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第153話 粘り

感想ではたくさんの応援ありがとうございます。


今日は少し早めに更新します。


後書きでは戦艦『草薙』の特攻へ…少し早いですが明日の試験艦隊と戦いに突入します!どうかお元気で…

原子爆弾研究所の戦いは続いていた。

100万のロシア連合軍全てがここに殺到したわけではないがそれでも戦力は4倍以上である。

なのに日本軍は必死に防戦し基地の突入を許さない。

配備されている戦車の質もいい。

こちらの砲撃を受けても打ち返してくる戦車もあるぐらいだ。

その戦車の名を五式戦車というのだが指揮官は知らなかった。

日本の戦車といえば紙のように簡単に打ち抜ける装甲の軽戦車というイメージが強かったからだ。

史実通りならばそうであったが未来からの技術援助のため日本は重戦車を配備し連合軍に反抗していた。

空の戦いにいたってはこちらが優勢ではあったがやたら強い戦闘機がいるためにこちらは次々と撃墜されている。

烈風3機と震電である。

ハルトマンを震電が抑えているため烈風は機関砲とミサイルでフォッケウルフを叩き落しまくった。

しかし、数の暴力には勝てない。

いかに強力な戦闘機とはいえ所詮は4機である。

次から次へと押し寄せる機甲師団や戦闘機相手にどこまで戦えるか見ものだと指揮官は思っていた。

基地へなだれ込むのも時間の問題である。

そうなれば日本兵は皆殺しだとロシア連合の指揮官は口元を歪めた。




「粘るな日本軍は…」


ちらりと砲撃と爆発が巻き起こる平野を戦闘機の中から見たエーリッヒ・ハルトマンは言った。


「あの戦闘機もね」


ルチアが忌々しげに言った。

すでにあの戦闘機と戦い始めて30分近くが経過している。

互いに決定打も出せずおまけに燃料切れも起こさない2機である。

ここまでくれば弾切れを待つか精神力の勝負である。

集中力を切らしたほうが負ける。


「ルチアミサイルは…」


「後1発。機関砲も後70発だよ」


あと2撃か3撃、それが、メッサーシュミットゼロに残された攻撃回数だった。

一時離脱し弾薬補給という手がこちらにはあるがハルトマンは対等の条件であの青い戦闘機を落としたかった。


「勝負だ」


ハルトマンは額に汗をかきながら加速した。








「ソラ、残弾は?」


同じく追い詰められつつある凪は黒い戦闘機に注意を払いながら飛魂の少女に問う。


「対空ミサイルが後1つ、30ミリ機関砲は後63発です」


「そう、厳しいね」


メッサーシュミットゼロと震電は互いに有効打を打ち出せないでいた。

正確に言えば黒い戦闘機の攻撃で震電が撃墜されていたかもしれない場面はある。

それはバリアにより防いでいた。

もちろん黒い戦闘機を撃墜できそうな場面はあったが途中でフォッケウルフが介入してたりと1対1の戦いに中々持ち込めない。


「そろそろ決めないと…」


「っ!凪、天城中将より通信です」


「凪!聞こえてるわね?」


「離脱の命令なら聞かないよ彼方」


「この馬鹿!といいたいけどあんたの頑固さはもう分かったわ。いい?今から指定する時間と場所に飛んで。言うわよ?」


その指示を聞いてから凪は頷いた。


「うん、分かった」


彼方の言ったことはこの場所から離脱できる最後のチャンスだ。

他の烈風隊にもそれは通じたはずだ。


「これが、最後のチャンス」


このチャンスは下で奮戦する陸軍のおかげでもある。

彼らは決して無能などではない。

国を守りたいという気持ちの下に集う勇者達なのだ。

凪は震電を指定された場所に向かい高度をとりつつ音速を越えて加速した。






「ハルトマン大尉!青い戦闘機が逃げる!」


ルチアが加速した青い戦闘機を見て大声上げた。

ハルトマンは頷きつつ言った。


「逃がしはせん」


それを追うメッサーシュミットゼロ。

大空の戦いは決着がつきつつあった。





兵士「各支援艦隊戦闘開始しました」


作者「こんなに援軍が来てくれるとは…」


兵士「参加艦隊は感想に書いています」


作者「しかし、なおも戦力は絶望的な差…ならば…」


兵士「見張りより報告!左35ド、アベンジャー雷撃機870機突っ込んでくる」


作者「対空戦闘!」


兵士「対空戦闘用意よし!」


作者「支援艦隊に攻撃隊を送ってなおこの数…皇国の興廃まさにこの一戦にあり!支援艦隊の期待に応えるため各員奮闘努力せよ!」


兵士「おー!」


作者「主砲三式弾!砲撃始めぇ!」


ズドオオオオオオン



戦艦『草薙』の9門の51センチ砲が試験艦隊へ砲撃しついに草薙艦隊の戦いが始まった。



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