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独立機動艦隊『紀伊』―連合艦隊大勝利!  作者: 草薙
米太平洋艦隊大反撃
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第19話 第2次真珠湾奇襲作戦

スルプーアンス、ハルゼー艦隊が壊滅したという報告を聞いて

太平洋艦隊司令官チェスター=二ミッツが始め下した命令は

全艦出撃であった。

日本艦隊が真珠湾に強襲してくる可能性を考えての判断である。

しかし、大方の艦船は出払っているので現在、真珠湾沖に出ている主力は

エセックス級空母が2隻と護衛空母が5隻である。

それに戦艦が3と重巡、駆逐艦が出撃している。

真珠湾を守る戦力はそれだけではない。

戦闘機が駆けつけられる飛行場は5つあり次々と運び込まれている航空機の数は全てを

あわせると5000を越える巨大航空戦力を要していた。

予定ではさらに増える予定でさらにアメリカ本国から空母5隻がこちらに

向かっているはずだった。

「レーダーに敵が映っています!」

その報告が真珠湾の総司令官室に入ってきたのは二ミッツが仮眠を取ろうと部屋を出ようとしたときにもたらされた。

「敵だと?数は?」

報告をした兵士に二ミッツは言った。

「戦艦あるいは空母が1隻。それに10機の航空機の反応があります。すごい早さです」

それを聞き二ミッツははっとした。

ルーズベルト大統領やスルプーアンスに言っていた言葉を思い出したのだ。

「パナマを潰した戦艦か!直ちに全ての航空機を上げてその戦艦を潰せ!」

「はっ…?全部ですか?」

兵士は怪訝な顔で言った。

それはそうだろう。

たかが10の航空機と戦艦1隻に二ミッツは5000の航空戦力をぶつけようというのだ。

「そうだ!決して油断をするな!報告では40ノット以上を軽く出せる化け物だ!航空機も

おそらくジェット戦闘機だ!早く命令をださんか馬鹿者!」

慌てて兵士は通信室に走って言った。

二ミッツは真珠湾を見下ろせる高台に走った。

そこなら沖に出ているはずの機動部隊が見えるのである。

そして高台に立ち機動部隊の姿を見た瞬間

二ミッツは驚愕した。

「おお!」

そこには燃え盛る空母の姿が見えたのである。

続けて何かが飛んでくる。

ロケット弾か?と二ミッツは思ったが後ろから部下の兵士が走ってきて

二ミッツを押し倒した。

「司令!危ない!」

ズズウウン

と轟音が轟いた。

二ミッツが顔を上げると真珠湾の港が燃えている。

いや、正確に言えば燃料タンクを始めとした造船施設が燃えているのだ。

一体何がと二ミッツは空を見上げると何かが飛んでくる。

二ミッツは知る由もなかったがそれはトマホークミサイルである。

トマホークミサイルは目標まで海面すれすれを飛んでレーダーから身を隠して

目標まで近づくと上昇して目標の真上に落ちるミサイルである。

無論通常のトマホークに改良を加えられたもので射程も長い。

今、真珠湾の軍事施設にそのトマホークミサイルが雨のように降り注いでいるのであった。

「なんということだ!」

二ミッツは立ち上がると反撃の命令を出すために部下と共に総司令室へと再び走り出した。


直ちに戦闘機、雷撃機が上げられる。

しかし、その頃真珠湾沖では空母から何とか舞い上がったグラマンがハリアーと必死の

空中戦を演じていたのである。

グラマンの数は100機。

実のところ二ミッツは分からない話であるがハリアー攻撃隊は窮地に立たされていたのである。

予定では空母の制空隊は30機ほどだろうと予測されていたのだがなんと3倍以上の100機のグラマンがハリアーを迎え撃ったのだ。

これまでジェット戦闘機の高速を利用した奇襲作戦でアメリカ軍を壊滅させてきた

独立機動艦隊だがさすがにもう奇襲は難しくなっているのかもしれない。

アメリカとて馬鹿ではないのである。

「こいつは参ったぞ…」

ハリアー攻撃隊隊長の小川大尉はグラマンをバルカン砲で落としながら唸った。

そう、小川大尉がいるということは真珠湾を奇襲したのは紀伊である。

