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第122話 嘆きの咆哮

圧倒的な強さでアメリカ艦隊に襲い掛かるドイツの機動戦艦。

バルムンクとは一体…彼女達は無事なのか?

敵艦隊が動かない…

その瞬間カシオペアの艦長は猛烈な悪寒に襲われて己の直感を信じて怒鳴った。


「取り舵いっぱぁああい!急げ!」


「イエッサー!取り舵一杯!」


その瞬間ゲイル少将は怪訝な顔をしたが次の瞬間その意味を知ることとなる。


何かがカシオペアの右舷を掠めた。

なんだとゲイルが思った後すさまじい衝撃波が戦艦カシオペアを襲った。


ガクガクと巨大戦艦がまるで木の葉のように揺れる。


「うわああああ!」


「オオ!」


各部署でアメリカ兵たちが衝撃に投げ出されてけが人が続出した。

そんじょそこらの小船じゃない。

モンタナ級といえば大和と並ぶ巨大戦艦である。

それが揺らされる衝撃波。

そして、音が後から来たことを考えればあの衝撃波の主は音速をこえていることになる。


ゲイルは立ち上がると怒鳴る。


「被害報告急げ!」


その時、通信兵が慌てて艦橋に飛び込んできた。


「テネシー及びケフェスより…!」


「なんだ!早く言え!」


ゲイルは兵が言い終わるより早く怒鳴った。

通信兵は紙を震える手で持ちながら言った。


「我沈没す…両艦より通信は以上です…」


「なんだと!そんな馬鹿な!」


ゲイルは怒鳴った。


モンタナ級はアンドロメダ級と並びモンスター戦艦と殴り合えるだけの装甲と砲を備えていた。

モンタナが史実と違い46センチ砲を搭載しているのはこのためだった。

現にこれまでもドイツ艦隊と艦隊決戦でも1撃では沈むモンタナ級はなかった。

だというのに…


思わずゲイルは艦橋からケフェスが見える場所に走り寄った。


「司令!危険です!」


参謀の1人が慌てて言ったが


「うるさい!」


ゲイルの目にケフェスが見えた。


「オーマイガ!」


そこにはタイタニック沈没の時のように艦首を天空へ向けてずぶずぶと沈んでいく巨大戦艦がいた。










ケフェスに何が起きたかといえば恐るべきことがおきていいた。

バルムンク…分かりやすく言うならばこれは未来の技術で破壊力を増したレールガンである。

これはケフィスとテネシーに命中した。

テネシーは艦首から艦尾にかけてバルムンクに打ち抜かれた。

その一瞬なら艦首から艦尾にかけて向こうが見えるほどの巨大な穴が開きテネシーは我沈没すの通信を送る時間がわずかにあっただけで老朽戦艦であるテネシーは爆発しながら轟沈していった。

アメリカの艦魂達は別れさえ言う暇もなくテネシーと分かれることとなった。

テネシーの乗員で退艦できた兵は1人としておらず全員戦死した。



ケフィスにいたってはテネシーよりましであったが艦尾にバルムンクが命中し艦尾が消滅した。艦尾からどっと海水が流れ込み艦尾からずぶずぶとケフィスは沈んでいたのだ。



カシオペアの艦魂サラは艦橋に転移して悲鳴を上げた。


「いやああああ!」


そこには足を失い倒れている妹がいたのだ。

舵とスクリューなどの艦尾を全て失ったケフィスの艦魂リアは血まみれの顔をサラに向けた。


「サラ…お姉ちゃん…」


カシオペアとケフィスはモンタナ級の妹艦だった。

特にこの2艦は続けて就航されたので姉妹の絆は強かった。

その妹が…


「リア!リア!」


サラはリアを抱きかかえて泣いた。


傾斜がひどくなっていく。

すでに艦橋では艦と覚悟を決めた艦長が体をロープで固定しており悲しげな顔で2人の姉妹を見つめている。


リアは涙に目を濡らしながら


「死にたくない…私死にたくないよ…もっとサラお姉ちゃんやクレアさんと…」


思い出す…

母港の軍港で合衆国海軍最古参となっていたエセックス級空母ホーネットの艦魂クレアは

姉妹に優しくしてくれた。

長く会っていないなとリアは思った。


「会えるよ!死なないから!私が曳航してつれて帰ってあげるから!だから死ぬなんて…」


その瞬間リアの胸が裂けて血が飛び散りサラはケフィスから弾き飛ばされた。


転移でカシオペアの第1主砲の上に降りたサラはケフェスがずぶずず沈みながら大爆発を起こして真ん中からまるでパンのように真っ二つになった。

真っ二つ…中のリアは…


「い、いや…」


サラは第1主砲の上で頭を両手で抱えて膝をついた。

親しい姉妹の死を眼前で見るのがサラは初めてだったのだ。


「いやああああああああああああ!」


リアの血で真っ赤になった合衆国海軍の軍服を着たまま彼女は絶叫した。


作者「つ、強すぎる…艦首から艦尾に穴を開けて衰えない威力の兵器バルムンク…いまさらながらにとんでもない兵器を載せてしまったと後悔が…」


フィリア「世界は私達のものよ。逆らうものは皆殺し」


作者「まだだ!まだ日本連合艦隊と独立機動艦隊がいる!」


フィリア「アハハハハ数も質も劣る雑魚艦隊に何ができるのよ!」


作者「し、しかしタイトルは連合艦隊大勝利だ!日本が勝つんだ!」


フィリア「キャハハ!馬鹿ねえ、ドイツも未来艦隊と本来の艦隊と合わせて連合艦隊と呼んでるのよ今は」


作者「な、なんと!まさか…」


フィリア「その通りよ。連合艦隊大勝利とはドイツのことを指すのよ」


作者「嘘だ嘘だ嘘だ!日本が負けるなんてそんなの嘘だあ!」


エリーゼ「事実です。受け入れなさい」


作者「違う!大和と紀伊がいるかぎり日本は負けないんだ!」


フィリア「日本海軍最後の希望というわけね?いいわ。戦うのが楽しみだわ。バルムンクを持たない日本艦隊に何ができるのかがね。キャハハハハハ!」


エリーゼ「日本は滅びるのです」


作者「あ、悪の帝国ドイツ…なんと強大な戦力なんだ…」


フィリア「手始めにあんたを殺してあげるわ坊や」


作者「ま…」


キュバアアアアアア


作者「ぎゃああああ!」


フィリア「アハハハハ!」


エリーゼ「…」


十字を切るエリーゼ

エリーゼ「意見と感想は歓迎です」


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