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第175話 襲来

メッサーシュミット30機は尾張から発射されたシースパローをチャフを撒き散らして逃げようとしたが2機にシースパローが直撃し撃墜された。


「くそ!ジャップ戦艦め!やるじゃないか!」


メッサーシュミットは第2波のミサイルが尾張から来る前にシースパローの射程外まで離脱した。

距離ぎりぎりでシースパローを放った尾張はそれ以上メッサーシュミットに攻撃を仕掛けることが出来ず両者は互いをレーダーで確認しつつすれ違った。


「くっ!」


明は撃墜仕切れなかった23機のメッサーシュミットをレーダーを通じて見ながら槍を持つ手を強めた。







ウーーーーーーーー


琉球基地全体に今度は敵機接近の空襲警報が鳴り響く。

すでに一度目の空襲警報で民間人や非戦闘員の避難は完了している。

基地に逃げ込んだ民間人にはシェルターが提供されている。どれほど意味があるかは分からないが陸軍も戦闘準備が行われているところであった。


独立機動艦隊の琉球基地を任されているのは宮崎 康史中将である。

2042年からタイムスリップしてきた一人でもある。


地下に設けられている司令所は衛星こそないが大きなモニターやコンピュータが並んでいる。

元々日本の『クロノロード』計画の中に同レベルの技術の相手と戦うことは想定されていない。

もちろん機動戦艦もだ。

従って琉球基地には普通基地に配備される巡航ミサイルなどは皆無であった。

あるのはシースパローやトマホークなどの戦艦に搭載可能なミサイルのみである。

万が一アメリカが沖縄に来襲しても十分戦える戦力であったが今回の襲撃は痛い。

遠距離から巡航ミサイルが撃てれば航空機を撃墜する幅はぐっと広がるからである。


今年51歳になる宮崎司令はモニターに移る光点を睨んでいた。


「ふいをついたつもりだろうがな…」


「第2次攻撃隊が敵航空機と戦闘を開始します」


モニターを見ていた兵士の言葉を聞き宮崎はモニターに移る23の光点と50機の光点を見ていた。










「第1次攻撃は失敗です艦長」


「やるようだな。ある程度の備えはしていたか…」


敵基地に攻撃を仕掛けたメッサーシュミットが全滅したと聞いてもベルンハルトは微笑を浮かべたままであった。

こちらに襲い掛かってきた神雷も全滅させた訳だからお相子である。

尾張とドイツ艦隊のほぼ中央の空で戦っていた神雷とメッサーシュミットもミサイルや機銃を撃ち尽くして互いの基地や空母に戻った。

両者ともに位置は掴んでいるので引き上げれば第2次攻撃ができなくなるという展開にはならない。


「尾張を射程にいれるのが約3時間半というところね。どうするのベルンハルト」


「機動戦艦の戦いにミサイルはあまり有効な兵器ではない。彼等を倒す方法は一つだ」


「艦隊決戦?」


「ふっ、まあ、艦隊決戦と言うかは微妙な話だがな」


ベルンハルトは微笑みを浮かべたままラキアに言った。


「これがエリーゼ司令やフィリアだったら楽だったのにね…私達潜水能力を持つ機動戦艦はバルムンクがついてないもの」


バルムンクはレールガンと言うが正確に言えばレールキャノンとなる。

戦艦の装甲を一撃で撃ち抜けるバルムンクはまさに一撃必殺の兵器だ。

バリアも意味をなさない。

とはいえバルムンクはドイツで実戦配備されだしたのはかなり遅く全ての水上艦についているわけでもなかった。

それにバルムンクの真の威力を発揮したいならやはり核融合炉は必須の装備である。


「私達が負けるとでも?」


「まさか!」


ラキアは首を横にふっていった。


「紀伊、三笠は北海道、大和はハワイ。肝心の尾張は傷だらけ、どこに負ける要素があるっていうのベルンハルト?」


戦力差は圧倒的である。


「戦場では何が起こるか分からない。特に彼等は私達の世界では伝説の戦艦と呼ばれている者達だ。油断はできない」


「ずいぶんあいつらを褒めるじゃない。」


「そう聞こえたなら謝ろう」


「べ、別にあやまらなくてもいいけど…」


「いや、すまない友よ」


「だ、だからその言い方やめてってばぁ!」


ラキアはベルンハルトを軽く握った手でぽかぽか殴りベルンハルトはただ微笑んでいた。

京子「のう草薙」


作者「うわぁ!久しぶりだぁ」


京子「死にたいのかの?」


作者「とんでもない」


京子「我達の出番はいつになるんじゃ?」


作者「うーん。とりあえず戦艦『日向』はハワイから動かない♪」


アテナ「動かな〜い♪」


京子「なんでじゃああああ!」


作者「ぎゃあああああ!」


アテナ「ああああああああ♪」


ズドオオオオオオン


京子「ん?今草薙以外の誰ががいた気がするが気のせいかのう?」

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