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第158話 過去の未来

「カールですか?ここは私の艦ですよ?」


「知ってるよ」


フリードリッヒ・デア・グロッセの艦橋、CICができてからはさほど意味を成さないもののはずだが2042年の未来においてもステルスの処置が施されて第2次世界大戦で建造された戦艦と比べ平べったい印象を受けるがそれでも戦艦という巨大な存在はいるだけで相手を威圧できるのは未来においても変わっていない。

カール達がいた2042年は日本の戦艦『大和』『紀伊』『尾張』の大活躍により航空主兵論に傾きつつあった流れを戦艦に引き戻した。

もちろん、航空機の発展は続けられいたが…


「知っているのなら何のようですか」


「いやね、フレドリクもいないけど少し用事があったんだ」


「フレドリク様ならヒトラーとどこかの山荘にいるはずです」


「うん、知ってるよ。でもね…エリーゼ、いい加減にフレドリクに様をつけるのやめたら?

昔は…」


「いいんです…」


エリーゼはカールの言葉をさえぎって言った。

カールは2042年の時空転移よりもさらに前から仲のよい存在であった。

フレドリクと友であるつながりだ。

そして、フレドリク、カール、エリーゼ、そして…


「やはり気にしてるのかい?フレドリクもシンシアのことで…」


「カール…」


その時、カールは久しぶりに彼女の表情に悲しげなものが宿ったことに気がついた。

ほんの一瞬。

エリーゼと昔からいた自分でなければおそらく分からなかった表情の変化だった。

だが、それもすぐに無表情に戻ってしまう。


「私はフレドリク様の行く道についていくだけです。その先に破滅が待とうとも…」


「…」


話した言葉は短かったがカールはエリーゼと話せたのはそれだけだった。

その後はカールが何を言おうともエリーゼは何も言わなかった。

昔、とは違う…


甲板を歩きながらカールはもう、1度艦橋を見上げた。


「もう、戻れないのかい…エリーゼ…フレドリク」


それは2人の友が願う願いであった。

だが、その声は誰にも聞かれることなく潮風に消えていった。

いや、聞こえているものはいた。


「戻れませんよ…」


そう言ってエリーゼは艦橋から姿を消した。







史実のヒトラーは暗殺を避けるために様々な場所に移動していた。

この世界においてもそれに例外はなく、歴史に残っていないある山荘にヒトラーと

フレドリクはいた。


朝の6時、フレドリクはドイツ海軍の軍服に着替えて部屋から出たところでヒトラーの愛人エヴァとばったりとあった。


「あら?フレドリクさん、おはようございます」


「おはようございます母上」


「まあ、まだ私はアドルフと結婚したわけでもないのに」


そういわれてもまんざらでもないという風にエヴァは頬を赤く染めた。

史実では連合軍のベルリン攻撃の陥落寸前、ヒトラーと結婚式を挙げたエヴァ=ブラウン

戸籍ではヒトラーの義理の息子となっているフレドリクはエヴァが義理の母となる可能性は高かった。


「いずれそうなる未来なんですよ」


「フフフ、でもそれはあなたの未来の話なんでしょ?」


「ええ、父上と母上はベルリンでアメリカと日本軍に囲まれて自害なさいました。


自害と聞いてエヴァは少し顔を青くしたがフレドリクは微笑を作ると


「大丈夫です。そんな未来はすでにありません。父上とあなたは幸せに障害を閉じるでしょう。永久の平和を手に入れた輝かしい第3帝国が地球を統一し」


「エヴァ!そこにいるのか?」


廊下で話をしている2人の前に現れたのはドイツ第三帝国を支配する独裁者アドルフ・ヒトラーであった。


「おはようアドルフ」


「おはようエヴァ」


エヴァはうれしそうにヒトラーの抱きつきキスを交わした。


「おはようございます父上」


「うむ、時間道理だなフレドリク、朝食をとりながら話をしよう」


「はい」


エヴァとヒトラーとフレドリクは用意されている朝食の部屋へと向かった。


「ハイルヒトラー!」


扉の前に立つ兵の横を通り過ぎ中に入ると早々たる顔ぶれがいた。

ドイツ海軍総司令官カール・デーニッツや空軍元帥ゲーリング、陸軍元帥ロンメルなど早々たる顔ぶれが揃っていた。

彼らは一同に立ち上がり「ハイルヒトラー」と言った。

彼らはゲーリングを除いて歴史の功績を元に任命した名将であった。


「おはよう諸君」


ヒトラー達が席につくと朝食が開始される。

いつものようにヒトラーの滑るような口がぺらぺらと様々な話を声に出して

聞かせる。

その場に皆は黙ってそれを聞いている。

護衛のために立っているSS(ナチス親衛隊)の兵士も黙ったままだ。

ヒトラーの足元にいる2匹の犬以外はヒトラーの話を聞いていた。

時折、ロンメルやデーニッツなどに彼らが史実で果たした功績を持ち出して

話をする。

実はロンメルは史実では処刑されていたがその話はロンメルにされていなかった。

暗殺に関与したという説もあるロンメルだが証拠もない上にあのときのヒトラーはどうかしていたとも言える。

そして、ひとしきり話が終わり食事が片付けられエヴァが部屋に戻ると場には緊張感が漂ってきた。

そしてヒトラーが口を開く。


「さて、そろそろ本題といこうか。日本攻略の話だが…」


世界中が戦場になり地理の知識がたりない作者はついに世界地図帳なるものを購入…価格は4000円…痛い出費です。






合格本島近海


兵士「艦長!戦艦草薙を始めとする各艦の被害甚大です」


作者「第1次試験突破弾はまだか!」


兵士「まだです!」


作者「く…このままでは…」


兵士「ミサイル接近!」


作者「くっ!イージスが沈黙しては…」


兵士「支援艦隊の防空を抜けます」


ズドオオオオオオングワアアアアン


兵士「う、右舷ミサイルランチャー及び中央VLS全壊!本艦のミサイル発射装置は完全に沈黙しました。残る武装は第2主砲ただ1基!」


作者「まだだ!希望はあるんだ!合格通知が来たら艦は修復できる」


兵士「前方より超大和級が来ます」


作者「主砲で応戦!大和魂を叩き込め!」


ズドオオオオオオン









作者の合格やいかに?

第1次試験を突破したら届いた日の後書きに書きます。

しかし、なんで今日届かなかったのやら…

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