第143話 日本攻略作戦
ロシア連合軍は突如として国境を突破した。
満州の防衛線は長く全てを守りきることは不可能な上戦力分散で各個撃破されることを恐れていた関東軍は国境に大した兵を置いていなかった。
機甲師団と戦闘機を用いた電撃作戦である。
だが、この国境突破に数時間前に高度1万5千の高空から満州に侵入した50機のフォッケウルフは原子爆弾研究所のある基地を強襲した。
滑走路の破壊が目的であったが建物にも爆撃が行われたのである。
レーダーによる監視は成されていたはずだが新技術のレーダーはまだまだ兵に浸透しておらずに侵入を許すという信じられない事態を招いたのだ。
これにより関東軍は一歩遅れを取った形となった。
兵がいないのだからまともに守れるはずがない。
連合の機甲師団はすさまじい勢いで満州に侵攻を開始する。
空はすさまじい数のフォッケウルフが制空を握り出撃してきた関東軍の竜神や炎神を始めとした戦闘機部隊を叩き落していく。
五式戦車や三式戦車も出撃して応戦したが制空権は完全に奪われており次々と撃破されて
国境警備隊は完全に全滅したのである。
機甲師団が通る町は全て踏み潰され。
男も女も皆殺しにされた。
機甲師団は原子爆弾研究所に迫りつつあった。
当然原子爆弾研究所でも緊急発進でジェット戦闘機が迎撃に出てフォッケウルフと交戦状態に入る。
凪は彼方のことが気になっていはいたが震電は絶対に失えない。
「俺が様子を見てきます」
という幸樹に凪は独立機動艦隊専用の予備の通信機器を渡した。
かなり強力な通信機器なのでよほど離れない限りは使える代物であった。
「彼方をお願い」
「了解いたしました!」
爆発が轟く基地の中を幸樹は風のように駆け出した。
「凪!」
後部の席にいるのはソラだ。
凪はうなずくと震電の操縦席に乗り込む。
うかうかしている暇はない。
いつ凪がいる格納庫が吹き飛ばされてもおかしくはないのだ。
格納庫の扉は空いていた。
凪は震電用の格納庫として使われていたこの格納庫であることに感謝しながら指紋認証を行うと同時にエンジンに火が入る。
細かいチェックなどする暇はない。
凪は一気に機体を加速させた。
格納庫の中の道具が爆風で吹き飛ぶが緊急事態である。
加速していく中で土の地面に入りがたがたと機体が揺れる。
その先が滑走路になっていたが穴が開いている。
カチカチとスイッチを入れて機体を垂直離陸の態勢に移行させて震電は一気に垂直離陸し一気に高度を取った。
次の瞬間バンと爆風が辺りを揺らした時には震電は遥か戦場の空へと消えていた。
たこ上官は竜神でフォッケウルフと編隊と戦っていた。
上空に上がれた味方はわずかに20機であったがすでに7機まで減っていた。
地上ではあちこちから黒煙が出ておりたこ上官は怒りに顔を真っ赤にしていた。
「この野朗!」
性能的には竜神が上である。
フォッケウルフにミサイルの照準を合わせると彼は発射ボタンを押した。
シュパアという音と共にミサイルがフォッケウルフに迫り命中した。
「よし!」
ミサイルの残弾は後2つ。
機銃は半分ほど使っていたがまだまだ戦える。
たこ上官は3機落としていたが同じ小隊の味方は全滅していた。
敵戦闘機はまだ20機以上いる。
「おのれ!」
たこ上官は再び次の敵に向かう瞬間ピーというミサイルの警告音が轟いた。
「何!しまった!」
たこ上官の竜神はチャフをまいて逃げようとしたが出来なかった。
ミサイルは振り切れない。
「くそぉ!」
脱出レバーを引くとたこ上官空に投げ出された。
愛機はミサイルで吹き飛ぶ。
自分を撃墜したフォッケウルフが近くを通り過ぎたのを上官はパラシュートに揺られながら憎悪の視線で見つめた。
味方が戦っているが数は相手が上だ。
なんということだろう。
無敵の関東軍などといったのは誰だったのか…
その時、たこ上官は下から上がってくる戦闘機を見た。
「ん?あの機体は?」
青い戦闘機『震電』であった。
あの女の乗っている。
「ふん、女に何が出来る…」
たこ上官はつぶやくと爆音轟く空から地上へと降りていくのであった。
エリーゼ「終わりです」
作者「連合艦隊はハワイ…だが近江も紀伊も日本だ!簡単にはいかないぞ」
エリーゼ「ふっ、ついた時にどうなっているでしょう?」
作者「ま、まさかエリーゼ様達が日本へ!」
エリーゼ「さあ?どうでしょう?来てほしいんですか?」
作者「とんでもない!ドイツ全連合艦隊が日本へ来たら日本は終わりです」
フィリア「アハハハハ!ならさっさと降伏するのね。奴隷にしてあげるわ」
エリーゼ「日本は終わるのです」
作者「でも動きがおかしいな…ドイツがその気ならロンメルがいるはずだが見当たらない」
フィリア「バルムンク!」
キュバアアアアア
作者「うわ!」
エリーゼ「避けましたか…なかなかやりますね」
作者「今年の私は一味違うのだ!」
エリーゼ「ランキングで15位になったかと偉そうですね」
フィリア「だったら直接切りきざんであげるわ」
作者「ちょ!西洋式の剣なんて出して!話し合いましょう。ほら今年の干支の牛は穏やかな生き物ですよ」
フィリア「キャハハハハ!牛なんてただの肉よ肉」
作者「なんてことをいうんだ!」
フィリア「うるさいわね。さっさと消えなさい」
作者「嫌だ!」
ダダダダダ
フィリア「逃がさないわ作者ぁ!」
ダダダダダ
エリーゼ「今年もよろしくお願いします。エリーゼでした」