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第147話 更なる危機

「なんだあれは?」


ハルトマンはルチアに聞いた。

あの青い戦闘機がこちらの攻撃を防いだあの理由を。


「あれは多分バリアだよ」


ルチアはこの時代というよりは未来で作られた戦闘機である。

未来の知識があるのは当然といえた。

現に未来ドイツでも戦闘機にバリアをつける計画はあっのだがそれは結局間に合わなかった。

艦船用に大型となってしまい小型化が実用できなかったのだ。


「なるほど、機動戦艦とやらに取り付けられていたあれか、あれを航空機に搭載しているとなると…」


「厄介?」


ルチアが聞いてきたがハルトマンは首を横に振った。


「いや、あの戦闘機、バリアを張った直後速度がわずかに落ちていたように思うがどう思うルチア?」


「うん」


ルチアは自分の体であるメッサーシュミットゼロの記録を呼び起こして搭載されている

コンピューターですさまじい速度で計算して答えを導き出した。


「落ちてるよ。確かに」


その時間わずか1秒である。

メッサーシュミットゼロには機動性や運動性能に加えて強力な処理能力が備わっていた。

航空レーダーなどのサポートも完璧である。

動力は核パルスエンジンで震電と違うのはやはりその意義だろう。

メッサーシュミットゼロは処理能力を向上させて本来指揮官機としてわずかに量産される予定であったらしい。

ところがこのメッサーシュミットゼロは並みのパイロットでは性能の半分引き出せればよいというすさまじいじゃじゃ馬になってしまった。

複座であるのもそのためである。

本来は2人乗りなのに1人で乗っているのはハルトンの能力についていける存在がほとんどいなかったためだ。

金額もものすごい値段になり小さな国家ならこの戦闘機1機で国家予算が壊滅してしまうというすさまじい高額の戦闘機だった。

ドイツは無論補充要員を送る予定は会ったらしいが偶然いたフレドリクの近くにいた艦魂の少女がメッサーシュミットゼロの画像を見た瞬間にフレドリクに何かを言った後、ハルマンの後部席の補充要員の話はぱったりとなくなった。

そういう流れがあったことはハルトマンは知らなかった。


「さて、ではそれをつくか?」


速度が落ちるならばそこをつけばいいだけの話しだった。



















「状況はよくないかも知れないわね…」


建物の影で彼方は言った。

まだ、3人は基地の中にいた。

逃げたいのだが連合軍は地上の兵士を機銃などで虐殺しているのだ。

彼方達が建物の影から出たらそうなる可能性は大きすぎた。


「降参するか?」


ドミニクが言った。

彼方はちらりと彼を見てから首を横に振った。


「お断りよ。私が捕虜になったらいろいろまずいし」


幸樹が睨みつけるようにドミニクを見た。

手には護衛のために常備している拳銃を持つ。


「おいおい!冗談だって!それも選択の一つだっていったんだよ。通信機さえかしてくれれば連絡の一つもつくからよ」


それは彼方がつけているインカム型の通信機である。

確かに空を暴れまわっているのがドイツの戦闘機なら彼が話をつけられる可能性はある。

だが、彼方が捕虜になればおそらくドイツはなんとしても彼方の持つ情報を引き出そうとするだろう。

それだけは駄目だ。

そうなれば日本に勝てる可能性はもはやなくなる。

ここは逃げ切れなければならない。

だが、先ほどした凪との通信によれば空には凪さえも手間取る強敵がいるらしい。


「黒いジェット戦闘機か…」


彼方がつぶやくとドミニクが目を見開いた。


「おいおい、マジかよ?冗談のつもりだったがあいつがきたのか?」


「あいつ?知ってるの?」


ドミニクはうなずいた。


「ああ、黒いジェット戦闘機の色で凪ちゃんと同等といえば1人しか俺は思いあたらねえよ。エーリッヒ・ハルトマン、世界最強の撃墜王だよ」


彼方は舌打ちして空を見上げて親指の爪を忌々しげに噛んだ


「よりによってこんな時に…」


状況は分からないが基地周辺の戦いもおそらくいいようにはいっていないはずだった。

圧倒的な物量差がある。

ロシア連合のみならなんとかなる。

だが、数は分からないがドイツが出張ってきている以上、関東軍に万が一にも勝ち目はない。

満州を踏みにじられれば連合軍は一気に朝鮮半島までなだれ込こむだろう。

そうなれば…

だが、事態は彼方の予想を上回る事態となっていることをこの時、彼女は知らなかった。















連合軍が満州へ侵攻したと同時に樺太北半分を支配するのロシア連合軍は日本が

支配する南樺太へ怒涛の進撃を開始した。

あまりの突然の出来事とに日本の守備隊は壊滅した。

ジェット戦闘機が雨のようにミサイルや爆弾を落としその数は実に100機を越える大編隊であった。

全てがフォッケウルフである。

機甲師団による電撃作戦により樺太の守備隊は必死に反撃したがここでも虐殺の嵐が吹きあれたのである。


そして、樺太よりさらに東にある千鳥列島へもロシア連合軍は攻撃を仕掛けた。

しかし、そこには艦隊がいた。

ドイツ艦隊ではないロシア連合艦隊である。


その中には巨大な影も見えた、

3連装主砲を装備した戦艦である。

かつてその戦艦を表す名はモンタナ級と呼ばれていたアメリカの戦艦であった。

戦艦の周りを取り囲む駆逐艦が13隻。


かつてはソ連の太平洋艦隊と呼ばれていた艦隊の名残とも言えた。

戦艦はドイツ支配後に引き渡されたものだ。

これだけなら機動戦艦登場により疑問視されつつある航空主兵論の世の中である戦場では

大した脅威ではない。

彼らが目指す千鳥列島の最北端、占守島の基地航空隊には雷撃機もいるのだ。

ジェット戦闘機もある。

しかし、彼らにもやはりドイツの艦はいた。

機動戦艦や空母はいない。

だが、その存在はこの時代の米機動部隊とも互角以上に戦える魔物。

読者にはよく知られる自衛隊の護衛艦と同等以上の力を持つ艦がいた。

イージスシステムを装備し単装速射砲を1基装備するその艦は戦艦という巨大な存在があるにも関わらず最強の戦力なのだ。


ロシア連合軍による日本攻略作戦の発動であった。






作者「日本攻略作戦…ドイツとロシアは本気で本土を制圧する気なのか…」


柚子「来るならこいロク助にナチが!一億総特攻してでも止めてやる」


作者「いや駄目ですよ!一億玉砕なんかしたら日本が滅ぶ!」


柚子「ではどうするんだ」


作者「落ち着いてください!連合艦隊の戦艦と空母は山城以外は健在です!」


柚子「だが我々はハワイだぞ」


作者「近江と大鳳がいます。紀伊や尾張だって沖縄とはいえ日本にいるんです。きっと跳ね返せます」


柚子「そうか…日本を頼む」


エリーゼ「終わりです」


柚子「貴様!」


作者「エリーゼ様!」


エリーゼ「日本攻略作戦によりあなた達は滅びるのです」


作者「ま、ストックが切れたからネット環境あるとこまで行かないと更新できませんがね」


エリーゼ「試験をがんばるのです草薙」


柚子「ああ、大和魂を発揮してこい」


作者「みんな…ありがとう…」


エリーゼ「では景気ずけを」


柚子「うむ」


作者「ぎゃああああ!」


ズドオオオオオオン

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