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第168話 誇り高き合衆国海軍の戦艦

「や、奴が突っ込んで来ます!すごい速さです!」


参謀の一人が上擦った声で言った。

そんじょそこらの駆逐艦じゃない。大和級よりも更にでかい超巨大戦艦が50ノット以上で突撃する様子はとんでもない威圧感だった。


「う、うるさい!見れば分かるそんなこと!」


スターリンの艦長もまたまた仰天して言った。

あの敵戦艦には驚かされっぱなしの艦長であった。


「敵艦より発砲炎!」


「お、面舵いっぱぁい!撃て!撃ち返せ!」


ドドドドドドドドド


すさまじい水柱がスターリン周辺に巻きおこり駆逐艦2隻が海底に爆沈した。

圧倒的な戦いである。







アリシアは微笑んだ。

近江の戦いとロシア人の情けなさにだ。彼等はこの戦艦の性能を引き出しきれていない。

それでは日本海軍の戦艦には勝てないのだ。

日本海軍は技術力や国力を訓練により埋めようと猛訓練をしている。

それはアメリカの艦魂達の中でも有名な話だった。

アイオワが武蔵に討ちとられた時もアメリカの艦魂達も驚きの中にどこか納得があったらしい。


「もしかしたら、私を殺すに相応しい相手なのかもしれないわね…」


ズドオオオオオオン


軽巡の後部に51センチ砲が命中し艦首を天に向け沈んでいくロシアね船を見ながらアリシアは笑った。










「取り舵いっぱぁぁい!」


「とーりかーじいっぱぁぁい!」


森下の指示道りに右に左に舵を切る。

巨大戦艦ともなれば舵は効きにくいものだがそれはジェット噴射により改善がなされている。

簡単に言えば高速で右に曲がる時は左についているジェット噴射を出力を落として行うのである。

これは機関科の仕事であり一歩間違えればメルトダウンを起こす危険窮まりない行為だったが練度の高さがそれをカバーしている。

近江の乗組員達は未来戦艦に対抗するため、この戦術を100パーセント引き出すために猛訓練をしてきたのだ。

彼等からすればただの戦艦なんかに負ける訳にはいかないのだ。


「主砲発射準備よし!」


砲術長の声が艦僑に響く。


「撃て!」


ズドオオオオオオン


高速航行中の近江が再び揺れる。

敵艦隊との距離はすでに2万に近い距離だ。

近づくのだから当然命中率は上がる。

敵も同じだが彼等は目の前で高速で動き回る戦艦を相手にしたことなどない。

逆に近江の乗組員達はフェンリルとの戦いや訓練により高速艦隊決戦の経験は日本海軍の中でも一歩先をいっている。

日本連合艦隊の中でも高速艦隊決戦という戦いでは近江は最強の戦艦なのだ。








「なぜ当たらないんだ!あんなにでかい標的相手に!」


「相手が早過ぎます!魚雷よりも速いのです!」


スターリンの艦長の喚きちらしに兵が悲鳴をあげてて言った。

自慢の46センチ砲を撃っても見当違いの場所に巨大な水柱をたてるだけだ。

先を読んで撃っても見事としか言いようのない操艦技術で交わされてしまう。

普通の戦艦なら多少操艦技術があっても当てられるだろうがあんなに高速で動き回られたら操艦技術が高い人間が艦長をしていればやっかい窮まりない。


辺りは完全に闇になっており星空の下の艦隊決戦だ。

砲炎と月明かりとレーダーで互いの位置ははっきりわかっている。

スターリンに被弾がないのは奇跡としかいいようのない状態ですでに艦隊の半分以上が近江に沈められている。


「艦長!逃げましょう!奴は化け物です」


兵の一人が悲鳴をあげていったのでスターリンの艦長はその兵士を殴り飛ばした。


「こいつを艦僑から叩き出せ!臆病者はいらん」


「はっ!」


逃げましょうと言った兵士はロシア兵に拘束され文字道り艦僑から叩きだされた。


それを見ながらスターリンの艦長もまた、勝ち目はないと思い始めていた。

46センチ砲が命中すればいいが簡単にはいかないだろう。

今の兵には士気の低下を恐れてああいう態度をとったが本音を言えばドイツと戦う日本に降伏し戦艦を明け渡してでもドイツと戦いたかった。

だが、できない…彼はできないのだ。




「砲撃を続行する。回避行動をとりつつ敵戦艦の前方を狙い砲を撃て!家族を思え!我等が死ねば残された家族はどうなる!」


自分達が死ねば家族がどうなるかわからない…解放されるならいいが最悪殺されてしまうかもしれない。


ロシア連合の兵達は背水の陣の覚悟を決めた。







「家族…か」


アリシアはそんな艦長の言葉を聞いてつぶやいた。

モンタナの艦魂は自分にとっては姉。彼女が自分にとって家族だった。

アメリカの艦魂達も自分にとって仲間であり家族だ。




もう一度家族に会いたい。




アリシアはぐっと唇を噛み、スターリンの46センチ主砲に降り立った。

零が立つ砲と同じ位置にある第1主砲である。

発砲炎が見える近江わを睨み腰のサーベルを抜いて近江に向けた。


「私の名はアリシア!誇り高き合衆国海軍の戦艦だ!近江!私は貴方に勝って可能性にかける!」


生きていれば再び家族に会えるかもしれない。

アリシアは闘志を取り戻した。

死んだ目は近江と家族を思うロシア兵達に触発され生き返った。







「…っ!」


近江の51センチ砲の上で零は相手の戦艦の感じが代わったのを感じ声を聞いた。

合衆国海軍の戦艦と…


これは大昔の決闘ではない。名乗り返す意味などない。

だが、零は言葉を返した。


「日本連合艦隊所属!大和級4番艦近江!参ります」


零は再び剣を振り下ろすと同時に51センチ砲が放たれた。

同時にアリシアもサーベルを振り下ろし互いの砲が火を噴いた。

戦いはこれからだった。




ついに試験艦隊との戦いでブラックホールまで現れる始末。そんな中、作者は艦僑に現れた。


兵士「艦長!」


作者「待たせたな。修理は終わったか?」


兵士「はっ!しかし、ブラックホールが…」


作者「すごいことになっているな…とにかく出撃だ。誰のドッグかは分からんが礼をいう」


兵士「両弦前進微操」


戦艦草薙パワーアップして戦線復帰

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