間、マーナガルムの周囲に紫色の何かが現れた。

そして、機銃を全て弾いたのである。


「そ、そんな!」


一瞬でシューティングスターとマーナガルムはすれ違う。

ジョンが体制を立て直すよりも早くマーナガルムがジョン機の後ろについた。

なんという運動性能だと彼は思った。


振り切ろうと速度を上げようとするがマーナガルムから何かが発射された。

次の瞬間、彼の戦闘機はミサイルを浴びて爆散する。

ジョンはかろうじて脱出してパラシュートを開いた。


「だせえなおいフランカ! 雑魚にミサイルとアイギスかよ!」


ヴェルナーが通信越しに馬鹿にした声で言った。


「うるさいアホ! この雑魚! よくも!」


プライドを傷つけられたフランカは旋回するとパラシュートを開いて降下しているジョンに機首を向けた。


「そ、そんなまさか!」


なんとか脱出できてホッとしていたところにマーナガルムが突っ込んでくる。

ジョンは悲鳴を上げた。


「う、うわあああああああああああああ!」


フランカは舌で唇を舐め、冷酷な表情を浮かべて機銃に兵装を変え発射ボタンを押しこんだ。

ブオオオオ

と嵐のように機銃が一瞬マーナガルムから発射されジョンの体は引きちぎれ血しぶきになり落下していった。

それをフランカは爆笑する。


「アハハハハ!」


この方法は決して間違った行為ではない。

人が生きていればその人は新たな兵器を使い向かってくる。

人道的にパイロットを直接狙うことをするパイロットは少ないがないことではないのである。



「悪鬼め!」


この編隊で唯一のベテランであるハリー・ボーマンは仇を取ろうと機体をマーナガルムに向ける。

お気づきの人もいるかもしれないが彼はたびたび空で日本のジェット戦闘機と渡り合った不死身の男である。

仲間内でも必ず生きて帰ってくる男として知られている。

ボーマンは苦々しく思いながらもなら終戦まで生き残ってやると思っていた。

今回、彼は新人を引き連れて西海岸の基地に連れていくという任務を授かっていたが

彼の隊は最悪のタイミングで飛び上がってしまった。

これでは自分は死神ではないか



「この!」


なんとかロケット弾をと思いマーナガルムを追うがシューティングスターの速度はジェット戦闘機とはいえマッハ1にも届かない。

対してマーナガルムはマッハ7以上。

お話にならない速度である。


「っ!」


突然、彼は猛烈な悪寒を感じて操縦根を思いっきり斜め前に引き倒した。

瞬間、彼の一瞬前にいた空間に機銃の線が走る。


「何!」


空を見上げると同時に赤い戦闘機が目に飛び込んできた。


「こいつも新型か!」


ボーマンにとってマーナガルムも新型だがあこの戦闘機も新型だ。

ぎりぎりで機銃を回避し、反撃を試みようとするがこの機体も速度が違いすぎる。

しかし、ボーマンは奇妙なことに気づいていた。


(パイロットがいない?)


赤い戦闘機のコクピットの部分にあるはずのコクピットはない。

彼はとっさに幽霊を思い出した。


「ファントム……」


その一瞬が今回の彼の油断だった。

気がついた時には新たな赤い機体に上を取られていた。


「しまっ!」


機銃がシューティングスターを襲う。

ボーマンは機体の防弾性を信じて回避行動に移る。

見ると右の翼が炎をあげているのを見た。


「くそ! 俺は!俺は死神なんかじゃ……」


彼の戦闘機は新人たちを残して墜落していく。

ワシントンの町がみるみる迫ってくる。


「くそがあああ!」


ボーマンは脱出し、逃げまどう市民の中にパラシュートごと突っ込み、数人のけが人を出して彼はかすり傷で生き残ることとなった。



その後は圧倒的であった。

マーナガルムと共に20機ののシューティングスターは1機残らずたたき落とされた。


無論、ドイツ側の被害は皆無である。


「弱い! 弱すぎるぜ!」


ヴェルナーが圧倒的な力で蹂躙する快楽を得ながらレーダーに目を向ける。

そこには、あらなた生贄達が光点とあり表示されていた。

殺戮の嵐が始まった。


作者「何という悲劇だ!」


クレア「どうかしたの?」


作者「我がPSPの画面が電源入れても半分真っ黒に!」


クレア「PSP?」


作者「2009年の時代では最新の携帯型ゲームですよ」


クレア「よくわからないけど寿命?」


作者「馬鹿な!最新版で買って5日ですよ5日! ふざけてる!」


クレア「よくわからないから帰る」


作者「帰れ帰れ!」


クレア「……」


作者「ぎゃああああ!」


ズドオオン






作者「あたた……」


京子「ん? どうかしたのか草薙」


作者「京子……これわかる?」


京子「ん?PSPか? 凛に前に貸してもらったが妙にもろいゲームじゃろ?」


作者「そうなんですよね……PSPってソニーの社長が馬鹿にするような発言して無理やり市場に押し出したなんて話も聞きますし……てか5日はないだろ5日は!どんだけもろいんだよ!」


京子「落ち着け草薙」


作者「落ち着けるか! こっちは消費者だ! 給料削って買ったんだよ!それをあの社長は消費者のことを考えずに任天堂に押されてるからって糞野郎!」


京子「落ち着くんじゃ草薙。 関係者から何か言われても困るじゃろ?」


作者「困るか! 金返せ!もう、ソニーなんて信じないからな!」


京子「世界のソニーに喧嘩を売る気か汝!」


作者「手始めに嫌がらせの電話を……」


京子「やめいと言っておろうが汝ぇ!」


作者「とう!」


ズドオオン


京子「何!かわしたじゃと!」


作者「今日の私は一味違う!怒ってるんだ!」


京子「しかし、まだ保証期間じゃろ? なら、送ればよいではないか」


作者「うう……だって5日なんてあんまりだ……こんなことならDS買っておけばよかった」


京子「汝ソニー派じゃからな……Wiiには見向きもせずPS3を買ったりPSPを購入したりと報われんやつじゃ」


作者「任天堂はなんか好きになれない……Wiiもいまいち」


京子「そう言えば試験の結果はどうなんじゃ?」


作者「まだです」


京子「そうか……少し話を変えるが汝この更新速度はどうしたことじゃ?」


作者「フフフ、一応ひと段落はついたんで書けますよ。 ただストックも欲しいので多少時間はかかりますが……」


京子「それはそうとアメリカも大変じゃのう」


作者「あの3機ですからね」


京子「赤い機体じゃが無人機じゃなあれ」


作者「無人戦闘機ですよ。 読者に機体名を募集します」


京子「ユリウスとやらは無人機は嫌いじゃなかったのか?」


作者「いろいろあるんですよドイツの科学者たちサイドにも。ちなみに、この合衆国はまだ、ドイツ神聖帝国の成立を知りません」


京子「ルーズベルトが壊れてきておるが……」


作者「あれだけぼこぼこにされたら精神的にやばいでしょう」


京子「そろそろ奴も終わりかのう? ざまあみろじゃ」


作者「ルーズベルトファンの人ごめんなさい。でも、この作品の人物はフィクションです」


京子「まあ、アメリカがいくらぼこぼこにされても我は困らんがな」


作者「他人事ですめばいいけどね」


京子「? どういうことじゃ? ま、まさか汝!」


作者「僕ちゃんしらな~い! さてライトノベルでも読むか」


京子「答えんかこのたわけぇ!」


作者「結局ぅ! ぎゃあああああ!」


ズドオオン


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