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第146話 第7世代戦闘機激突す

まったくふがいない連中だとエーリッヒ・ハルトマンは思った。

日本軍とはかつて同盟を結んでいた仲ではあるがこれほど弱い軍隊とは思わなかった。

満州へ進撃してからロシア連合軍に押され続けている関東軍を見ているとそういう感想しかハルトマンは抱かなかった。

後続を含めれば最終的に満州になだれ込んだロシア連合軍と一部のドイツ軍は100万を越える大軍であった。

ドイツの戦力はほとんど参加していないこの作戦ではあるがロシア連合軍はドイツの命令で動いていた。


ハルトマン達航空隊は先行し敵基地の航空隊と基地を叩いた。

竜神という戦闘機の性能をハルトマンは聞いていたが弱い。


「弱いね。ハルトマン大尉」


後部席から聞こえる飛魂の少女ルチアの声にハルトマンは同意した。


「日本軍だからな」


しかし、錬度は決して日本軍は悪くない。

むしろ少ない兵力でよく防戦しているほうだとハルトマンは思っていた。

ハルトマンと戦う竜神はばたばたと落とされていく。

すれ違いざまに一撃し離脱。

一撃離脱の戦法こそハルトマンの真髄である。

その戦いで史実のハルトマンは1度も撃墜されることがなかった伝説のエースとなった。

そのすれ違うごとに竜神や炎神を落としていくハルトマンはまさに黒い悪魔そのものだった。


基地上空で戦闘に入る。

上空から垂直に降下し狙いを青い戦闘機に絞る。

見たことのない戦闘機であったので新型だろうとハルトマンは思った。

ミサイルをロックオンし発射ボタンを押し込んだ。


バシュとミサイルが発射される。


「撃破!」


ルチアの声を聞きハルトマンもそうなるだろうと思っていた。

距離と角度的に逃げられる距離ではない。

爆発が起こり煙が湧き出したことで確信にいたったが次の瞬間


「何!」


「ええ!」


ハルトマンとルチアが同時に驚きの声を上げた。

煙の中から青い戦闘機がすごい速度で飛び出してきたのであった。

メッサーシュミットゼロと同格かそれ以上の速度だとハルトマンは思った。

青い戦闘機が反転する。

こちらとやりあう気かとハルトマンは思った。

ミサイルの残弾は十分で機関砲も問題なし。

ハルトマンは戦士の顔つきで震電と相対した。


メッサーシュミットゼロと震電…ハルトマンと凪の時空を越えた戦いの始まりであった。












ミサイルからアイギスで逃れた凪は機体のエンジンを再スタートし一気に加速した。


「凪!ダメージはありませんよ」


ソラがダメージチェックをしてくれたので凪はある程度距離をとってから機体を反転させて…


「え?」


黒い戦闘機の姿がなかった。


「凪!上!」


とっさの判断で凪は加速することをあきらめて再びアイギスを作動させた瞬間

太陽を背にした黒い戦闘機の機関砲が震電のバリアに命中し火花を散らして黒い戦闘機は

震電と一瞬だけすれ違った。

アイギスを消すと最大加速する。

距離をとらねばならない。

すさまじいGが凪を襲うが構っていられない。

前方から1機のフォッケウルフが迫っていたが凪はそれを加速することでいなした。

敵はロケット弾を発射しつくしているのか機関砲で攻撃してきた。

それを機体を右にして交わした凪は右の翼を地面に向けた態勢で一気にフォッケウルフを抜いた。

しかし、敵は次から次へと湧いてくる。

味方もすでに半数以上が落とされておりレーダーで確認できる味方機はわずか3機にまで減っていた。

それに対し敵は50機を優に越えている。

機甲師団が来る方面にはさらに倍近い航空機が確認できまさに飛んでいることすら困難になりつつあった。

それに加えてあの黒い戦闘機の存在は厄介だった。

注意を払わなければ落とされる相手である。

彼方たちを回収するためにできることは…

落とすしかないと凪は決意した。


「行くよソラ」


「分かりました凪」


戦場の空で2人は言った。









「お、おいおい!マジかよ!」


銃声と砲声が聞こえさらにジェット戦闘機の音まで聞こえてくるということはこの基地は攻撃を受けている。


「聞いてねえぞ」


ドミニクは舌打ちしながら扉を見た。

扉は鋼鉄製で窓には鉄格子である。

ベッドなどの設備や食事はきちんとしたのがあるので囚人より遥かに待遇はよかったが

それでもさすがに扉に鍵ぐらいかかっている。

つまりこのままじゃ死ぬ


「ふ、ふざけるな!おれはまだ死にたくねえ!」


ガチャガチャとドアノブをいじくるが鍵がかかっているのでびくともしなかった。


「この!」

ダアアン!ダアアンと体当たりを試みるがさすがは待遇がいいとはいえ監禁した部屋である扉は破壊できそうになかった。


ズドオオオオン


と建物の近くで爆発音。

鉄格子越しに外を見たら炎と煙で種別は出来ないが航空機が燃えていた。


「この場合俺はどちらを応援したらいいんだ?」


常識的に考えるなら祖国であるドイツのはずだがこの状況でドイツやロシア連合が勝てば

建物を破壊された場合ドミニクは死ぬ。

日本軍が勝てば万事解決である。

ということは…


「日本がんばれってか?なんかそれもいやだな…」


ガチャガチャ


「ん?」


ドアノブが激しく動いたのでドミニクがそちらを見た瞬間


ドンドン


と2発銃声が聞こえた。

まさか、ロシアか日本兵が狂って俺を殺しにきたんじゃないだろうなとドミニクは冷や汗を一瞬かいたが扉を開けてその人物を見た瞬間ほっとした。

天城 彼方と桜井 幸樹だった。


「彼方ちゃん!助けに来てくれたのか!俺すげえ感動してるぜ」


彼方は一瞬いやそうな顔をしたが


「早くしなさい!逃げるわよ!」


というなり幸樹と駆け出した。


「ちょっ!待ってくれよ!俺を置いていかないでくれぇ!」


少し情けない声を上げながら彼は彼方に続いて走っていった。

その20分後彼のいる部屋は炎に包まれたのはまた別の話。



作者「さて…突然ですがストックがあと一つしかありません」


柚子「ほぅ…」


作者「ま、待ってください!パソコンにはあるんです!ネット環境がある場所に持って行けばまだあるんだ」


柚子「なら早く行ってこい」


作者「無茶いうな!現実世界では資格試験が迫ってんだぞ!」


柚子「読者を待たすか?」


作者「ごめんなさい!行ける日があれば行きますが更新が遅れます」


柚子「すまんな読者の諸君」


作者「まじでやばいし!」


柚子「そうか…覚悟はできてるか?」


作者「こい!金剛よ」


柚子「いい覚悟だ」


作者「ぎゃああああ!」


ズドオオオオオオン

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