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第132話 空へ

凪達が走りこまされた次の日、完璧に整備され武装を満載した震電1機と烈風3機は東京へ向かい烈風の後部座席に石田を乗せると中国方面に向けて巡航速度で飛んだ。

蒋介石が指定してきた場所は重慶の近くにある飛行場だった。

烈風や震電は垂直離着陸が可能な機体なので条件さえと整っていれば着地や離陸に滑走路は要らないのだ。


「しかし、あんたも律儀よね」


石原を後部席に乗せた烈風を中心に編隊を組む烈風に混じり青い機体震電が続く。

その後部座席には独立機動艦隊の頭脳ともいえる天城親子の娘の方の彼方がマスク越しに行ってきた。

高度は3000なので慣れていないものなら空気が薄い環境なのだ。


「何が?彼方?」


操縦に集中しながら凪は声を返す。

もっとも戦闘でなければ自動操縦という便利な機能があるのでそれほど緊迫というほどでもないのだが…


「石原の護衛なんて烈風3機もいれば大丈夫よ。今からでも遅くないから満州に向かうように言いなさいよ」


「アハハ、でも一応命令だから」


さて、なぜ天城 彼方が震電に乗っているのかといえば満州で行われていることに関係がある。

原子爆弾である。

天城 彼方を中心に進められていたその計画は最終段階の起爆実験に入る予定だった。

最終的に知識を持つ彼方が見る必要があるため今回始めて彼方は満州に赴く。

凪は護衛を含めて彼方に同行することとなったのだ。

だが、その前に核パルスエンジンを搭載する最新の第7世代戦闘機震電の初任務は日本と中華民国との同盟締結のために蒋介石と会う石原の護衛だった。


指定された場所の近くまで震電は赴き烈風と別れて満州にある原子爆弾研究所へと向かう。

ドイツの傀儡国家ロシア共和国と国境を接している満州はお世辞にも戦力が整っているとは言いがたい。

数だけはなんとか20万いるだけで本当に戦力になる関東軍はわずか10万しかいなかった。

これはどういうことかといえばハワイにほとんどの戦力が集中しているためであった。

だからこそ海軍はガダルカナル島となどの南方より兵を撤収させて満州に兵を置くようにしたいわけだがその中核となる陸軍が言うことを聞いてくれない。

彼らは呉を襲撃されて今でも10万もいれば満州は守りきれるとおめでたいことを考えているのである。

正直彼方や凪は陸軍の巣窟のような満州になど行きたくはないのだが凪はともかく彼方は原子爆弾の件もあるのでそうは行かない。





4機は中国大陸に入りまもなく指定された場所という所まできてそろそろ離脱を考えていた凪の震電に搭載されているレーダーに航空機の反応が映った。

数は10機である。


「中華民国の歓迎という奴ですかね?」


烈風の2番機からパイロットの声が入る。


「分からん。だがこの会談は共産党に知られないために内密に進めてきたんだ」


「とするとあれは…」


殺意を持ちこちらに接近してくる機体は敵だった。



「敵だ!このまま着陸するわけにはいかんな…、すみやかに」


隊長機が迎撃を命じようとしたが


「少し待って隊長」


「ああ?あんたは確か天城博士だったか?素人は黙っててくれないですか?」


「黙らないわよ。この10機は震電が引き受けるわあんた達は指定された場所に向かいなさい」


「ちょっ!」


凪は突然何を言い出すんだこの子は思い抗議しようとしたが隊長は簡潔に


「それは命令ですか?天城特別中将?」


確認するように言う。


「ええ、そうよ」


確かに階級で1番高いのは天城 彼方だ。

それに震電は彼女が作ったということを隊長である彼は知っていた。

そして、凪の実力も

なるほど震電での始めての実戦だ。

試したいのだろうと隊長は思った。


「了解、この場は任せる。震電以外はついてこいよ」


3機の烈風が方向を変える。

少々遠回りしても着陸は可能である。


「さて、凪できるわよねレシプロ機たかが10機ぐらいの撃墜」


「た、多分…」


あきらめた声で言う独立機動艦隊のエースであった。


作者「ハハハ!更新だぁ」


凛「馬鹿じゃないの?」


作者「更新!更新!更新!」


凛「無くなるわよ…ストック」


作者「書いたら乗せたいのは当然の心理!」


凛「馬鹿が壊れた…治さないと…VLS全開放、主砲、ミサイル発射」


作者「ぎゃああああ!」


ズドドドドドドドオン

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