予定ではハリアーは空母を沈めた後5つの飛行場を強襲してミサイルで飛行場を潰す。

そして、紀伊の対地ミサイルで基地施設を破壊する計画だったのだがグラマンの数が多く

10機のハリアーは突破に時間を食っていた。

グラマンだけなら高速で突っ切ればすむのだが

空母を攻撃するのに時間を取られたために各飛行場から緊急発進してきた

グラマンを始めとする航空機がハリアーに攻撃を仕掛けているのだ。

時間がたつごとにその数は増えていく。

この時点で奇襲は失敗したわけでその場合は強襲へと作戦内容は変わる。

「全機撤退だ!紀伊に戻るぞ!」

10機のハリアーは残る全てのミサイルを撃つと西の方角へと逃げ始めた。

速度はマッハ2である。

「逃がしはしないぞ!」

グラマンのパイロット達は逃げに移ったハリアーを落とそうと追いすがるがさすがに

グラマンではハリアーに追いつくことは出来ない。

あっという間にハリアーは西の空へと消えていった。

しかし…

その方角から多数のミサイルが飛んできたのである。

たちまち30機のグラマンが一気に消し飛ばされた。

「な、なんだ!?」

ミサイルの攻撃を始めて受けたパイロット達に動揺が走る。

そして、海の彼方に何かが見えた。

「戦艦?」

グラマンのパイロットは呆然として言った。




その少し前のことである。

敗軍の将ハルゼーは駆逐艦の中でほっと一息をついていた。

もうすぐ真珠湾に着く。

今まで無線封鎖をしていたためまだ連絡は取れていなかったがここまでくればもう安全である。

ところが…

「ち、長官!戦艦です!日本海軍の戦艦が!」

顔色を変えた兵士の言葉にハルゼーも血の気が引くのを感じた。

慌てて窓に飛びつくと巨大な戦艦がすさまじい速度で真珠湾の方へと向かっているのが見えた。

機動戦艦『紀伊』である。

「見たことのない戦艦だが…」

ハルゼーには見覚えのない戦艦である。

艦隊決戦で新型戦艦の武蔵と戦ったハルゼーだがすさまじい速度で突っ走る戦艦は

武蔵よりも大きい。

一体こいつは何者なのだとハルゼーが思ったまさにその時

日本の戦艦から白煙を描いて何かが飛び出した。

その数は30

「おお!」

ハルゼーは目を見開いた。

その30のミサイルが真珠湾の方角へ消えていく。

「いかん!奴は真珠湾を攻撃するつもりだ!直ちに攻撃するのだ!」

それを聞いて兵士は慌てた。

「無理です!相手が早すぎます。魚雷よりも早いのです」

ちなみに現在の紀伊の速度は70ノットである。

もう、小さくなりつつある。

ハルゼーは腕をぶん回し

「くそ!なんという悲劇なのだ!ジャップの戦闘機にやられたと思ったら今度は

1隻の戦艦にまでおちょくられるとは…」

しかし、ハルゼーと話していた兵士はにこりと微笑んで言った。

「大丈夫です長官。真珠湾には巨大な航空戦力があるではありませんか。

いくら高速戦艦とはいえすぐに海の藻屑と消えるでしょう」

「そうだといいのだが…」

今、ハルゼーの胸の中にある不安は以前スルプーアンスが抱いていたものと同様のものであった。


凛「今回は人物紹介でもしようかしら?」


明「それならもちろん私からね」


凛「もう戻ってきたの?おあいにく様今回は私よ」


明「え〜!なんでよ凛!ずるいじゃない!」


凛「早い者勝ちよ」


明「じゃあやらせてもらうわ!私は…」


凛「何勝手に始めてるのよ!」


明「早い者勝ちって言ったじゃない!」


凛「うるさい!私が先よ!」


明「私よ!」


凛「私!」


明&凛「やる気?上等じゃない!核ミサイル発射!」


作者「結局紹介できなかったな…げっ!」

  ↑

核ミサイルがこちらに飛んでくる。


作者「ぎゃああああああああああああ」

ズドオオオオオオオオオオオン


凛「あれ?死んだ?」


明「一応核じゃないから生きてるとは思うけど?」


凛「もういいわ…次回予告は真珠湾強襲みたいよ」


明「ご意見・感想お待ちしております♪」








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