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第159話 日本攻略の真意

後書き変に激動が…

日本攻略作戦と簡単に言うが今回、日本・満州を攻略戦とするドイツの戦力は5千もいなかった。

エーリッヒ・ハルトマンやルーデルといった戦力は送られている。


イージス艦『ニヴルへイム』が日本の攻略補助に派遣されているが大きく戦力を言うなら海上戦力はそれだけである。

後はソ連やイギリスから接収した艦やアメリカの鹵獲艦が使われていた。

ジェット戦闘機は性能の劣悪な『フォッケウルフ』が送られていたし兵力はソ連の領土のかき集めという戦力である。

ユダヤ人は例外なく殺戮が行われていたがスラブ人はヒトラーは戦力として利用しようと考えた。

彼らが反攻に出ても制圧することは可能だったからである。

そして、今回の作戦でドイツが全力で日本と戦わないのは訳があった。


「占領地は落ち着いてきているのか?」


ヒトラーが言った。


「各地に我が軍を派遣し落ち着かせようとしています」


広大な領土を手に入れたドイツ第三帝国であったがやはり、押さえつけたら跳ね上がるものはでるもので各地ではアメリカやイギリスの残党がゲリラ戦を行っているのが現状だった。

アフリカ全体を支配した『アフリカ連邦』政府をドイツ軍は支援しつつそれらの駆逐に当たっているが領土が広大なためゲリラ軍は逃げ回りつつドイツの補給路に強襲をかけたりとまことに頭の痛い状態となっていた。

各機動戦艦もゲリラ兵鎮圧のためアフリカ方面へ言っているのが現状だった。

もっとも、未だに目処は立っていないが衛星が打ち上げられればドイツ軍は神の目を持つことになり敵のアジトなどの発見もたやすくなるだろうと思われていた。

将来的には宇宙のことを専門とする『宇宙軍』を立ち上げようという話もある。

これにゲーリングは立候補したがフレドリクの無能の一言で立ち消えた。

まあ、宇宙軍とはいえ宇宙戦艦を作るとか言う話ではなくあくまで宇宙に関することを総括する軍という意味である。

2042年では衛星兵器を作ることは可能だっただろうが日本を中心として衛星兵器の禁止条約が締結されていたので作られていた衛星兵器はなかったが…



「忌々しい限りだな」


「各地に機動戦艦が派遣されているのです。そう長くは持たないでしょう」


「そうだといいんだが…」


ヒトラーは次に海軍総司令官デーニッツを見た。


「アメリカ攻略の戦力はどうなっている?」


「現在、空母機動部隊の錬度を上げるため猛訓練を行わせています。空母のパイロットが確保できましたので」


デーニッツは嫌味を込めた目でゲーリング空軍元帥を見た。

空軍元帥ゲーリングはデーニッツから目をそらした

史実では彼が空母の艦載機まで自分の空軍、ルフトバッフェに編入したりドイツ初の空母『グラーフツェッペリン』を完成を妨害したりとドイツの勝率を下げることをしている。

はっきり言ってデーニッツはゲーリングが嫌いだった。

第1次世界大戦の空のエースも今はでっぷりと太って情けない。


「アメリカ攻略までには機動戦艦全艦を集結させることは出来るのかフレドリク?」


ヒトラーが聞くとフレドリクが言葉を返した。


「はい、問題ありません」


デーニッツとフレドリクの視線が重なった。

だが、その視線は嫌悪ではなく信頼の目であった。

未来からきた戦力はフレドリクの元で独自の指揮系統で動いている。

デーニッツは要請する権限はあっても機動戦艦を運用する権限はなかったのである。

海上のナチス親衛艦隊とでもいうものである。

ドイツ版の独立機動艦隊というわけだ。

フレドリクは残虐な男である。

ヒトラーの信頼を得るためにユダヤ人などを皆殺しにし逆らう者達を皆殺しにしてきた。

始めはデーニッツは彼の推薦で海軍総司令官になれたと聞いてもその性格ゆえに彼を嫌っていた。

だが、デーニッツはフレドリクと1対1で話す機会があった。

その時、彼から聞かされた第三帝国のよる世界統一。

統一国家が出来れば争いを減る。

反乱が起こっても速やかに鎮圧が可能だ。

理由としては国が存在していては反乱軍と国の利害が一致すれば支援したり、反乱軍をかくまったりして手が出しづらくなるという欠点がある。

しかし、統一国家ならば国境が存在しないため速やかな反乱の鎮圧が可能だった。

争いが起こらない世界。

それは夢物語ではあるがこのフレドリクという男は本気でそれを追っている。

だが、ベーニッツが納得できないのは決してヒトラーの前では口に出さないユダヤ人の殺戮である。

ヒトラーの意向なので仕方なしに従っているデーニッツではあったがそれに対しては心から賛成したわけではない。

だが、フレドリクのいう統一国家樹立と計画がなれば…

今回の日本攻略作戦にドイツが本腰を入ない理由はやはり先進国であり核を完成させる能力を持つアメリカの攻略である。

領土の大きさでは中国がいるが核を完成させるのはずっと先、それまでにドイツが核を完成させて中国が無条件降伏するまで核を打ち込み続けるのだ。

日本が持つであろう核。

それは、彼らの戦い方を知っているフレドリクにとって脅威ではない。

彼らは核ぼ恐ろしさを知るあまり簡単には使用しないという性質を持っているからだ。

従って日本とドイツの最終決戦は通常兵器による決戦となる。

海で言うなら艦隊と艦隊の戦いとなる予定であった。

ドイツと日本の最後の戦い。

史上最大にして最後の艦隊戦となるだろう。


ヒトラー達が会議を続けていると扉から親衛隊の1人がハイルヒトラーと言って入ってきた。


「何事だ?」


会議の途中であったのでヒトラーは少し機嫌を悪くしながらその親衛隊の兵士を見て言った。

兵は持っていた紙をこれをとヒトラーに渡す。


「…」


それを見たヒトラーの目が見開かれた。


「本当かこれは?ロンメル」


「はっ!」


ロンメルに投げつけるように渡された紙を彼が見るとロンメルも目を見開いた。


「一体なんなんだね?」


ゲーリングが紙を奪おうとしたが先にヒトラーが口を開いた。


「原子爆弾がスラブ人を3万人跡形もなく消し飛ばしたのだ」


その場にいた人間は目を見開いたがフレドリクだけは小さな笑みを作った。




ギイイイイイイイ


兵士「艦長…戦艦草薙…注水に限界…復元…不能…!」


作者「…総員退艦せよ…」


兵士「艦長…」


作者「残念だった…支援艦隊へ直ちに撤退を…」


兵士「艦長は!」


作者「私は戦艦草薙とともに逝く」


兵士「艦長ぅ!私もお供に!」


作者「…」










フリード「ヒャハハハ!戦艦草薙は合格本島へ突入できず!支援艦隊が!皆殺しだ!撃てぇ…」








その時、撃沈寸前の戦艦草薙を光が注ぎ込んだ。



フリード「な、何!」







作者「なんだこの光は」


兵士「艦長!あの光は一次試験突破の」

作者「おお!」


兵士「戦艦草薙が治されて行く…支援艦隊もルールに触れない艦が生き返った。艦長!イージス及び全武装オールグリーン!イレイズ砲やレールガンも備わりました。戦艦草薙は生まれ変わったのです」


作者「よし!各支援艦隊へ打電!『烈火のごとく敵を撃て!』だ」


兵士「了解!イレイズ砲!レールガン発射ぁ」


キュイイイイイイン

キュイイイイイイン




第1次試験を突破した戦艦草薙…次なる戦い(二次試験を乗り切れるのか…)

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